学校には、ふるーいオルガンが各教室にある。
とっても昭和な感じ。
音楽教室には五線譜の書いてある机が置かれていて、グランドピアノが音楽室に1つ、体育館に1つ、多目的室にアップライトが1つ。
とってもふるーいオルガンはほぼ誰も使っていない。もう、本当に古すぎる。調律どころか埃かぶってる。
今時の授業は、CDラジカセ、、、あ、CDラジオ?で教科書の曲をかけて歌ったりが多いようだ。ピアニカとは言わず、鍵盤ハーモニカというんだなあ。鍵盤ハーモニカ、リコーダー、カスタネットなど購入する。それと上学年は地域の小学校伝統の和太鼓がある。
私が子どもの頃は、小学校に管楽器もあって鼓笛隊もいた。それはある学校とない学校があったので、学校ごとの取り組み次第?なのかな。ピアノ習っている子もたくさんいたし、昼休憩になると、トルコ行進曲ぐらいは弾ける子が数人いた。中学生になるとその延長で吹奏楽部でみんな活躍してました。鼓笛隊は高学年は全員参加だったので、私はユーホニウム?かなんかでかいの。マウスピースと三本指の組み合わせで音階を出すけど、(すいません。酷い説明)まったくごまかして参加してたな。笑。
この学校がしょぼいのか?今時はそんなものなのか、あまり豊かな音楽教育ではないと思う。私が子どもの時は楽器の操作をもっと叩きこまれた気がする。でも運指のあるものはできなかった。なんだかこれでもエレクトーン教室に通ったのに。リコーダーのテストになると、指がガクガクしちゃって、途切れ途切れの演奏で、音楽になってない。歌は大好きだったけどね。
オルガンやピアノは埃をかぶり、学習発表会で合奏しますって、出てきた楽器もボロボロだったなあ。スライドやOHPはなくて、パワーポイントとプロジェクター。
そうそう、朝の会で係の子が今月の歌をかけるんだけど、CDプレーヤーの使い方がわからないのに私は衝撃を受けた。(そんなものらしい)え?なんでゲームできるのに君ら。もはやCDプレーヤーも過去の遺物。先生のタブレットからBluetoothスピーカーで音楽ならすようになる?いや?アレクサに頼むようになるのかも。
6年生の担任の先生が音楽の先生で、卒業式に校歌を弾く人がいない!ってなって、少しだけ経験のある先生が慌てて練習してたな。え〜、子どもの頃、そんな状況なかったで?みんなひと通り弾けるよね?
はい。タキの話。
園にいた時から歌だけは口ずさむので、聞いてそれとわかるメロディをとっていたので、歌が好きなのだろうということで、音楽教室に通わせることにした。
そこは定型の子も障害のある子も大人も子どもも通えるところだった。障害の程度も重度から軽度まで?最重度の人もいたかな?音楽療法ではなくてあくまでも音楽教室だった。
先生と1対1でする。例えば自閉症の方が、毎回教室に来て机の下に入り続けるのに半年付き合ったことがあるというのを聞いた。どこまでも付き合ってくださるのだった。
うちのタキのレッスンは、アップライトのピアノの部屋でたくさんある楽器の中から2つぐらいの楽器を選んで、例えばタイコをタキが叩く、リズムなんかなくて、ダダダダとたたいたり、タンタンとなったりするのを、先生がピアノをアドリブでなんとなくの雰囲気で強弱をつけながら合わせる。タンタターン、タン、タラランにはジャンジャジャーン、チャン、ポロロンみたいな感じ。(酷い表現力ですいません。いやでもそんな感じなんです。)なんとなくイメージが生まれますよね。
落書きにこだわっているときは、先生が落書き見ながら、音を合わせたりして、インスタレーション?というやつ?
で、タキも気付いていく。始めと終わりとかリズムとか音の伸びとか高低や悲しい感じの音とか楽しい感じの音とか、トライアングルを鳴らしたら、その音の伸びを聞いている。
アートだよね!
でも、療育でもないし、学校の音楽の勉強とはかけ離れているし、、、
タキ、歌が歌えてうれしいのはわかるよ?でもキャーキャー言って、四つん這いになって駆けずり回るってどうだろう?
そういうのは見ていられなかった。先生が教室では主なので、注意したらいけないルールだった。親としてはつらい。私より主人はそういうの見ていられない。
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学校では、CDをかけながら、歌を歌わせる。
それだけでも障害なんだなと思うことがあった。
あれだけ、フラッシュバック的に?歌を口ずさむのに、合わせて歌うということができないのだった。「聴きながら歌う」が出来ない。2つ同時のことが出来ない。脳のリソースが足りてないのか?
国語の詩も、逐次読みになっているのを何回かお手本で読んで真似させると、覚えてなめらかに言えるのに、一緒に読もうというと、出来ない。止まってしまう。
鍵盤ハーモニカも、息を吹くのと鍵盤を押さえるのが同時に出来ないのだった。え?こんなのどうすんだ?
「じゃあ、タキくん、吹いて、先生が鍵盤押さえるね。」
息を吹くのも音符のリズムに合わせてタンギングするけど、ふーーーー、って吹きっぱなし。先生の指を見て、やってみたくて、違うところ押す。プッ、プーー
タキが吹く、先生が押さえるってしてたのを、吹けるようになってきたなと思ったら、先生が前から鍵盤を指差して、タキに押さえさせる。
タキはこの時は1本指で、
ド、レ、ミー、ぷーぷーぷー。って。
3月の学年最後の参観日は、プチ発表会形式でこれをやってくれた。クラスの他の子はお休みだった。主人と私と担任の先生とタキで。
ちゃんと真ん中に出てきて、礼をして、席についてぶんぶんぶんのカスタネットとチューリップの鍵盤ハーモニカをしてくれた。先生が指さして音を示すけど、吹くと押さえるをタキがやっていた。
今までで1番よくできていて、担任の先生はちょっぴり涙ぐんでた。
ありがとう。先生。担任の先生は、私達みたいな親子に本当に踏み込んでやってくださって、園児以下のレベルから働きかけてくださって、何段階スモールステップを刻んだんだろう。大変苦労なさったと思う。
こういうことを教えるって、定型の子どもってさして教えるものではなく(だって「吹く」ってことだもん)多分に自動で学習している。私達が子どもの時のことを思い返してみても思い出せない。自覚することのない感覚を順序立てて教えるって相当しんどい作業になる。
私にとっても、人生で初めて恩師と言える先生だ。
心から感謝しています。
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音楽教室で数年習っていたのに、学校の方が先行してしまったのだろうか?
音楽教室は感性重視なのもよくわかる。
音楽教室では、ほんの少しの決まり事も本人に負担になるから入れたくないのだった。
犬のように教室で駆けずり回るタキの様子を見て、「先生、これ、汗かくまでやってるし、ホントは止めてくれって思ってるかもしれないですよ。ある程度ルールを入れたほうが本人にとっては混乱がなく楽かもしれないです。楽器を弾けるようになったらなったで、楽しくなるかもしれないですよ。」と言った。学校の授業でのタキの姿を念頭に置いて、そう言った。
タキのオーム返しを先生が誤解して「さくらがいいの?」「さくら!」さくらを弾いてあげる「キーー」みたいなやりとりが延々と続くこともあったので、タキの好きな曲をカードにして選ばせて要求をだしてもらうことにした。受け入れてくださったが、先生は不本意だったろうな。
芸術教育と何?アカデミックスキル?の乖離っていうか、難しい問題だった。
今も続けてます。音楽教室のことはまた話しますね。