生きている意味のない人なんていない
それは世の中で是とされていること。
でも、彼は「果たしてそうかな?」と言った。
私にとって新しかった。
世の中はキレイゴトが大好きだから、生きている意味のない人だっていると言えば少数派に属され、非難されることだろう。
彼は「生きている意味のないやつ、いると思うんだよね。勿体無いよね。」って言ったんだ。
常識とか良心を逸脱する考え方で、あまりにも理屈もしっかりあって理に適っていて的確だった。
本当のことだけど、言えないこと。世間からしたらなんと冷酷でなんと非常識なんだと罵られることだろう。倫理的に・・・といわれるのが関の山だろう。
良心とか常識とか世間体とかに捕らわれていてなかなか言えないこと。
今回の地震でもね。
ご老人を助けるのには救助者が4人必要で、若者を助けるには1人で十分なのだそうだ。
救助者が足りていない上、時間との戦い。
より多くの人間を助けるにはどうしたらいいか・・・。
そしてこの後、復興にあたるのは他でもない若者である。
助けるべきはどちらか・・・。
みんなが助かったら一番いい。
でも、そうすることが不可能な環境で優先すべくは悲しくも効率なのである。
・・・と、被災地から帰って来た方がおっしゃっていた。
彼の話していたことと似通っていてああ・・・こういうことか。と思った。
現場でも効率を優先するか理想的に動くかで揉めるらしい。
お年寄りを助けて何になるんだと言う人もたくさんいるそうだ。
どちらを見捨てるのか。
現実はあまりにも厳しい。
世間の望む理想論は叶わない。
きれいごとばっかりて助け合い・共存・・・というけれど、実際はそんなに現実は甘くないのだ。
報道されていないけど、いまでも被災地には遺体がたくさんあるそうだ。
しかも津波の影響で遺体はバラバラになっていて。
阪神大震災のときは火災で焼けてしまっていたけれど、今回は津波の被害だから水死体、しかもガレキの影響で原型をとどめていないそうで。
遺品やガレキと並んであちこちに手や足があるそうだ。
そんなところにずっといて、本当に気が狂うとおっしゃっていた。
救助されても、生命力のないご老人は避難所でお亡くなりになることも多いという。
さらに遺体安置所も火葬場も火葬する燃料も足りていない。
そんな現実を見ていないから、私たちは「みんな全員助けてあげて!」とか甘いことをいえるんだろうな、と思った。
現場は戦場なんだ。
被災地から帰って来た方の話を聞いて思った。
メディアも現地に入っていない立場の人間はきっと甘いことをぼやいている。
まあ格式あるメディアの報道であるから、ある程度の体裁を保ってキレイゴトを言っているのかもしれないが。
そんななかにボランティアの学生団体が支援に行きたいとか言ってるんだから笑っちゃうな。
現場の生々しい現状を知らないからいえるのでしょうね。
かくいう私も見たわけではないから偉そうに言えないが。
現実って冷酷なんだな。
それが報道されてないのも事実でさ。
そんな風に思うとき、私は彼を思い出す。
彼の存在、彼の考え方はときに冷静でときに冷酷でときに合理的。そして新鮮。
私に新しい視野をくれた人。
そんな気がするの。
彼はきっと新境地を開拓できる人。普通じゃない人。ジャーナリストに向くよね、そりゃ。
彼はいつも私の想像を遥かに超えた答えをくれる。
だから、尊敬しているし、憧れなんだなあ。
私にできないことをしているから。
だって私はまだ安定志向寄りというか多数派思考というかなんというか・・・
まだ常識を逸脱できないでいるから。
★
さて。
今日は起きてごはん食べてから停電(∵)
二階のが暖かいので二階で読書やらしてました。
が、だんだん寒くなってきて・・・
今日はいつもより長い(´∵)
復旧してからご飯食べておえかきしたり読書したりもろもろして。
あ、今日ね、アマゾンで注文した本届いた(∵)
独学がんばる(∵)
そんでもって夜はテレビみてました。
夜になると地震起こるね。
なんだか日本はどうなっちゃってるんだか。
震源地の推移見てても思うさ。
どんどん下に下がってきている。
地震だけでなく原発の問題もあるしね。
★
今回の震災は未曾有の事態だから、マスコミの情報も学会の情報も本当に正しいのか疑ってしまうね。
確実性なんてどこにもない。
だって未曾有なのだから。
自分の身は自分で守らなくてはいけない。
迫害とか風評とか。
確かによくないと思う。
でもどうだろう。
目に見えない原子力というもの。
及ぼす効果もすぐには現われない。
だからこそ一概に安全という言葉を信じられない。
誰だって自分が一番かわいいんだ。
誰だって被曝したくないでしょう。
予想してない事態なんだから対策だってない。
本当に安全なのかなんてきっと誰にも分からない。
もしパニックを恐れて情報統制が戦時中のように行われているのだとしたら・・・?
