非常勤講師の先生でもなく、補助の先生に1、2年生と大変お世話になった。その後は異動になられた。

プールの授業のときに、職員用の更衣室を借りていたので、声をかけてくださり、先生のお嬢さんもなんだか勉強ができなくて、不登校になりかけるし、自分も大病をして持病があるし、いろいろ大変だけど、「一緒に頑張りましょう!」って、なんだか熱い先生で、いやいや、そういうことじゃないんだって、って思って内心ちょっと困っていた。


学級崩壊しかけのクラスが複数ある小学校だった。どうも困ってアドラー心理学の先生よんできて職員研修を開いてもいるようだった。それでもなんともならなかったけどね。


春の健康診断のとき、うちの子は知的クラスで特別扱い別行動(←全然いいことではない)しているので、その問題のクラスの子達が保健室前に並んでいるところに居合わせた。あまり待てないので、クラスとクラスの合間に入れてもらうためだ。


そのクラスの担任の先生は男性の強面タイプの先生で、静かに黙って並びなさいと指導していた。

体育座りしてる生徒に「そこ、おしゃべりはやめなさい!まっすぐ並びなさい!先生が今からカーンカーンカーン!と足出してるのを蹴って回ろうかな!」って、脅しとるし。私はそれ聞いて吹き出しそうになった。後ろ向いて、笑ってた。

なんてこというんだ、笑。マンガかよ。

実際にはもちろん蹴らない。


今だったら言える。そんな指導は効果ない。

脅しは効果ない。

足を出してて話しながら待ってても蹴られることはないし、子どもは何も損はしないってことを悟る。けっこう直ぐ気づくんだよ。子どもにみくびられることになるんだよね。あの先生、ガーガーいうとるだけだってね。

もったいないことするとお化けが来るよ!が通じなくなるのと同じ。だってお化け来ないから。


殴れって言ってるわけじゃないけど、昔はもっと単純だった。叩かれるのありだったもん。そんなことはバチンってやって終わりだ。


子どもからしてみれば、だらだら遊んで待ってても痛いことなんてないなら、易いほうに行ったほうが得だよね。


ベテランの先生だったのに、学級崩壊してた。全校集会でもその先生のクラスはずーっと、おしゃべり、まっすぐ座れない。タキよりもじっとしてなかった。タキの担任の先生が、そのクラスの後ろの方の子を注意するとき、手の指をちょっとふんじゃって、なんともなってないのに、「あー、もう、今ので骨折れた、痛い、傷害事件、あー痛い!」って、ずーっと屁理屈を捏ねていた。本当に警察呼んでやればいいんじゃないかと、病院に連れて行ってやればいいんじゃないかと思った。


家でそんなことをタキが言ったらぶっ叩いてるわ。言わんけど。言えないけど。


小学生の屁理屈ってありますよね。「〜って言ったもん」「何時何分何曜日に言った!」「絶対だな!」なんだよ絶対って、、、数学の世界かよ?哲学とか?はあ?それで?「絶対だな!」返しは主人にも言ったことありますわ。あいつマジ小学生、、、51。


話がそれた。すいません。


補助の先生は冬ぐらいから、昼休憩はタキの見守りについてくれるようになって、まだ私もいたので、よく話をするようになった。学校にいて、子どもの喧嘩とかそういう事件も目にするようになる。


補助の先生は、子どもが書道の時間のあと筆を洗うのに廊下びっちょびちょにしてる後始末などをされていて、だいたい男の先生はやってもらって当たり前みたいな態度でいる。生徒にさせる指導もせずに。指導できなかったのか?


昼休憩にタキを連れて歯磨きに連れて行ったら、補助の先生が流しと床の掃除をしてて、「うわあ、大変ですね。」って流しのスポンジで少し手伝う。さっきの強面の先生素通り。…。そんなもん?

一声、かけるだけでも違うで?


補助の先生は落ち着かない子どもがいるクラスに入って子どもを見る役目、それと雑務?、プリント作ったりしてた。1日働ける時間数が決まっている。補助の先生たちは「なんの資格もない、その辺のただのパートさんですよ」って3年生の支援会議で主任の先生が言ってた。だったらなんだよ知るか!


