子ども虐待・ネグレクトはあらゆる国で起きており、家族・養育者は

子どもをきずづけようとしてやっているわけじゃない。

 

彼らは打ちのめされた状況にあり、社会資源が十分に

行き渡らないこともある。(10代出産などこれに当たるのではないか)

自力で改善できずに力尽きると、怒りで溢れ

子どものニーズに答えられなくなる。

 

 

 

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しかし、性的虐待の加害者は、計画的で先を読んだ行動を起こす。

子どもたちに与える負の影響も極めて甚大なものとなる。

 

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子どもへの性虐待は人類の歴史が始まった頃から存在していたと

考えられている。

しかし、性虐待は他の虐待と異なり、

 

・子どもと性的接触を図ることのタブー

・人間の一般的な性的傾向に関する社会的タブー

 

という2つの理由から隠されてきた。

 

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まあ、現実にあるんだけど

目を背けて、見なかったことにしてきたということだろう。

 

「臭いものにはフタをしろ!!」というかんじでしょうか。

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判断が難しく、性虐待の通告件数が少なかった(「ゼロ」の時もあった)

現在、アメリカとカナダのマルトリートメント事例の10~15%は

性虐待が占めている。(アメリカは若干減少)

 

保育所でハイハイしている赤ちゃんに覆いかぶさる

年長さんを見たことはないだろうか?

(腰ふっている)

 

子ども時代のマルトリートメント被害体験は、生涯に渡り途方もない

負の影響を及ぼし続ける。

成人期には心疾患・肺疾患・肥満・肝疾患・うつ病など

ありとあらゆる疾病の発症率を高める可能性が示唆され、

社会問題と同じ程度に、医学的問題でもある。

 

性虐待はそのほとんどが、親など身近な人物が加害者だ。

 

一般的な虐待やネグレクトは能力がなくて、国に頼らず、支援者もいない、

現代は特に孤独な育児である。

全てを抱え込み、消耗していく。

ときに生きる気力すら失うこともある。

 

しかし、性的虐待は違う。

用意周到だ。

計画的で子どもを搾取する。

なのに、ひた隠しにし、子どもに事実と違うことを教える。

 

これを毒親といわずになんと言うのか。

鬼・悪魔・人でなし

だろうか。

 

大切に育てられた善意の人は言う。

「育ててくれた親を悪くいうなんて、恩知らずだ」

と。

 

 

もう、臭いものに蓋をせずに、

そろそろ現実を見てみようよ。

 

児童養護施設はこんな虐待を受けた子たちばかりを

預かっており、中には施設の大人のいない時を狙って

年上の子が年下の子に、性虐待をするという。

ここでも小柄やビクビクした子がターゲットとされ、

虐待の連鎖が起こる。

養育者の虐待から逃れても、施設入所の子たちから虐待される。

わたしは施設に見学に行っていないが、

自分がイビられていた時、ムシャクシャして自分より弱い者を

イジメたい気持ちでいっぱいだった。

もしいたら、嬉々として虐待したことだろう。

今でも変わらない部分がある。

お行儀の良い子は好きだが、

大声で叫んで他人に迷惑かける子は嫌いだ。

 

マルトリートメント対応を行うことで

子どもは健全な育ちが促進され、幸福度は高まり、

生産的な市民へと成長させる。