ずっと、ずっと行きたかった場所。
いつの頃からか、僕は神殿のように思ってきた。
「世界中の美しいものが集められている場所」。
Musee Du Louvre 。ルーブル美術館。
今回の旅の一番の目的は、ルーブルを見ること。
旅には、たくさんの楽しみがある。
食事、ショッピング、名所旧跡など。
だから、「せっかくパリに行ったのに、それをしないなんて!」と、
思う人もいるだろう。
僕は、パリ滞在中、行動時間の半分はルーブルにいたんじゃないかな。
歩いて、見て、思い耽って、また歩く。
贔屓目を消し去ろうと努力しても、
消し去れないくらい、素晴らしいコレクションだった。
「世界で一番」という格付けができるものではない。
されど、秀逸なものが数多くあるという看板に、偽りはなかった。
感嘆の溜息をつきながら、頭の中を芸術で満たす。
畏怖と敬意を感じながら、心を芸術家の魂で満たす。
本当に、嬉しかった。
少年時代の夢が、現実になった。
本当にフランダースの犬のネロのよう。
「僕は見たんだよ。ルーブルのコレクションを」って。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111225/22/skerama/75/e4/j/o0548041111694410601.jpg?caw=800)
中央入口。言わずと知れた、ガラスのピラミッド。
ルーブル宮の中庭に立てられたモニュメント的出入口。
ここから入ろうと思うと、少なからず時間がかかる・・・。他の入口を案内しろって。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111225/22/skerama/20/f1/j/o0411054811694410602.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111225/22/skerama/79/99/j/t02200293_0411054811694410678.jpg?caw=800)
サモトラケのニケ。
この左側のアングルが、僕は好きだ。女性の美しいラインに見惚れる。
見上げながら、何周もぐるぐる回った(笑)
階段の踊り場に設置。なんちゅう贅沢な踊り場。人と比べると巨大だと分かる。
バックショット。写真集でも見たことないでしょ。翼は左右非対称で、流線型。
船の舳先にあったという推測も、あながち外れじゃないと実感。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111225/23/skerama/34/1c/j/o0411054811694531720.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111225/23/skerama/65/11/j/t02200293_0411054811694531702.jpg?caw=800)
ミロのヴィーナス。
ニケに続き、欠落の美学。完全体なら、ここまで評価されないだろうな。
ギリシャ彫刻の女性像は、たくましくて素敵。日本のファッション雑誌のモデルを並べたら、いかに貧相か分かるんじゃないかな。やせ過ぎはいけません。・・・自爆。
バックショット。ツアー客が来ると混み合う。ちょっと半ケツなんだよね(笑)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111225/23/skerama/01/08/j/o0411054811694583861.jpg?caw=800)
ドゥヌン翼2階。
直線500m、高さ9m、幅10mってところか。地下鉄が2本走れるよ。
13~18世紀の名立たるイタリア絵画が並ぶ。
「ダヴィンチ・コード」で、館長が死んでいた廊下は、ここ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/00/skerama/9a/b2/j/o0548041111694671217.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/00/skerama/ba/bf/j/t02200293_0411054811694671206.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/00/skerama/7c/5c/j/t02200293_0411054811694671218.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/00/skerama/2b/3e/j/o0548041111694673543.jpg?caw=800)
G・アルチンボルド『四季』。モリサチさん、見てきましたよ(笑)
芸の細やかさ、見事。ダブル・イメージは大好物。
ね、廊下かよって所に普通にある(笑) 奇抜さに、人は一応立ち止まるけど。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/00/skerama/cc/01/j/t02200165_0548041111694732758.jpg?caw=800)
E・ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』。こうやって撮ると美術書の方がよく見える。
左下、同じくE・ドラクロワの『サルダナパールの死』。『民衆…』も、これと同じくらいの大きさ。
禿げたおじさんが身長180cmくらいだとすると・・・本当にデカイんだ。自由の女神は巨人でしたよ(笑)
右下、一番デカイのがJ・L・ダヴィッド『ナポレオンの載冠式』。壁際の小さい人、子供じゃないです・・・。
ドラクロワは、劇的な描き方の天才。こんなに巨大なキャンバスで、構図や色彩に狂いも無駄もない。フランスが愛する画家なのも納得。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/01/skerama/cd/3c/j/o0548041111694794869.jpg?caw=800)
そして、L・ダ・ヴィンチ『ラ・ジョコンデ【モナ・リザ】』。
・・・・・・。
特別室があつらえてあり、美術館のあちこちに「モナリザはこっち」って看板が出てる。
観光客は、彼女を目指して他の名画には脇目も振らず、一目散に駆け抜ける。
結果、人だかりは絶えず、彼女と写メを撮ろうと、彼女に背を向ける人たちが場所を陣取る。
もはや名画ではなく、名所なのだ・・・。
防弾と紫外線よけの色つきガラスで覆われ、手すりに加えて、ロープで距離が取られる。
禁止されているフラッシュがガラスに絶えずピカピカと反射し、世界中の言語がギャーギャーと騒ぎ立てている。
鑑賞なんて、ここにはないんだ。
あれは贋物なんじゃないかな。ふと、思う。
本物の彼女は、どこかで、静かで穏やかな場所で、微笑んでいるんじゃないかな。
世界の喧騒と愚かさとは、無関係な場所で。
僕の恋は、落胆に終わった。
ずっと想い続けた彼女は、手の届かないスーパースターだった。
ルーブルには、美しいものがたくさんある。本当にたくさん。
感心の旅は、広い宮殿の中で、まだ続きます。
いつの頃からか、僕は神殿のように思ってきた。
「世界中の美しいものが集められている場所」。
Musee Du Louvre 。ルーブル美術館。
今回の旅の一番の目的は、ルーブルを見ること。
旅には、たくさんの楽しみがある。
食事、ショッピング、名所旧跡など。
だから、「せっかくパリに行ったのに、それをしないなんて!」と、
思う人もいるだろう。
僕は、パリ滞在中、行動時間の半分はルーブルにいたんじゃないかな。
歩いて、見て、思い耽って、また歩く。
贔屓目を消し去ろうと努力しても、
消し去れないくらい、素晴らしいコレクションだった。
「世界で一番」という格付けができるものではない。
されど、秀逸なものが数多くあるという看板に、偽りはなかった。
感嘆の溜息をつきながら、頭の中を芸術で満たす。
