去年の今日は一生忘れられない日。


どうしてこうなっちゃったのかなあ?

どうしたらこうならなかったのかなあ?

なにがいけなかったの?

わからない、わからないよ・・・


地下鉄のホームで立ち尽くし、ただただ自問自答を繰り返す。


彼からのメール


ああ
おわっちゃったみたい

あれ?
なんで?


現状を理解できなくてただ呆然とするしかなかった。

涙すらでてこない。

わけもわからずとりあえず家路につく足は重いなんてもんじゃない。

京急線の中。

昼間で人もまばら。
ボックス席には私以外にひとりくらいしかいない。

川崎を過ぎたあたり。

彼からのメールを見返す。

ああ、返事。
返事しなくっちゃ。


そう思って改めて覗いた携帯画面。


急に現実味が増してきた。


ああ
本当に終わっちゃったんだあ

もう会えないんだあ


そう思ったら急に目頭が熱くなった。


必死に堪えて、堪えて堪えて返事のメールを考える。


返事の内容を考えるにあたって今までのこと、出会ってから今までのことが幸せな時間が走馬灯のように私の中を駆け巡っていって目頭を熱くするものだからなかなかメールが打てない。


ああ幸せだったなあ
ああ大好きだった
本当に本気で好きだったんだなあ
こんなにも好きだったんだ


もう我慢できなくなってマスクで顔が隠れているのをいいことにちょっと泣いた。

ちょっと泣いたら止まらなくなった。

車窓には雨が降り注いでいた。

「あたしの心も雨模様、ってか(笑)笑っちゃうなあもう」

そんなことを思いつつ涙は止まることを知らない。

そうして必死にメールを打って送った。

藁をも掴む思いで。
どうか私の想いが伝わってほしくて。
どうか彼の心に届いてほしくて。

私の積載の想いを書き殴ったようなメールだったけれどそれはあのときの私の精一杯だった。

送りおわってほっとするとあたしの頭のなかには楽しかった思い出しかなくて思い出す度に涙が流れて。

電車の中だから控えめにだったけれど公共の場ではじめて泣いた。静か静かに涙が零れた。

最寄り駅に着いた。
iPodからはJUDY AND MARYのひとつだけが流れていた。

雨が降っていた。
わざと雨に濡れて泣いてみたり。

悲劇のヒロインを気取るそんな余裕はなかったけれど、ただただ無心になりたかった。

家に着いて部屋に着いてひとりになった瞬間、涙が溢れた。

よみがえるたくさんの思い出。
思い出される度、止め処なく溢れる涙。

どうしてこうなっちゃったんだろう。あんなに楽しくて幸せだったのに。自問自答と回想がぐるぐるまわってもう泣くしかない。

とりあえず日記にいまの心境を綴ろうとしてまた涙。

いままでの軌跡である日記を見返して涙。


どれくらい泣いただろうか。

かつてないくらいに泣いた。

そして後悔した。

もっとこうすればよかった。
もっとこうしとけはよかった。
二度と会えなくなるくらいならこれはしておきたかったな。

そんな後悔が胸に突き刺さった。


あれから一年。
私はそれなりに幸せです。

あのとき思ったこと
あのとき決めたこと

私の決断は間違ってなかったよってあの頃の私にいってあげたい。

あのときの涙は今の私の行動を裏付ける原動力となって働いている。

もう二度と失わない
もうあんな思いはしたくない。
手放したくない。
後悔したくない。

そう思うと私はかつてないくらいに行動的になる。

それがいまの私をつくっているんじゃないかしら。

そんな私にとっていい意味でも悪い意味でも忘れられない日。

忘れたほうがいいよ
って云われて
忘れられないよ
って云ったように

多分一生忘れられない
一生忘れない日。

大切な人を手放して
失ったものの大きさに気づいて
心に穴が開いて塞がることを知らない。

そして気づいた。
私の信じるもの信じてきたもの。
私の大切なもの。

次にもしまた出会えたなら
絶対に掴んで離さない。
そう決めたんだ。

失って判った大切なもの。

私の大切なもの。

あなただけ。

ひとつだけ。


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さよならは云わないでね
願いはひとつだけ
夏を待ってる

空には今でもひとつだけ
いつでもすべてが恋しくて

ひとつだけ/JUDY AND MARY

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また4月が来たよ
同じ日のことを思い出して

ギブス/椎名林檎


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いつか小説を書いてみたい。
純粋に恋をして、ただただ本能のままに愛した少女のお話。

でも、まだ書けないの。
まだ現在進行形でお話が続いているから。


いつか書いてみたい。
私の軌跡を。

私の密かな、密かな夢。


2011*04*05

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