①乳幼児の成長のスピードは個人差が大きい

 →乳幼児期には、運動機能、言語、社会性、認知力などが著しく成長するが、成長のスピードや段階は個人差が大きい。

 ・3~4か月頃:首が座る:手に触れたものを握る

 ・4~6か月頃:寝返りをする:物に手を伸ばす

 ・6~8か月頃:一人座り:手のひらで物をつかむ

 ・8~12か月頃:はいはい(四肢を使った移動)つかまり立ち:指を使って物をつ  

         かむ、両手を使って遊ぶ

 ・1歳前後:伝い歩き、大人の手につかまって歩く:コップやスプーンを持つ

 ・1歳以降:歩行(一人で歩く):コップやスプーンを使う

 

 

 

 

 

②乳幼児期以降の生理的発達は、神経系・全身系・生殖系・リンパ系で発達の仕方が異なる

 →全身系の成長を見ると、1歳の時点で身長は75㎝前後(出生時の約1.5倍)、体重は9㎏前後(出生時の約三倍)程度と急速に発達する。

 ・神経系:脳・脊髄・感覚器:乳幼児期に急速に発達する。脳は幼児期に成人の9割程度の重量になる。

 ・全身系:身長・体重・心臓・筋肉など:乳幼児期に急速に発達した後、いったん穏やかな成長になり、思春期(12歳以降)に再び急速に発達する。

 ・生殖系:生殖器:思春期に著しく成長する。

 ・リンパ系:扁桃腺、リンパ腺:思春期初期に成長のピークを迎え、のちに縮小する。

 

 

 

 

③エリクソンは人格の発達段階について人生を8段階に分け、それぞれの発達課題を示した。

 →エリクソンは、人生における人格の発達段階を8段階に分けた。そしてそれぞれに克服すべき課題とそれを克服した時に到達できる状態、失敗したときに陥る状態を示した。

 〇エリクソンの発達課題

 1)乳児期:0~1歳:養育者との関係を通した基本的信頼感:達成すると信頼感、希望を得る:失敗すると不信感を得る

 2)幼児前期:1~3歳:自分の身体をコントロールする自律感:達成すると自律性を得る:失敗すると恥、疑惑を得る

 3)幼児期沼宮内:3~6歳:自発的に行動する快感を覚える:達成すると自発性を得る:失敗すると罪悪感を得る

 4)児童期:6~12歳:様々な活動を通した勤勉性:達成すると勤勉性を得る:失敗すると劣等感を得る

 5)青年期:12~20歳:アイデンティティの確立:達成すると自我同一性を得る:失敗すると同一性の拡散

 6)成人期初期:20~30歳:親密な人間関係の構築:達成すると親密性、愛を得る:失敗すると孤立する

 7)成人期(壮年期):30~65歳:子育て、仕事など社会的な役割を通した次世代の育成:達成すると生殖性を得る:失敗した場合停滞する

 8)成人期後期(老年期):65歳~:人生の意味をまとめる:達成すると自我の統合:失敗すると絶望

 

 

 

 

④ユングは40歳を人生の「正午」とした

 →ユングのライフサイクル論では「人生の正午」を40歳とし、誕生から死までを①少年期、②成人前期、③中年期、④老年期の4つに分けた

 

 

 

 

⑤ピアジェは認識や施行の発達を4段階に分けた

 〇ピアジェの認知発達段階

1)0~2歳:感覚運動段階:感覚器官の働きを通して認識する

2)2~7歳:前操作段階:ものの見え方に左右される直感的思考、模倣など象徴的思考

3)7~11歳:具体的操作段階:ものの見かけの変化に騙されない。具体的なものを論理的に考えられる

4)11歳以降:形式的操作段階:抽象的概念の理解、論理的思考ができる

 

 

 

 

⑥フロイトは、5つの発達段階を提唱した

 →フロイトは、リビドー(性的エネルギー)の現れ方に着目し5つの発達段階を提唱した。

 〇フロイトの発達段階

 1)誕生~1歳:口唇期:授乳・摂食など、口から快感を得る

 2)3歳ころまで:肛門期:排泄に関係する肛門から快感を得る

 3)5歳ころまで:男根期:生殖器への関心、異性の親への性的関心が生じる

 4)11歳ころまで:潜在期:エネルギーが外部へ向かう

 5)青春期・成人期:思春期・生殖期:性生活の発達

 

 

 

 

⑦ライチャードは、定年退職後の男性高齢者の人格を5つに分類した

 〇ライチャードの人格分類

 1)円熟型:自己を受容し、社会参加に積極的、建設的に生きようとする

 2)安楽椅子型(ロッキングチェアー型):受動的で消極的であり、責任から解放されたことを喜んでいる。

 3)自己防衛型(装甲型):老化に対する不安から、老いを拒否し積極的に活動しようとする。

 4)外罰型(憤慨型):自己の不幸を他人のせいにして不平不満をもつ

 5)内罰型(自責型):自分の不幸を悔やみ、自分を責める。抑うつ状態になりやすい。

 

 

 

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