早朝から温泉でまったりし、宿に戻って豪華朝食を頂いたら、

もう動きたくないというのが本音だけれども、そうはいかぬ最終日。

まずは、昨夜下見した道後商店街から道後温泉駅前を散策。

 

image

伊予鉄の道後温泉駅。駅舎はレトロ風。

松山市は路面電車の走る街。

 

image

坊ちゃん列車。撮影用。

顔付き蒸気機関車の小柄な緑色の可愛らしい子みたい。

今これを走らせたら、CO²がNOxがPM2.5がと言われるんだろか。

 

image

本館前の広場のジュース屋に、坊ちゃんオールスターズが。

一番左は作者だけれども。

いつも通り、ラヂオ屋が「ジャコ天がジャコ天が」と配り土産で悩んでいる間、

僕はジュース屋で彼らと一休み。

 

 

「さ、土産も買ったし、後はうどんだな」

「朝ごはん食ったばっかだし。まずは寺だろ」

「どこに向かう気だ?」

「まずは今治方面に…」

「馬鹿野郎!昨日のことをもう忘れたのか!香川に直行だ!」

「え?でも四国の左上が欠けちゃうよ?」

「しまなみ海道は、いずれ訪れる。よって今回は割愛だ」

「ゆるくてデっかいヒヨコに会わなくていいかい?」

「タオルも間に合ってる」

「なら仕方ないか」

「すぐさま松山自動車道に乗れ。香川に入ったらナビは任せろ。うどん屋を巡る」

「…何軒巡る気だ?」

「少なくとも3軒、いや4軒行けるか…」

「…。とにかく香川に向かうが、まずは寺に寄る。そこは外せないから」

「どんな寺だ?」

「75番霊場、善通寺。弘法大師空海の生誕の地だ」

「うむ。それは参らねば」

「だろ。じゃ出発」

 

 

愛媛県松山市から高知県高松市へは高速道路が通っている。

とは言え、道後温泉から善通寺まで、その距離130km。

走るよね、毎回。

ま、うどんを飲み物のように平らげる魔人に付き合うには、

朝ごはんを消化しておかないと付き合えないので、丁度良かったけれど。

 

image

75番「善通寺」境内。

ここは広いったらありゃしない。

 

image

空海の父、善通を開基として創建された東院と、空海の生誕地とされる西院。

上の写真は右奥に五重塔が小さく見えるくらいだから、総敷地は広大。

和歌山の高野山、京都の東寺、そしてここ善通寺が弘法大師三大霊場。

 

image

高さ43mある立派な五重塔。重要文化財。

ここの建物のほとんどは文化財。

国宝の、空海が唐から持ち帰ったとされる錫杖があるらしい。

 

image

門越しにも一枚。

 

image

東院、金堂。立派な屋根。

焼失して再建されたらしいけれど、1699年の再建だそうで。

もちろん重要文化財。

 

image

えへへ。

この案内の小僧さんで大泉氏がやってて、是非やりたかったんだよ。

ここまでの寺に小僧さんが見当たらず、新しいのになってたりして、

「老朽化のために暇を出されたんじゃ…」と思ってた矢先、

ここに居てくれて嬉しかったぁ。

 

image

てやんでぃバージョン。

 

image

西院「仁王門」。金剛力士像は1370年制作だとか。

西院には「産湯井」という、空海が産まれた時の産湯に使ったとされる井戸も。

 

image

真言密教の五大の力を表した御守。

地(黄・方形)、水(白・円)、火(赤・三角)、風(青・半月)、空(緑・宝珠)。

シンボリックなフィフス・エレメントで格好いいデザイン。

 

 

旅の安全と、知り合い皆の健康を祈りつつ、

書画がうまくなりますようにと欲張ってお願いして、善通寺を後にした。

時間があれば戒壇巡りもやりたかったのだけれど、

この後、うどん地獄巡りが待っていたので割愛。

南無。