5月12日から高位破水で産前入院していた私。

昼夜問わず、夜中も1時間に一回赤ちゃんの心音を助産師さんが測りに来る生活。

 

1時間に1回知らない人が人疲れと睡眠不足で体力が限界に近づいていました。

 

5月15日に促進剤を使って出産することに。

 

ちなみに豆知識

「促進剤」と「誘発剤」は成分は全く同じもので、使う用途の違いなだけだそう!

 

 

14日の夜

できるだけ自然に産んであげたかった。と不安と楽しみな気持ちで押しつぶされそうな気持で眠りました。(1時間後には起こされますが(笑))

 

 

15日朝6時

分娩室に移動

(陣痛室と分娩室が同じ部屋でした。)

 

「具合よくないとか言ってられない。もうやるしかない。」(前日の夜37.8部が出たり朝から37.5部と微熱)

天井を見ながら

「健康的で元気な子を産むんだ!!!今日をいい日にする!」と強く強く決意

 

 

朝7時

担当の助産師さん

医師さんが挨拶に

全力で明るく返す

 

 

朝8時

促進剤ついにスタート

 

促進剤は子宮を収縮させる効果が

逆に収縮しすぎて子宮が破裂するリスクがあるそうです。

なので体調を見ながら

最初は

12ml

24

36

48

60…と増やしていきます。

 

そんなリスクを聞きながら怖くなりながらも

「今日会える…」と思うと頑張れました

 

 

朝8時半

朝食

この時は5分間隔くらいで張りが

 

実は三日間くらいたまに5分間隔で張りが来たりしていたが

全然生まれてこなかったので、まだまだかなあと思い

旦那に「まだ大丈夫そうだから来るの10時とかでも大丈夫だよ!」とメッセージを送る。

 

この時はまだあの壮絶さを予想もしていなかった。(笑)

 

 

9時

「あとどれくらいで生まれますか?」と聞くと

「促進剤うってすぐ生まれる人もいるし、その日に生まれない人もいるのよ」

と聞く

5月1日から毎日毎日今日産む!と深呼吸したり、お腹に力をいれたり、スクワットしまくったり

毎日毎日希望をもって明るく頑張ってきたのに

今日産まれないかもしれないの!?

明るく希望をもって打ち砕かれる感じがもう嫌で少し不安になる

もう生まれてきてくれ~

 

 

9時半

促進剤追加

+ダンナ到着

担当の助産師さんが本当にいい方々で

「ステキな奥様ですね~」とダンナに言ってくれたものだからもう。ダンナも嬉しくなってハイテンション(笑)

 

私の話を笑顔でたくさん聞いてくれて

意外とそれができる人って世の中にナカナカいない!

私も上機嫌になり

あの二人のおかげで不安が消えました。本当に感謝。

 

 

10時くらいに

自然分娩のリスクの話を聞く

「赤ちゃんは通常背中を上に向けて出てくる

もし背中が下向きだとへその緒が絡まったり、命のリスクが出てきてしまう」

そんな話をきいて「へえ~」とのんきに答えていた。

 

 

10時半

促進剤追加

いままで促進剤追加しても。ぜんぜん耐えられる痛さだったのに

 

20分後「痛い!?」ダンナが買ってきてくれたアイスを持ってられない!

と思ったが、1分後また耐えられるくらいに。。。

 

戻ってきた助産師さんにその話をすると

「促進剤の効果ですね。20分後に1番効くんです。」とのこと

「なんだー!せっかく来たと思ったのに、ただの薬の効果だったなんて。じゃーまだ陣痛はいてないってこと?」

と毎日毎日明るく今日産むんだ!と言っていた私、今日も生まれなかったらどうしよう。もう明るく振る舞えるか分からない。と

今日産まれてきてくれ~と願う

もう願うしかできない!(笑)

 

11時また促進剤追加

20分後また激痛が

今度はダンナの買ってきてくれたアイス(ガツンとみかん)を持ってられない・・・

だがまた弱まり、また薬の効果かとがっかりする

 

