ベトナムに来て思うのは、外国からの輸入品が高い、

ということ。相手国によって違うのでしょうが、

日本などはとても税金がかかるらしい。また、

アメリカなどからの輸入食材、例えばたかが

コーンフレークでも、日本で買う時の金額に
比べればびっくりするような金額で売られています。

 

そんな中で、唯一リーズナブルな金額で売られて
いるのが、ロエアからの輸入物。ビールやウォッカ、
その他お菓子や乾物などは、他の国からのもの
よりも格段に安かったり。もしかして社会主義国

同士で、仲が良いのかしら?と思ってみるなど。

 

というわけで、今回は珍しくロシア料理です!

 

 

ブンタウ、という、ホーチミン市内から車で
1時間半くらいのところにあるビーチリゾートでは

石油の掘削作業が行われている関係で、ロシアからの

技術者も多く、ロシア語表記が多かったりするのですが、

ホーチミン市内ではほとんど見かけないロシア語表記。

まさかここ1件だけではないでしょうが、ロシア料理

と言ったらここ、というくらいに人気のお店ではあります。

 

 

はい、色々メニューが書いてありますが、英語表記がなく、
ベトナム語とロシア語のみなのでわかりません。

セットランチであることだけはわかりますし、
写真があるのでなんとかなると思われます。

 

店内は可愛らしくまとめられた洋食屋さん風
ですが、この辺の置物はさすがにロシア。
間違いなく、これはロシア。

 

 

 

数少ないロシアを象徴するアイテムの一つ、
マトリョーシカですw その他にも、アイテムが
ロシアらしのかどうかはわかりませんが、
見慣れぬ可愛らしい雰囲気で興味深いですね。

 

 

 

さて、お料理です。
ロシア料理で知ってるものと言ったら、ボルシチ、

ピロシキ、ウォッカくらいのものですが…

(ウォッカは料理じゃない。。。)

 

 

最初に出てくるのがぱんとイクラ?!
そういえばキャビアがロシアの特産品では
ありましたね。しかし、キャビアはさすがに高級品。
でもイクラがあるんだ?!


ちょとしたおつまみにイクラ。
日本だとお寿司に使われたり、海鮮料理の飾りに
散らされたりしてることが多いですが、考えてみたら
おつまみとしてイクラだけをいただく機会って、
意外と少なかったかも?

 

そしてニシン。
そのスモークしたものや焼いたもの、カルパッチョ風にした
マリネなどなど、ニシン料理がいろいろあります。

 



またこのお店のピクルスは、欧米のもののように

酸味が強すぎず、むしろ日本の酢の物に近い

感覚で、ボリボリとたべれてしまう美味しさ。

 

 

もちろんお肉類もいろいろですが、カツレツや

ロールキャベツ的なものなど、えっ、これって

ロシアでも食べるの?と言う日本人に馴染みの

あるメニューもちらほら。

 

 

   

 

このお店には揚げたピロシキはありませんでしたが、

ピロシキの「ような」パイがあり、これがまたちょっと

食べるのに頃合いの量。お茶タイムの小腹が空いた

時間に食べても良いし、持ち帰っても美味しく

食べられそうな一品。

 

 

 

こちらはおなじみのボルシチですが、日本の方の

ご意見を集めると、「ボルシチってこんなのだった?!」

と言う意外さです。

 

なんとなく、ビーフシチューを想起させられてた人が

多かったようなのですが、ボルシチのあの赤い色は

ビートルートと言う野菜の色。日本だとそのお野菜が

あまりポピュラーじゃないので、缶詰のものを使う

ことが多く、コックリとした味になってしまいがち

のようなのですが。。。

 

 

 

ベトナムにはフレッシュな生のビートルートが

お安くたくさん、年中安定して出回っています!

なので、このボルシチに使われてるのは、フレッシュな

ビートルート!これが実に旨味のあるお野菜で、

シチューにすると、さらにその旨味が倍増。

思うよりアッサリとした煮込み料理で、これが

ボルシチかー、と、認識を改めたくなる美味しさ。

 

ロシア料理にはこんなものもあります。
ペリメニ、と言うのですが、まるで水餃子。

 

中身はビーフかポークを選べるのですが、

かなり小ぶりなので、手作りの皮もあまり

重たく感じず、つるんつるんと食べやすい!


ほんのりとしたクリームがかかっていて、

そのぶん水餃子よりもコクがあり、これまた

ビールやウォッカにもってこいです。

 

考えてみたら中国も北の地方には水餃子が
名物って地域が多いので、そこに接する地域から、

ロシアに水餃子が広がっててもおかしくはないの

ですよね。全くイメージにありませんでしたが、

言われてみれば、ですね。

 

 

そしてこれ。。。

 

なんだと思いますか?

ちょっとミンチを炒めたもののようにも見えますよね。

でもこれ、日本人にとっても馴染みのある素材なんです。

なんと、蕎麦。

 

正確には蕎麦の実なんですが、コロコロとしていて、

湯がくと微かな滑りを帯び、するスルスルっと喉を

通る美味しい食材。日本だと蕎麦は麺でいただくことが

多く、一部の蕎麦産地のお土産なんかでは蕎麦の実の

乾燥したものなどが売られていますが、実際には、

なかなか遭遇しない方の方が多いかも。でも味は

まごうことなき蕎麦の味。

 

それをほんのりと香ばしくそれをほんのりと

香ばしく味つけて、蕎麦の香りを生かしたまま

テーブルに持ってきてくれるのですが。。。

まさか、ホーチミンで蕎麦の実に出会うなんて

思いませんよね(笑)

痩せた土地でも育つ蕎麦。
そうか、そう思えば環境厳しいロシアで育つ植物の中に

蕎麦があってもおかしくない。寒い地域で育ってくれる

穀物はそんなに多くありませんからね。面白い。

 

 

そんなこんなで驚きに満ちたロシア料理。

でもどこか馴染みを感じる、ホッとする味。

これがかなり安い価格で提供されているのですから

流行らないわけはありません。ベトナムのローカル

の方にも大人気のロシア料理。日本だと機会自体が

なかなかないので、これを機会に試して見るのは

いかがでしょう?

 

 

 

 

店  名:CCCP
住  所:48/1 Nguyen Binh Khiem Q1
営業時間:07:00 - 22:00
予  算:50,000 - 250,000 vnd