期間限定!メロキュン・リターンズ☆蓮誕&VDお祭り会場で開催中の
メロキュンプレゼンツ!!
お題《ハッピー♡プレゼント!!》
に、魔人めも参戦。
続き募集のコラボリク罠のひとつをリク罠リストから削除して、
書いていくことにしました!
(蓮誕あ~んど、VDあ~んど、魔人ブログ開設2ヶ月で作った古いモノ)
まずは、既にアップ済みのプロローグと第1話を先に再アップです。
参加者の先頭に立って、非常口に向かって猛ダッシュしまーす!!←
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
消えないモノ プロローグ / 1 / 2 / 3 / 4
消えないモノー5ー
頭に血が上っているのに、今自分が敦賀蓮にあるまじき凶悪な顔を晒している自覚はあった。
目の前にいる大勢の人間に、こんな姿を見せるべきでない。
それもわかっていた。
でも、それだけだ。
……滑り落ちた仮面を拾ってつける余裕はない。
いや、例えその余裕があったところで、今の俺には敦賀蓮のイメージなどどうでもいいことにしか思えない。
「つ、敦賀君?」
先程余計な質問をした男が怯えた顔をしながらも話しかけてくる。
───こんな俺は怖いだろ?なら、うせろ!!
苛立ちの余り更に険しくなっているであろう顔を晒しているのに、未だ消えてくれない目の前の集団に向かって、内心悪態をつく。
直接言わないのは、面倒だから。
こいつ等にあとほんの少しの時間を割きたくないから。
だから、一睨みした後はもう無視することにした。
「ねぇ、最上さん。君は行かないよね?俺と一緒に帰るよね?」
腕の中の最上さんは、何故か焦っている。
唯一こういう自分をよく見知っている筈の最上さんのいつも通りではない反応が、俺を余計に追い詰める。
───どうしていつもみたいに怯えない?いつもは怯えて……でも逃げはしないで……泣きながら土下座する勢いで謝罪してくれるのに。
普段の蓮ならば、自分の勝手なヤキモチ行動により、愛しい乙女を怯えさせ、泣かせ、土下座で謝罪させることには強い罪悪感を抱いていた筈である。
でも、今この時の蓮はそうではなかった。
───先輩命令だからでも、怖いからでも、理由なんて何でもいいから!俺と一緒に行くと言ってくれ!
「ねぇ、最上さん。俺のお願いを聞いてくれないの?」
「あ、あの……つ、敦賀さん落ち着いて!」
腕の中に強く抱き込んだ愛しい存在が、アワアワと慌てた様子で両腕を押してくる。
───俺から逃げようとしてるの?でも駄目だ!そんなことは許さない!
「落ち着いてるよ。ねぇ……暴れても逃がさないよ」
耳元でそう告げたあと、肩と腰に回していた両腕に力を込めて、更に強く抱き込んで意思表示する。
「逃げたいとかそうではなくてですね!」
「ならいいだろ?ねぇ最上さん、明日君が都合が悪いことはわかった。でも、今日は空いてる。だから俺と一緒に帰ることもできる。そうだろう?」
「いや、あのっ!でもっ!っていうか、帰れるとか誤解を招く発言はっ!」
「誤解じゃないでしょ?俺と一緒に俺の家に帰ろう?明日が駄目なら今日でいいから!」
「今日でいいって……そんな……」
俺と最上さんとの押し問答はなかなか終わらず、外野を遮断してからは少し落ち着いてきていた怒りがまた込み上げてくる。
───どうして、わかってくれない!!
「今日でいい。いや、今日がいい?ああ、どっちでもいい!そんな話は帰ってからだ。君の意見もあとで聞く!!」
なかなか受け入れてもらえない苛立ちをぶつける様にして、腕の中の存在に命令とも言える言葉を告げる。
「ひ、ヒドい……」
「酷いのは君だ!日頃はお世話になってる大先輩だのそんなことばかり言ってる癖に、俺を無視するような事をするなんて、あんまりだろう?」
そう吐き捨てた時。
最上さんの気配が変わった。
「ソウデスネ……オセワニナッテバカリノバカナコウハイナノデスカラカセイフアツカイデモシカタガナイデスネ……デモ、キョウハイケマセン」
何の感情も含まれていないような平坦な物言いに驚いて顔を覗き混んでみれば、最上さんの顔は能面の様な無表情で。
その大きな瞳からスゥッと一筋の涙が流れだしていた。
6に続く。
キョコさんの焦りは「爽やか紳士で通してる敦賀さんが、世間様に大魔王を晒しちゃってる~!!どうしよーー!」という心配からです。怯える余裕もなく、「敦賀蓮」のイメージ破壊を心配してます!キョーコの心蓮知らずでございます。
大魔王蓮さんピーンチ!
