ベトナムはコーヒー豆がたくさん取れることで
有名ですよね。実際街中には、路上の気軽な
カフェから世界的なチェーン店、プライベートの
個々に工夫を凝らしたオリジナリティ豊かな
カフェなど、数え切れないほどのカフェが
そこかしこに存在します。

 

が、今回ご紹介をするこのコーヒーを出すお店は、
そんなに多くないかもしれません。

 

 

場所は、Dong Khoi通りに面している
Grand Hotelの一階。

 

 

 

Ho Huan Nghiep と言う通り側の入り口から入ると、
右手にフロントがあり、左手には待合のためのソファ
エリアに続いて、1ブロック分、奥に続く通りがあり、

そこを進んでいくと…?

 

 

 

奥の方、右手にレストランが出現します。
特にドアで仕切ったりなどはしておらず、
通路沿いにいきなり出現すると言うオープンなスタイル。

 

 

 

さらにその奥にはロビーがあり、ホテルの客室に続く

古式ゆかしいエレベーターがあったりもします。

この時期はクリスマス前だったので、ディスプレイの

シクロもなんとなくクリスマスバージョン。

 

 

 

 

実はこちら、夕刻になるとハッピアワーがあり、
本来はソフトドリンク類もそのサービス内に含まれる

のですが、今回ご紹介するコーヒーだけは例外。

 

 

 

 

 

それはどんなコーヒーかと言いますと…?



皆さんも、聞かれたことがあるかもしれません。
特にインドネシアなどでは有名で、お土産物になる

ほどにポピュラーである、コピ・ルアック(インドネシア語)
と呼ばれるコーヒー。フィリピンではアラミドコーヒー
と呼ばれるようです。

ジャコウネコがコーヒーの実の中の実を食べた場合
種だけが消化されずに排出されるわけですが、
一説にはその消化されるプロセスの中で独特の風味が

コーヒー豆に加わり美味しくなるとのお話。

 

1995年には、(名誉か不名誉か微妙ですがw)
イグノーベル賞も受賞し、一気に世界的な知名度を得て、

以前でこそ東南アジアの一部でしか生産されておらず

一部にしか出回ってませんでしたが、今では世界中で

取引されているのだとか。場合によっては、$100/g

と言う高価な価格で!

 

かつてはベトナムでも、Weasel coffee(たぬきコーヒー)
として同じ原理のものが売られていたそうですが、
現在は流通に乗る機会が減って、ほとんど人工的に
香りをつけたものが、たぬきコーヒーとして流通

しているようです。しかし。。。

 

 

 

こちらはMade in Vietnamの完全オーガニック。
商品化&流通している数少ない商品の一つ。
複数種類の豆のブレンドにはなっているようですが、
それこそが、このコーヒーを「生産する」動物の

意思による食物の選択があったと言う証。

 

まぁ、たまたま周辺に複数種類の豆が栽培されていた、

と言う話かもしれませんが(笑)、人工的に単体種

だけを食べさせて生産していた例もあると聞きますから、

それよりはゆとりを感じますね。

 

 

 

窓際の、通路より一段上にセッティングされた、中部風の

インテリアで設えられた席に座り、ちょっと気分も優雅にオーダー。

 

レギュラーメニューには載っていないので、
ショーケース横にある、上記写真のサインボードを
指してオーダーしてください。

 

 

 

淹れ方は、なんとサイフォン!
決して、ベトナムコーヒーのドリッパーでは淹れません(笑)

さすが、うやうやしい感じが伺えます。

 

 

 

お店の方も、滅多に出ないものなのか、オーダーが入った途端に

スタッフさんが右往左往。そもそも、サイフォンで淹れる

コーヒー自体が少ないのかもしれませんね。しかもそれを

客席で淹れると言うのは、オペレーション的にレアケース

なのかもしれません。

 

ちょっと不思議だったのは、通常サイフォンでコーヒーを

淹れる際、最初から豆が上部の容器に入れられていて、

下で熱したお湯が上に上がってきtのちに、攪拌するなり

するものだと思ってたのですが、こちらでは、それを

しないのです。ただお湯を沸かしているだけ。

 

せめてスタッフさんたちが堂々としてくれていれば

安心なのですが、先方もちょっと自信がないのか、

恐る恐ると言う感じでやっているので、思わず、

 

「豆は入れなくて良いの?」

 

と言いたくなりますが、うろたえていても、先方はプロ。
あまり口を出すのも失礼にあたります。こちらも黙って

耐えること数分。完全にお湯が上部に上がってしまう

のを待ちに待って…?

