両手を固定されて

頬をたたかれ、蹴られ、
鳩尾を殴られ、顔を踏まれる
情けなく痴態を晒す私の姿が
可笑しくて堪らないといった感じで
嗤いながら嗜虐を加えてくる
 
「あはは、すっごい恰好」
 
心も身体もすべてこじ開けられて
なす術もなく瀑け出しながら
朦朧とした意識の中で
懺悔の言葉を繰り返し
ご褒美が欲しいと懇願して
支配される喜びに震えていた
 
私の本気に、彼女も本気で応えてくれた
力が入るあまり内出血した彼女の指に
指輪を嵌めて忠誠を誓いたいと思った