・細川重男氏の『鎌倉幕府の滅亡』を買った書店で購入する。

 

・法蔵館文庫四冊目。

 

・大陸の歴史を学び直すために読む。

 

・情けない事に『馮道』を読むまで五代十国時代の存在を忘れていた。高校生の頃一生懸命世界史を勉強したのだが…。

 

・安禄山の乱以後の唐の社会状況から黄巣の反乱まで馮道誕生の前後を丁寧に説明しているので、大陸の歴史をそこまで知らない人(当然私も含む)でも読めると思う。

 

・補篇から先に読むのも有りだと思う。

 

・民の安寧を実現するために乱世を生き延びた男の一代記である。天祐がある人と言うべきか。

 

・礪波氏の熱意に満ちた文章が素晴らしい。吉川忠夫氏の『顔真卿伝』を思い出した。

 

・五代十国時代について書かれた本をもっと読んでみたい。

 

礪波護 著 今西智久 編集

『馮道 乱世の宰相』308㌻

法藏館 法蔵館文庫 1200円(税抜)

熊谷博人 装幀者

2024年6月15日初版第一刷発行