 

 

 

コーヒー豆を投入。

うーん、やっぱりいつも見てるのとやり方が違うなー

と思っていたのですが、さらには、コーヒー豆を

お湯に入れた後は即、火を止めた?!

 

よく見る光景ではコーヒーとお湯をぐるぐると

混ぜ合わせたりしてちょと時間を置いていたような

気がするのですが、こ、これも間違いじゃない???

 

 

 

火を止めたとは、ゆっくりと、コーヒーが濾過されて
下の容器に移ってくるのを待ちます。

 

 


 

そしてそろりそろりとコーヒーカップへ。
注ぎ終わったら…?

 

 

 

あれっ、これだけ?!
コーヒーカップの半分もありません!!
しかしこれが、このコーヒー1杯文を淹れるのに
適量なのです。ケチー!とか思ってはいけません(笑)

 

さあ、いよいよ頂いてみます。

まず、ベトナムコーヒーとは見ためが違い、また、

レギュラーコーヒーも比較する豆によると思いますが、

なんとも香りが華やかで「わあっ!!」と歓声が

上がります。

 

そしてひと度、飲んで見ると…?

 

 

なんてクリアな美味しさなんでしょう!!
正直、コーヒーにはあまり詳しくなかったので、

取材時にどこまで違いがわかるだろうかと言う不安も

あったのですが、もう誰が飲んでも明確にわかる!!

そして比較しなくても、その清らかさと気高さが

ストレートに伝わってくる絶対的な美味しさ!

 

もちろんお好みはあると思うのですが、質として、

これはきっと良いものなんだろうなと言う風合い満載。

なるほど、お高いだけはある。

 

念のため、比較のためレギュラーコーヒーを
頼んだのですが、まぁ物の見事に差がありまして、
レギュラーコーヒーの方がちょっと濃いめで
あったとはいえ、同じコーヒーという飲み物

とはいえないくらいの違いがありました。。。

驚き。

 

 

実はこのコーヒー、別枠な品物だけあって、
なんと税サを入れたら500,000ドン超えという、
超高級コーヒーなのです!!
ヒヤーーーーー!!!!

 

 

特にこのコーヒー、または高額なコーヒーを求め歩いた

ことがないので(安い方は探しますが。。。)断言は

できませんが、お店の方によると、

 

 

「ホーチミン1、高価なコーヒーだと思います」

 

 

とのことでした。納得。。。。

日本円にすると2,500円もするコーヒーを
どんな方が飲むのでしょうね。あまり頼む方が

いないからこそ、スタッフさんも不慣れな感じだったの

でしょうが(笑)、日本ではこれ、なんと8,000円の

値をつけてるカフェもあるんだそうで?!!!!

 

もちろん、産地や質により価値は変わるので一概には

比べられませんが、日本でトライすることを考えたら
1/3 ほどの金額ですから、旅の間のアトラクションと
して考えたら、一考の余地はありかも?ですね。

 

 

コーヒー1杯、2500円、とだけ聞くととても頼む

気にはならないかもしれませんが、実際に飲んで見た

感想としては、こういう経験もありじゃないかな?

と思えるほどの価値はありました。

 

2500円もあればローカルフードが山ほど食べれる

わけですが、たまにはこんな贅沢を、リーズナブルに

楽しんで見るのも、ベトナムならではのお得ポイント

かもしれませんね!

 

 

 

店  名:Grand Hotel
住  所:8 Dong Khoi Q1
営業時間:06:00 - 22:00
予  算:550,000 vnd