仕事でも起きることですが、我が家は古い家の並ぶ田舎で。
露骨に不満を言えば、角が立って、その後困るのは我が家。
だから子どもにも婉曲にしか話しません。主人はこの家が実家ではないにしても、近くに住んでいた人ですから、悪口は言いづらい。
だけど、たまに転居の話題になった時、最初の頃はローンもある、引っ越し代に今までいくらかかったか、などで反対されていたんです。娘も息子も学生時代の一部を過ごしています。
今になると、積極的に転居していい、と、主人も子どもらも言うようになりました。その理由をいつからか悟ったからだと思います。私は具体的には言っていません。
私もそうですが、興味のない人が口に出さないことで、どんな気持ちを持っているか、なんて、考えません。考えたって、興味ないんですから、無駄な時間を過ごすだけ。興味ある人のことを考えたり、ああそうかと気づいたりするもんです。
うまく言えませんが、うちの家族って、それぞれ別々の方向を見ている、私もそうして仕事に向かっていた時期があり、お互いの気持ちをどこまでわかっているか、自信がなかったです。
ましてや、主人や子どもに「わかってもらいたい」というのは、逆に「おまえこそ、わかってくれているか」と言われたら困るんで、思いはあっても言わずにいました。
でも、わかる時もあります。主人のことも子どものことも。何も言わなくても、素振りや別の会話の中で。
そうやって通じ合えるものがあるなら、家族なのかなって今は思います。
全然、はす向かいのことを言われると、腹立ちますけどねー