「例えるならば(仮)」

「京子ちゃんって、敦賀くんと仲がいいらしいよね。・・・・もしかしてつきあってるとか?」
「よく一緒にいるけど、どういう関係?」

未だラブミー部員ながら、芸能界で過ごすこと3年余りのキョーコ。そうすると、諸先輩方や同年代の者達と親しく話す機会も当然増えるわけで。そういう人たちから、個人的なことを聞かれたりすることも多くなった。

最近はその質問の中に人気NO.1俳優の某大先輩との仲を勘ぐるものが・・・激増で、正直困っていた。確かに某大先輩が現場に迎えにきたり、お昼を一緒に食べたりする機会は多いが、それはすべてラブミー部員としての仕事であり、例え個人的に頼まれることの方が多くなってきていたとしても・・・・つきあったり、関係を怪しまれたする関係では決してないのだ。

というか、対象外な自分とそんな風に思われてるなんていうことをあの人に知られたりしたら・・・・大魔王が降臨するか(ブルブル)、馬鹿にされて大笑いされるか・・・・(ムカッ)

だから、今日聞かれたときには、「只の先輩後輩ですよ」といういつもの弱すぎる説明をやめ、会話中にたまたま目に入ったテレビに映っていた時代劇の要素を取り入れ、真の関係をアピールしてみた。

「彼氏?とんでもないです!私の立ち場は、敦賀さんの・・・・丁稚?そんな感じで、大先輩の下でご奉公させていただいてる次第で・・・・使い走りの雑用要員でしかありませんよ?」

それが周囲に受け、みんなが明るい笑顔を見せてくれたことにホッとし、それ以後はその場で思いついた例えで、自分の(よく考えるとちょっぴり哀しい)立ち場をアピールしていくようになっていった。

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いろいろ例えまくるキョーコさんの珍回答と、それが噂として広がったあとに、それを聞く羽目になった蓮さんを・・・・楽しくよろしく!!


タイトル、内容アレンジ自由!罠文の使用不使用アレンジ使用も自由です!


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