魔人もピーンチ!
このシーンを膨らませすぎたような?(°Д°;≡°Д°;)
サクッと終われたのに、遠回りの予感!
お気に召しましたら、ポチッとお願いします。
出来ましたらコメントも是非!
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
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消えないモノ プロローグ / 1 / 2 / 3 / 4
消えないモノー5ー
頭に血が上っているのに、今自分が敦賀蓮にあるまじき凶悪な顔を晒している自覚はあった。
目の前にいる大勢の人間に、こんな姿を見せるべきでない。
それもわかっていた。
でも、それだけだ。
……滑り落ちた仮面を拾ってつける余裕はない。
いや、例えその余裕があったところで、今の俺には敦賀蓮のイメージなどどうでもいいことにしか思えない。
「つ、敦賀君?」
先程余計な質問をした男が怯えた顔をしながらも話しかけてくる。
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苛立ちの余り更に険しくなっているであろう顔を晒しているのに、未だ消えてくれない目の前の集団に向かって、内心悪態をつく。
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だから、一睨みした後はもう無視することにした。
「ねぇ、最上さん。君は行かないよね?俺と一緒に帰るよね?」
腕の中の最上さんは、何故か焦っている。
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普段の蓮ならば、自分の勝手なヤキモチ行動により、愛しい乙女を怯えさせ、泣かせ、土下座で謝罪させることには強い罪悪感を抱いていた筈である。
でも、今この時の蓮はそうではなかった。
───先輩命令だからでも、怖いからでも、理由なんて何でもいいから!俺と一緒に行くと言ってくれ!
「ねぇ、最上さん。俺のお願いを聞いてくれないの?」
「あ、あの……つ、敦賀さん落ち着いて!」
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───俺から逃げようとしてるの?でも駄目だ!そんなことは許さない!
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「逃げたいとかそうではなくてですね!」
「ならいいだろ?ねぇ最上さん、明日君が都合が悪いことはわかった。でも、今日は空いてる。だから俺と一緒に帰ることもできる。そうだろう?」
「いや、あのっ!でもっ!っていうか、帰れるとか誤解を招く発言はっ!」
「誤解じゃないでしょ?俺と一緒に俺の家に帰ろう?明日が駄目なら今日でいいから!」
「今日でいいって……そんな……」
俺と最上さんとの押し問答はなかなか終わらず、外野を遮断してからは少し落ち着いてきていた怒りがまた込み上げてくる。
───どうして、わかってくれない!!
「今日でいい。いや、今日がいい?ああ、どっちでもいい!そんな話は帰ってからだ。君の意見もあとで聞く!!」
なかなか受け入れてもらえない苛立ちをぶつける様にして、腕の中の存在に命令とも言える言葉を告げる。
「ひ、ヒドい……」
「酷いのは君だ!日頃はお世話になってる大先輩だのそんなことばかり言ってる癖に、俺を無視するような事をするなんて、あんまりだろう?」
そう吐き捨てた時。
最上さんの気配が変わった。
「ソウデスネ……オセワニナッテバカリノバカナコウハイナノデスカラカセイフアツカイデモシカタガナイデスネ……デモ、キョウハイケマセン」
何の感情も含まれていないような平坦な物言いに驚いて顔を覗き混んでみれば、最上さんの顔は能面の様な無表情で。
その大きな瞳からスゥッと一筋の涙が流れだしていた。
6に続く。
キョコさんの焦りは「爽やか紳士で通してる敦賀さんが、世間様に大魔王を晒しちゃってる~!!どうしよーー!」という心配からです。怯える余裕もなく、「敦賀蓮」のイメージ破壊を心配してます!キョーコの心蓮知らずでございます。
大魔王蓮さんピーンチ!
魔人もピーンチ!
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