最近は日本にも専門店ができて徐々に知名度が上がって来ている

バインミー。本来バインミーは「パン」を指す言葉ですが、日本では、

ベトナム式フランスパンを使ったサンドイッチの代名詞になっている様ですね。

このサンドイッチは、フォー屋生春巻きと並んで、ベトナムではとても

ポピュラーな軽食です。

 

市内には店舗を構えた専門店も数多くありますが、道を歩けば屋台の

お店が無数にあって、お値段も、物価高めのホーチミンの街中にあっても

15,000〜30,000 đ(80円〜150円前後)と、とてもお手軽。お店の数が

多いだけに、美味しさの幅も広くてどこのお店のものがいいのか迷いがち

ですが。。。

 

もしも時間に余裕があるなら、ぜひとも行ってほしいこちらのお店。

ちょっと中心街からは離れてるのですが…

 

 

バックパッカー街と言われるBui Vienからもほど近く、ベンタン市場からも

歩いて15分くらいほどの場所。車通りの多い場所なので、歩く際には充分

注意が必要ですが、ホーチミン1と謳われるバインミーの専門店・Huynh Hoa。

 

朝食に向いている、と思われがちなバインミーが主力なのに、なぜか15時

からしか開いていないと言う不便さはあるのですが、それがまた特別感を

生んでいるのか、お店はいつもローカルのお客さんでいっぱいです。


ローカルの方が押し寄せる店は美味しいお店。

これ、ホーチミンでは間違いないです。

知らないお店に入る時には、客の数がバロメーター。

 

そんなに並んでいると買いに行くのが億劫だなぁと思われた方、ご心配なく。

注文をするとお店のおばちゃん、早回しをしたような動きであっという間に

サンドイッチを作っちゃうので、大して待たずに買えちゃいます(笑) 

 

その目にも止まらぬ早業を見るのも、こちらのお店に出向く醍醐味。

観光客の中には、それを動画に収める人の姿もチラホラ(笑)

 

 

たくさんの具材が並んでいますが、何も言わなければ適当に全部入れで

作ってくれます。バインミーにはよく、レバーパテを使うのですが、

もしも苦手なら「No Pate !」とか、指を指して「No!」と言えば分かって

くれます。言葉があまりうまくできなくても、ベトナムの人は察しが

良いのがありがたいところ。

 

またこのお店では、あまりに注文が多いため、

パンをトーストしてくれる専門のスタッフさんがいるのが常。

 

 

路上の店だとオーブンがないから、手持ちのパンに具材を挟んでハイ、

できあがり、となるわけですが、こちらのお店では一つ一つの注文分の

パンをトーストしてくれます。

 

ベトナムのフランスパンは、そのままでも充分美味しいけれども、

軽く炙るとまた格別。特にバインミー・サンドイッチとして食べる時には、

炙られた外側のパリパリ感が「おごちそう感」を倍増させます♪

 

そして美味しいバインミー屋さんの見分け方。

 

 

店舗を構えているお店が全てトーストくれるわけではないので、

トーストされているかどうかというのがひとつのポイントになるのですが、

その際、持ち帰る時に直接ビニール袋に入れては蒸気でパンが湿気って

しまいます。でも自分の店の商品を大事にしている所は、紙や紙や

紙ナプキンで包んでくれるんですね。

 

加えてこちらのバインミーの特徴としては、具材が多い!!

 

 

見て下さい、この充実振り!

ベトナム全般、ベースのパンが美味しいので、どこのバインミー屋さん

にも程々満足できるのですが、こちらのバインミーは圧倒的な具材の量!

手で持つとズッシリとするボリューム感。

 

トーストしたての香ばしいパンに濃厚なパテ、ハム。シャキシャキとした

キュウリや辛味のあるネギはパリパリと歯触りが小気味良く、香草の風味に

ピリッとしたチリが全体を引き締めて…

 

その個性の強い素材同士が絶妙にバランスを取ってて渾然一体。

その味の勢いに驚いていると、あっという間に無くなってしまう

美味しさです♪

 

 

日本にある専門店も頑張っていらっしゃいますが、この外側パリパリ、

中は綿菓子の様なフワフワ食感のパンであったり、生き生きとした香草の香り、

バイクの雑踏を背にして頬張る味わいは、現地でこそ味わえる味。

 

店内に食べる場所はありませんから、宿に持ち帰って食べるも良し、

飲み物をどこかで買って、近くの公園で食べるも良し。

ベトナムの空気感を満喫しながら楽しんでほしい一品です。

 

Huynh Hoa

住  所: 26 Lê Thị Riêng, Q1

営業時間:15:00 - 22:00

予  算: 30,000 - 35,000 đ