11時半

また追加しますね~と促進剤追加

ダンナと二人きりになったときに

「私は、健康的な、元気な、男の子を生むんだ!!!」

と口に出したとたん

なぜか涙が溢れてきました。

 

20分後にまた痛い痛いのくるし、でもそれは薬の効果だし、これ続けて今日産まれなかったらどうしよう。

20分に一回電気ショックを与えられるモルモットの気分でした。しかも終わりが見えてれば耐えられるのですが

この電気ショックがと12時間続くかもしれないし、36時間続くかもしれない。そんな精神的な痛みのつらさ。

 

うまく言い表せてるか分からないけど、そんな風に感じて、涙が止まらなくなる。

いつも明るい私は、助産師さんに涙をみせるのが嫌で

必死に涙を止めます。

 

無事止まりましたが、もう笑顔とかしゃべる余裕がなく。(何かしゃべってた涙が出そうで笑)

そしたらお腹の痛みもさっきより痛く感じて、痛い!

 

帰ってきた助産師さん

さっきまで笑ってたのに

急に余裕がなくなった私を見て

 

「本陣痛開始です!!」と何やらいろんなところへ連絡。

 

 

 

12時

お昼が運ばれてくる

 

なんとごはん大好きこの私が!

食欲がない。食べられない。食べたらは吐く。

そう感じてただ痛みに一生懸命耐えていた。

 

ちなみに陣痛のコツ

9か月あらゆる人種の世界中の人の出産レポをみて

①横にならない。理由は2つ。1つ目は赤ちゃんは重力を使って降りてくるから、横になるとその分生まれるのが遅くなる=陣痛が長くなる。のと2つ目は陣痛は横になると痛いが座っている方が痛みが弱くなり耐えられる。

 

日本の方も結構同じこと言っている方がいて絶対横にならない!と耐えていたら

「アクティブチェア」と呼ばれる座って陣痛を耐えられる椅子を持ってきてくれた。

ありがたい。

 

ダンナ「俺食べていい?」

私「いいよ(笑)」

お昼ご飯に手を付けないのを見て、夫が全部食べてくれた。ダンナも朝からありがとう。

 

この時を振り返ってダンナは「俺が存在していない人になった気分だった」と

それくらい人に気を遣う余裕がない

 

 

陣痛のコツ②

痛いときに「すぐ終わるすぐ終わる」

陣痛は実は5分間隔や3分間隔。つまり痛くない時間の方が多いのだ。

痛い時に「痛い痛い」痛くない時に「また痛いの来るまた痛いの来る」と思うと精神的にもつらいし耐えられない。

痛くない時は、広い野原、真っ青な空の下、ひらひらするロングワンピースを着て、肩の力を最大限に抜きながら両手を広げてダンスするイメージで。そして痛くなったら「すぐ終わるすぐ終わる」

 

 

昼1時くらい

内診

朝「赤ちゃんの背中が後ろ向きだと命のリスクがある」と聞いたのに

「赤ちゃんの背中が後ろ向きです」「四つん這いになってできるだけ背中を前向きにしましょう」

と言われ

この日2回目の涙が溢れる

「私はいいから赤ちゃんを、、、赤ちゃんを助けなきゃ」もう必死に四つん這いになって「お願い赤ちゃん背中前になって!!!」と必死に願いました。

 

左を向いたなんと

なぜかダンナも四つん這いに!!!

(笑)

涙目で一緒に四つん這いになってくれたダンナ

 

なんていい人だ。とその時は思う余裕がなく

「顔見ないで!!!」と言ってしまった。

 

痛すぎて表情を作る余裕なんてなく、あまりにひどい顔を好きな人に見られたくなくて(笑)

ごめんよダンナ

 

 

そこからどんどん痛くなる!

もう静かになんてしてられない。

大絶叫!!!

