INGHILTERRA NUDA
監督:ヴィットリオ・デ・システィ
音楽:ピエロ・ピッチオーニ
1969年 イタリア映画


今日の記事は、キーワードから一方的に削除される恐れもあるので、ちゃんとバックアップ取ってますよ〜だ 笑。

 


イタリアお得意のモンドなドキュメンタリーもの。
イタリアのドキュメンタリー制作スタッフがイギリスに渡って撮ったという触れ込みの作品です。
歴史と伝統の街ロンドンも実は裏の顔があったみたいな感じで、
いろんなエピソードがオムニバス形式で盛り込まれています。
夫の浮気防止のための奥様向けのストリップ講習とか、娼婦と警察との摘発のいたちごっことか、
ハプニングバーみたいなドラマとか、裸体療法とか、裸の女性にラップでグルグル巻きにされるおっさんとか、
お〇ぱいがいっぱい出てくるそっち系のエピソードが並んでます。
そんな中、さすが残酷ドキュメンタリーの国だけあって、頭にギブス?をはめた女性の脳天にドリルで穴をあける開頭手術などという
全然関係ないグロいエピソードを持ってきたりと、

集客のためなら何でもやっちゃいます。

日本の剣道のシーンも出てきますが、意味がわかりません笑
DVDのタイトルは「裸にされたイングランド~ネイキッド・イングランド」に変更されています。



音楽は、ピエロ・ピッチオーニ。
スコアは、エレキギター、ベース、ドラム、オルガンのバンド編成によるサイケなロック調のスコアや、
オシャレななボサノバ・ジャズ風のスコア、
混成コーラスがヘンリー・マンシーニを思わせるイージーリスニングなスコア、
ブルースフィーリング溢れるけだるいサックスがリードを取るスコア、
ハモンドオルガンがリードを取るブルース調のスコア
とぼけた感じのコミカルなスコア等々、実に多彩な内容となっています。
中には、マカロニ・スパイ映画のスコアで聴いたようなデジャヴ感を覚えるメロもあります。

その他、主題歌なのかよくわからない女性ボーカルの歌モノが4曲あるのですが(ほぼ同じ曲の別バージョン)、

これ歌ってるのはマカロニ・スパイ映画の主題歌を歌ってた人かなあ。

モンドな香りがプンプンするスコアで、渋谷系(死語)が好きだった人は買って損はないはず。

サントラは、公開時には発売されず、2005年になって日本のAvanz Recordsから
ジャケがメモ帳みたいに小さい(当時は斬新なジャケだと思って作られたのでしょうが、おっさんとしては極めて迷惑な企画)盤が発売されました。 

なお、厳密にいえば、この盤はピッチオーニがこの映画のために書き下ろしたスコアを集めたものなので、実際には本編に使用されなかったスコアが多数あります。

現在では、全25曲47分収録のダウンロード版が入手可能ですが、
今月になってスペインQuartetレーベルから、300枚限定でCDとLPが発売されることになりました。