離れて暮らすようになって、初めて子供たちと過ごした。

相変わらず、騒がしく、無邪気で、素敵だった。
まるで仕事から帰ってきた時のように「ちょっと傍にいなかっただけ」で、お父さんはお父さんだった。
嬉しかった。

共に過ごし、共に感じ、共に温もりを伝える。
大切なもの。大切な時間。

彼らは「またね」と帰って行った。
子供たちの感触と声だけが残った。
涙が流れた。

子供たちと過ごす時間をメンカイと呼ばなければならない現実。
日常と非日常が反転した暮らしに、まだ慣れない。