その補助の先生は、建築の図面かけるって言ってたかな?前職に何をされてたか知らないけど、デザインとかそういうの得意だった。


それで、昼休憩に見守りを兼ねて、折り紙や切り紙を教えてくださった。私がタキに教えたときは「ここ半分に折ってー、いや、違うって。ここ!ここ!」「角と角を合わせてー、真ん中!」って言っても半分とか角とか真ん中とか、「なにそれ?」だった。


言葉や概念が入ってないとそんな反応になる。ここで、私はやる気がないんだなとは思わなかったけど、紙の「真ん中」が入らない状況を見て、スモールステップで刻んで戻ることがすっかりわからなくなって、折り紙を教えることをやめてしまった。


でも、補助の先生は横に座って、「ここをぴーってするよ」なんて言いながら、手で補助しながら、ひとつひとつ教えていった。


最初は角がズレていたりした。でも、タキはもくもくと、折っていた。私は、お昼休憩に家にちょっと帰ることができるようになった。


1年生の終わり頃には角がずれずれだけど、鶴が折れるようになった。

ええ?

大人になると、鶴の折り方なんて忘れてしまう。

鶴折ってって急にせがまれたら、想像だけど半分くらいの人は折り方忘れていると思う。

毎日の積み重ねってすごい。


〜〜〜

補助の先生の教え方を見ていると、まず真横に座って、折って見せていた。意図的かどうかは知らないが、それはタキにとっては正しいやり方だった。


1年後、ABAの先生にコンサルを受けたとき、教えてもらったことに、動作模倣やダンスを教えるときは横に並んで教えましょうというのがあった。対面で教えると「鏡」問題が生じる。ジムなんかにダンスレッスンに入ったとして、トレーナーは動作の説明の時は対面で教えるけど、合わせて踊るときは鏡のほうを向いて教えるはずだと言われた。あ、そういえばそうだわ。なんだったら真上にも鏡があるもんな。「対面で、右と言いながら教えるほうは左あげたら駄目ですか?」と抗弁してみる。左右覚えるのが混ざることになるらしい。そうか、頭混乱するってことだ、それ。


そういえば子どもの頃、(今も?)左右が曖昧だったし、運動会のダンスなんて、前の人がやってるの見てやればいいやって思ったことある。右!左!言われて、ちょっとオロオロってするときあるよね。こういう時に感じる違和感、どんな人でも共通のものかも。頭の中で変換してるんだ。アスリートはそういうの直結してるんだろう。


訪問看護のOTさんに後で聞いたら、あまり考えずに習慣的に横に並んで座って教えてたらしい。箸を教えてくれたのは訪看のOTさんのほうだった。箸操作も横で教えるのが正解だった。


(他にも後ろから補助して教えるとか前からいく場合もあると思うけど、、、


もうひとつ不思議に思うのは、短期記憶が弱い感じするのに、物の操作などはだいたい3回教えると覚えて、鶴の折り紙やくす玉作りなんか長い工程の作業でも覚えてしまえるというのが不思議に思う。物の操作をするのは覚えていて、後でできるんだよね。これがなぜ言葉だと上手くいかないのか。


好きだから?いや。そんなことじゃない気がする。あれはどういう事なんだろう?何かある気がする。誰か賢い人教えて?


小4の今も折り紙が好きで、最近は折り紙の本を見て作ったりしてる。お、自動で自発で、図解が読めるようになったの?タキ?


大抵の場合、私のように無理だと思うか、やる気がないと思って教えないままでいたら何も変わらないままだった。


〜〜〜〜〜

2年生の秋に、手帳の更新の時期で詳しい発達検査を受けた。その時、病院のSTさんに(フリートークタイム?)鶴折れますとか立方体折れますって報告した。多分検査外の能力というか、見て模倣ができるのは、この感じだと多分どこまでもできるだろう、但し、構想力?思考力みたいなのはまた別の能力で育ってないようだ。でも、「悪くない、悪くない力だよ。5歳の時は箸にも棒にもひっかからない感じだったのに、よく育てたね」って言われた。


次の日、早速、補助の先生にも報告した。

2人でちょっと涙ぐんでしまうほど、すごく嬉しかった。