桜吹雪がキレイだね
でも、君の方が輝いてるよ…

邦画を撮らせたら日本一と言っても過言じゃない監督、
岩井俊二。

邦画と言えば、
風景を含めた美しい画面レイアウトに、
表情や仕草からセリフの行間を読んでいくようなものと、
私は定義したい。

この定義に1番当てはまる邦画が、
この四月物語だろう。

桜の美しさを随所に散りばめ、
画面全体を薄いパステル調に仕上げることで、
松たか子の初々しさ、淡さ、柔らかさを演出している。
また、ラストでは、
雨のどんよりした雰囲気に、
真っ赤な傘を持ってくることで、
松たか子の前向きな気持ちの表れともなっている。
この辺りの演出が非常に上手い。

また、挿入シーンとして、
『生きていた信長』を、
豪華キャストで製作し、
監督の映画に対するエスプリを感じることもできる。

話自体は何でもないが、
監督の手腕によっては、
これ程にも素晴らしいものになってしまうんだと実感出来る、
珠玉の作品である。