ホーチミンはベトナム料理が美味しいのは
もちろんですが、他国の料理のレベルが
高いことでも評判。
またその源流が日本に入ってきているそれとは
違っていることも多くて、とても興味深い
各国料理が揃っています。例えばこちら。
ホーチミンの中でも数少ないスペイン料理のお店。
場所はベンタン市場に向かう途中の Le Thanh Ton通り沿い。
便利な場所にあるせいか、日本人以外の外国の方の
姿も、よく客中に見られます。
曜日によってはスパニッシュギターの生演奏も
あり、とても雰囲気があります。
メニューは写真入りでわかりやすく助かります♪
少し単価がお高く感じるかもしれませんが、1皿辺りの
量がかなりあるので、コストパフォーマンス的には
悪くありません。ただし少人数で行くと少しの種類しか
頼めないので、できれば5人、6人と大勢の人数で
行くのが望ましいです。
まず試して欲しいのはサングリア。
ワインにいろんなフルーツを漬け込んで甘みを
つけてる、飲みやすいワインドリンク。
これが決して高く無いのに、すっごい量w
高い足つきのグラスに注ぐには不似合いなほど
たっぷりの量で、グラスが重さでコロンと転げて
しまうんじゃ無いかと思われるほどの大盤振る舞い。
こんなに景気よく注がれると、なんだか嬉しく
なっちゃいますね♪
またホーチミンで手に入るフルーツは、
とても鮮やかな美味しさを持つものが多いので、
サングリアにはぴったりかもしれません。
パンコントマテ、と言う、トマトとガーリックを擦り付けて
トーストしたパンが添えられてるのは、マンチェゴチーズ。
日本では、ラ・マンチャ、と言う名称の方が知られている
かもしれませんが、ラ・マンチャ地方特産のチーズで、
薄いスライスなのにとても旨味が深くてワインにとっても
合います。
チーズがお好きな方にはこちらもおすすめ。
ヤギのチーズを使ったサラダ。
くるみが散らされ、季節の野菜が各種たっぷり
盛り付けられてるサラダのためのドレッシングは、
シンプルに、バルサミコとオリーブオイルだけ。
お野菜の味がしっかりしてると、それで十分なんですね。
ワイルドなパプリカ使いが印象的なこちらの料理は、
豚の耳をオリーブオイルで炒めたもの。これがお酒の
おつまみにとても良い!そしてベトナムは豚肉がとても
美味しい土地柄。この料理には格別な素材を調達できる、
と言うわけです。
スパニッシュと聞いてすぐに思い出されるパエリヤも豪華絢爛。
使われてるのは、エビにイカにハマグリに。魚介の旨味が
たっぷりしみたご飯は、魚介類好きな日本人にもしっくり
くる味。且つ、見た目も豪華なので、パーティの席などに
出てきてくれると、とても場が華やぎますね♪
ご飯はちょっとヘヴィだな、と思われる方には、
細くて短いパスタを使った大人パエリアをどうぞ。
お米のパエリヤと同様、魚介の旨味がたっぷりと
味わえる豪華さを、香ばしい独特のソースでシックに
まとめて、胃にも優しい一品です。
穏やかな味を楽しみたいなら、スパニッシュオムレツ
なんていかがでしょう?ホクホクで風味豊かな
ベトナムのジャガイモをふんだんに使ったホッコリな味。
日本でもすっかりおなじみになってるスパニッシュ
といえばアヒージョですが、こちらのエビのアヒージョは
箸、もとい、フォークが止まらなくなる美味しさ。
ガーリックとエビの旨味が十分にしみたオリーブオイルは
別皿で提供されるので、トーストをたっぷり浸して召し上がれ。
さて、みなさんお気付きになりましたでしょうか。
サラダのお野菜にしてもスパニッシュオムレツのジャガイモ
にしても、ベトナム産のものはその味がとても色濃く、
美味しいことで定評が。
各種パエリアやアヒージョに使われる魚介類も
ベトナムの特産品。そうなんです。魚介類を
多く使い、生き生きとしたお野菜をふんだんに使う
スペイン料理は、良い品質のそれらが揃うベトナムと
とても相性が良いのです。
元々の調理方法に大きな違いはあれど、使って生きる
食材には共通点がとても多く、想像するに、
ベトナムでスペイン料理を作るのは、とても
楽しいことでは無いのかな、と思うのです。
位置的にも文化的にも隔たりを感じる2国間の
意外な美味しい共通項。この素敵な偶然、
ぜひ楽しんでみてくださいね♪
店 名: Ole
住 所: 129B Le Thanh Ton Q1
営業時間: 11:00 - 22:00
予 算:300,000 ~ 400,000 vnd