我々国民は我々自身で我々自身の身を守るしかないのです。
情報操作とか隠蔽とかメディアの問題を1年間学んだ私としてはそういうことも起こり得ると思うんですよ。
メディアは絶対ではないから。
メディアもね、組織しているのは人間なのであります。
なにが起こるかわからないのです。
頑張っている東京電力の方、自衛隊の方、警察の方、マスコミの方。
否定はしません。
むしろ本当に国のため地域のため国民のために頑張っていらっしゃる。
でも、自分の身を守るのは自分だということは否定できません。
信じたいけれど、半信半疑・・・というスタンスが一番良いのだと私は考えます。
情報の取捨選択ができない人間が多すぎる。
だからデマかデマじゃないかで混乱する。
そんなのひとつの情報として対策しておけばいいのに。
とりあえずその情報から、できる対策をしておいて、もしデマであったら「対策しておくのに越したことはない」と思えばよいし。備えあれば憂いなしです。やっといて損はない。知っておいて損はない。
私はデマであれ噂であれ情報は情報。大切だと思います。
何が正しいかなんて自分で見極めたらいいじゃないですか。
それをデマだ回すななんだかんだ・・・うるさいです。笑
もしかしたら何年か後にあのときのデマメールが本当だったとかそういう事態になるかもしれないじゃないですか。
だって、未曾有の事態なんですから。
★
関東圏の人が使う電気をなぜ福島でつくらなきゃいけないのか?その被害をなぜ福島の人間が受けなくてはいけないのか?
そう嘆く福島県民の方がいらっしゃいました。
理由はそうなってるからです。
原発はどこかに作らなくてはならない。
土地があったからでしょう。受け入れ態勢があったからでしょう。それは合意の末だったのではないかしら。
こうなったからって関東の人を罵声するのはどうなのでしょうか?
確かにね、風評とか迫害はよくないかもしれない。
でも・・・
それを関東圏に向けて当て付けのようにするのはどうなんでしょう?
言ってることも分かるけれど、なにかひっかかるものがありました。
虫がいいというかなんというか。
被害者なのでしょうけれど、なんか違うんじゃ・・・と思いました。
しかももう福島だけじゃなくて日本全体の問題だと思うしね。
福島を毛嫌いしないで。
わかる。きっと自分も福島県民だったらそう思う。
でもいまの報道や現状じゃあまりにもそうできない現実がある。
福島いきます!福島産のもの買います!
そういうコメントも多かったみたいですが・・・
確かに倫理的にはそういったコメントはとても美しいし良いものに聞こえます。
でも今この状態ではちょっと難しいかな、と個人的には思う。
冷静に客観的に見たら・・・
どうなんだろうね?
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今回の震災でよかったこともありましたよね。
阪神大震災のときには火災での被害が多かった。
今回は学んでいるから火災があまり起こっていない。
人間って学ぶ生き物なんだなって改めて思う次第です。
しかしその代わりに今回は津波の被害が酷かった。
だから次にもし起こりうる震災では今回の震災から学んだ教訓を生かすべきなのであろう。
そうやって人間は学んで成長していくんだと思う。
人間だけでなく国も。
今回の地震でも、チリ地震の津波や明治・昭和の津波を経験している人からの知恵で高いところに非難して助かった人もいるという。
冒頭の生きている意味のない・・・っていうけれど、こういうのも先人の知恵っていうのが結構役に立つ。
過去を知っている人は知らない人より勝るに違いない。
先人はそれよりあとを生きる人よりもおおくの知恵と多くの経験をしている。
それはあとを生きる我々に学ばれ、生かされる。
だから意味のない人なんていない。・・・と思うのだけれどね。
次にもし震災が起きるならば、我々は今回の震災から学んだことを生かさなくてはならない。
この震災被害を克服するというのは、震災で失ったもの(物・者)を供養すること。復興すること。
というのは、震災から学び、その経験を生かすことなんじゃないかなって思う。
きっと次、地震が起こったとき、人々は海から逃げるでしょう。
今回の震災では人々の危機感のなさが目立ちました。
危機感を持つこと。
いまの日本人に一番足りないもの。
それを克服したとき日本ないし日本国民は本当の意味で成長するのではないかな?なんて考えるのです。
(∵){いろいろぼやいていますがあくまであたしの意見ですので読み流してくださいな♪
(てか自分の意見ないし日記を拡散希望ってあれなんなんだろうwあたしは絶対しないわw)