畏怖と敬意を感じながら、心を芸術家の魂で満たす。
本当に、嬉しかった。
少年時代の夢が、現実になった。
本当にフランダースの犬のネロのよう。
「僕は見たんだよ。ルーブルのコレクションを」って。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111225/22/skerama/75/e4/j/o0548041111694410601.jpg?caw=800)
中央入口。言わずと知れた、ガラスのピラミッド。
ルーブル宮の中庭に立てられたモニュメント的出入口。
ここから入ろうと思うと、少なからず時間がかかる・・・。他の入口を案内しろって。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111225/22/skerama/20/f1/j/o0411054811694410602.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111225/22/skerama/79/99/j/t02200293_0411054811694410678.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111225/22/skerama/eb/5f/j/t02200293_0411054811694410627.jpg?caw=800)
サモトラケのニケ。
この左側のアングルが、僕は好きだ。女性の美しいラインに見惚れる。
見上げながら、何周もぐるぐる回った(笑)
階段の踊り場に設置。なんちゅう贅沢な踊り場。人と比べると巨大だと分かる。
バックショット。写真集でも見たことないでしょ。翼は左右非対称で、流線型。
船の舳先にあったという推測も、あながち外れじゃないと実感。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111225/23/skerama/34/1c/j/o0411054811694531720.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111225/23/skerama/65/11/j/t02200293_0411054811694531702.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111225/23/skerama/1c/59/j/t02200293_0411054811694531703.jpg?caw=800)
ミロのヴィーナス。
ニケに続き、欠落の美学。完全体なら、ここまで評価されないだろうな。
ギリシャ彫刻の女性像は、たくましくて素敵。日本のファッション雑誌のモデルを並べたら、いかに貧相か分かるんじゃないかな。やせ過ぎはいけません。・・・自爆。
バックショット。ツアー客が来ると混み合う。ちょっと半ケツなんだよね(笑)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111225/23/skerama/01/08/j/o0411054811694583861.jpg?caw=800)
ドゥヌン翼2階。
直線500m、高さ9m、幅10mってところか。地下鉄が2本走れるよ。
13~18世紀の名立たるイタリア絵画が並ぶ。
「ダヴィンチ・コード」で、館長が死んでいた廊下は、ここ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/00/skerama/9a/b2/j/o0548041111694671217.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/00/skerama/ba/bf/j/t02200293_0411054811694671206.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/00/skerama/d0/fa/j/t02200293_0411054811694671204.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/00/skerama/78/e1/j/t02200293_0411054811694673544.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/00/skerama/7c/5c/j/t02200293_0411054811694671218.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/00/skerama/2b/3e/j/o0548041111694673543.jpg?caw=800)
G・アルチンボルド『四季』。モリサチさん、見てきましたよ(笑)
芸の細やかさ、見事。ダブル・イメージは大好物。
ね、廊下かよって所に普通にある(笑) 奇抜さに、人は一応立ち止まるけど。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/00/skerama/0b/4c/j/o0548041111694732760.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/00/skerama/cc/01/j/t02200165_0548041111694732758.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/00/skerama/75/2b/j/t02200165_0548041111694732759.jpg?caw=800)
E・ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』。こうやって撮ると美術書の方がよく見える。
左下、同じくE・ドラクロワの『サルダナパールの死』。『民衆…』も、これと同じくらいの大きさ。
禿げたおじさんが身長180cmくらいだとすると・・・本当にデカイんだ。自由の女神は巨人でしたよ(笑)
右下、一番デカイのがJ・L・ダヴィッド『ナポレオンの載冠式』。壁際の小さい人、子供じゃないです・・・。
ドラクロワは、劇的な描き方の天才。こんなに巨大なキャンバスで、構図や色彩に狂いも無駄もない。フランスが愛する画家なのも納得。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/01/skerama/2d/1b/j/o0548041111694794870.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111226/01/skerama/cd/3c/j/o0548041111694794869.jpg?caw=800)
そして、L・ダ・ヴィンチ『ラ・ジョコンデ【モナ・リザ】』。
・・・・・・。
特別室があつらえてあり、美術館のあちこちに「モナリザはこっち」って看板が出てる。
観光客は、彼女を目指して他の名画には脇目も振らず、一目散に駆け抜ける。
結果、人だかりは絶えず、彼女と写メを撮ろうと、彼女に背を向ける人たちが場所を陣取る。
もはや名画ではなく、名所なのだ・・・。
防弾と紫外線よけの色つきガラスで覆われ、手すりに加えて、ロープで距離が取られる。
禁止されているフラッシュがガラスに絶えずピカピカと反射し、世界中の言語がギャーギャーと騒ぎ立てている。
鑑賞なんて、ここにはないんだ。
あれは贋物なんじゃないかな。ふと、思う。
本物の彼女は、どこかで、静かで穏やかな場所で、微笑んでいるんじゃないかな。
世界の喧騒と愚かさとは、無関係な場所で。
僕の恋は、落胆に終わった。
ずっと想い続けた彼女は、手の届かないスーパースターだった。
ルーブルには、美しいものがたくさんある。本当にたくさん。
感心の旅は、広い宮殿の中で、まだ続きます。