前回の続きになります。
この自分達のやりとりを待ち合い室の後ろの席でご覧になってたご年配の女性がみえて…
「ホホホ、この赤ちゃんもう5分もすればお兄さんの腕の中で寝付きますぞ。お月さんに抱かれてるようなものだでのう。」
「それとお母さん。肩の力を抜く事じゃ。最初からちゃんとしようとしても無理じゃよ。初めて(人の命)を預かる経験をするんじゃから上手くいかなくて当然じゃ。」
「上手くいかなくてお母さんがイライラしてしまうとな、心のトゲを赤ちゃんが敏感に感じとってしまうのじゃよ。チクチクするじゃろ?それでグズるのじゃ。」
「ホホホ、とか言ってる間に寝付きましたな。お月さんの様なお兄さんに抱っこされとるからな。お兄さん見事じゃ。」
ふと見ると赤ちゃんホントに寝てる…
自分「あの、お月さんって…」
「ホホホ、お日様の光は眩しくて目に入ると痛いじゃろ?お月さんの光は万人を優しく照らす。お兄さんが優しくて安心感があるから赤ちゃんはそこで寝てるんじゃよ。」
おそらく耳まで真っ赤になってたと思います…
「私も85になってあまり眼も見えなくなっておるがだからこそ見える事があってな。お母さん、私も5人育てたわ。頑張ってな。さて、お邪魔したの。帰るとしますか。」
お孫さん?でしょうか。一緒に帰っていかれました。
看護師さんに「あの方はいったい…」聞いてみたところ助産師さんを長年勤められた方だそうで看護師さんの中にもお子さんを取り上げてもらった方もいて。今でも相談に行く方もいるそうで「私も相談に行きたいです」とお母さん
ふとした事で繋がる「ご縁」。人生は奥が深いな…と感じた日でした
さて、ぐっすり寝てる赤ちゃんどうしましょう…