 

 

陣痛のコツ3

イーの口と笑顔。

痛い時イーの口(できるだけ口を下の方でイー)をすると痛みが軽減するそう。

あと笑顔には痛みに強くなる効果があるそう。必死にイーの口で笑顔にしたら本当に痛みが緩和された!!!

(ちなみに他には座った状態で恥骨あたりを手で押さえると痛みが緩和されると見て、実践しましたが全く効きませんでした笑)

 

 

これはどこにも見たことないんだけど

声をだすと痛みが緩和されて

だからもうあーーーーーーーって叫びまくった。(笑)

 

そしたら助産師さんが

「いきみたいでしょ!いきみたいでしょ!」と

そういわれて2回くらい陣痛が来たら、あの「いきみたい」という感覚に!!!

 

「いきみたいです!!!」

「よし、じゃーベットにのってね!」

「はい!あ==========」

陣痛になえながらベットの上へ

 

 

「横になってね!」

「(嫌だ!!!!)」赤ちゃんは重力で降りてくるから横になったらその分痛みがながびく!!!と思って

「座っていたい!!!」と2回くらい横になるのを拒む(笑)

 

「ごめんね、出産の準備するからね、大変だろうけど横になってね」

といわれ仕方なく横になる

 

横になると痛い

と聞いていたから

もう怖くて怖くて

目をつぶりながら横になる。

 

そして右手でダンナの手を握る。

怖い!あ、またきた!あーーーーーーーー!!!!!!

 

目をぎゅっとつぶってそこから記憶がない(笑)

 

次に開けるとなんと目の前に人が大量!!!

手術室みたいにライトで照らされて、みんなマスクして

その光景がなんか怖い!!!

 

見なかったことにして再び目をつぶる。

 

 

また開けると少し人が減った。

5人くらいに

すると出産エキスパート感すごい人が

「あとちょとだよ!」と言ってくれて

やった!生まれるんだ!と痛い中にもあと少し頑張ろうと気力がわいてくる

 

「あと何回かいきんだら産まれるよ!」

と言われて正直

「あと何回かって何回!?まだまだ生まれないってこと!?」と感じて途方に暮れる。

 

 

そんなとき「ん!?!?」

頭がアソコに引っかかっている感覚が!

 

でも「これをイキんだら、アソコが避ける!!!」通らない!とはっきり感覚として分かった。

陣痛の痛みを超える

これをいきんだたアソコが八つ裂きになる。麻酔なしで神経の集中しているアソコを切れる感じ。陣痛の痛みどころじゃない恐怖。でもアソコを切らなきゃこの陣痛の痛みがつづく。八つ裂きにしないとこの子に会えない。

やるしかない!と思ってもあまりのはっきりとした感覚に、あまりの恐怖に体がイキめなくなる。

 

本当に怖かった。

 

その時救世主が

「帝王切開になったときに備えて麻酔だけ打たせてください!」とある医師が飛び込んでくる。

 

自然がすきで帝王切開も無痛分娩もとにかく薬を使いたくない

と言っていた私が

 

「麻酔うって!!!」と心の中で叫びました。

 

先生どうしで打つか打たないかの話が無事済み、1分くらい

 

先生「打ちます!」

私「やったーーーキターーーーーこれで八つ裂きになっても痛くないはず!」

 

そう思い引っかかっている感覚から

八つ裂きになっても痛みは感じない痛みは感じない!と唱えたら再び体に力が!!!

 

麻酔打った後

思いっきりいきんだら!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

5月15日13時57分

元気な男の子が産声を上げました。

 

 

 

 

 

 

 

 

すぐにカンガルーケアをさせていただきました。

 

 

 

 

 

ずっと隣で見守っていてくれた旦那様

ありがとう。本当に心強かった。

 

担当の助産師さんありがとう御座います。

二人のおかげでとてもいい日になりました。

 

そして赤ちゃん

無事に産まれてきてくれてありがとう。

背中の向きも変えてくれてありがとう。

最高の日になりました。

 

目の綺麗な我が子が生まれてきてくれました。

産まれてきてくれて、本当にありがとう。