ただでさえ、
閉塞と委縮が蔓延していると思う世の中に、
こんな追い打ちをかけられたら歯止めが効かなくなるんじゃないか。
そんなどこにも届かない嘆きを覚えながら、
仕事からの帰り道に現れた景色はとても美しくて。
変わらず巡る季節。
同じじゃないけれど、同じ。
テセウスの船のパラドクス。
同名のドラマが好評なんだってね。僕は見てないけど。
理論では答えが出ないパラドクスを、
両立させ、享受可能にする機能こそ、
感覚だと僕は想ったりする。
感覚が鈍り、柔軟性を欠いた時ほど、
人は美から遠ざかる。
自然は美しい。
混沌として、べらぼうで、時に残酷で、されど自由。