書き直しましたw
「その矛先は(仮)<プロローグ>」
「好きだよ、愛してる」
テレビ画面に映る敦賀蓮の表情には見覚えがあった。
その口から流れ出した愛の言葉にも聞き覚えがあった。
声のトーンや言い方までもまったく同じ。類似と言えるレベルを遥かに越えた、ある意味見事な再現シーンだった。
「同じだ・・・・・・・・全部、同じ・・・・・・・・・・・」
気づかない方がおかしいと思う程の一致具合に、キョーコは一瞬混乱したものの、次の瞬間には思考能力をフル稼働させて、自分が納得できる大先輩の行動理由を導きだそうとしていた。壊死した恋愛回路以外を駆使して。
そして、この日始まったばかりの連続ドラマで役者「敦賀蓮」が大盤振る舞いしている熱い視線や愛の言葉に、数カ月前から「プライベート」で日常的に晒されていた最上キョーコの脳内で、ある答えがはじき出された。
(そういえば、私にこの冗談を言い出し始めたのは、このドラマのクランクイン直前からだったような?)
「なるほどね」
「ふーーーん」
「別にいいですけどね?」
「冗談だってわかってますし?」
「どこでも大盤振る舞いしちゃうような安っぽい台詞を鵜呑みになんかしませんし?」
そうブツブツ呟きながら、来月から撮影が始まる主演ドラマの台本をパラパラとめくる。
キョーコが演じる予定の主人公セリナも「私も好きよ、愛してるわ」なんていう台詞を簡単に返す女で、今敦賀蓮が演じてるプレイボーイ役程ではないが、異性関係が派手に見える役だった。(実際にはセリナは男嫌いで、関係を結ぶ気など皆無なのだが)
「そうだ!!」
「うん、セリナみたいに返したらいいんじゃない?冗談を冗談で返して悪い訳ないもの、いいアイデアじゃない?こう、余裕な感じで、微笑みながら?うんうん?!イイ感じかも!」
キョーコの頭の中でセリナ像がどんどん具体的になっていく。
自分の口から流れ出した言葉に自ら相槌を打っている姿は妙ではあるが、キョーコの一人会議は順調に進行していた。
「前に演じたナッちゃんが大人になった感じ?もう少しソフトな人格で、大人の色気は敦賀さんの女版的な?」
「流し目で・・・・・こう・・・・・・あ、でも・・・・・・・・好きよ、とかより、逆に好きじゃないとか嫌いって言ったほうがいいかも。敦賀さんのことだから、好きだなんて言ったら夜の帝王でいじめられるに決まってるもの!」
湧いてきた役のイメージを膨らませながら、敦賀蓮への対処方法も堅めて行くキョーコ。
(ちょっと私の反応が面白いからって、玩具のようにからかい続けるあの先輩の悪行に報いを!)
(乙女の心を弄ぶことに長けた、あの大先輩に勝負を挑むだなんて大それたことを考えてしまうのは、私の我慢が限界にきていたからで、それは全部敦賀さんのせいなんだから!)
キョーコはその戦いに向けて、役のイメージをかためていった。何があっても揺らがない程にしっかりと役に入り込めるように。
決して素に戻ることなく演じきることが何よりも大事だと、彼女の少なくない敦賀蓮との共演経験が告げていたから。
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
どうすればキョーコを落とせるのかわからなくなってしまった蓮さん、緊張もあり、ついつい丁度来ていた役の台詞を使いまくって告白。素を隠したまま、役をなぞるようにして。
そして、立派な墓穴を掘った蓮さんは、誤解したキョーコさんから凄い攻撃を受けちゃうのです。
いつも蓮に翻弄されっぱなしのキョーコさん。
一応大人になりましたので、今回は余裕で目的を完遂させてあげてください。
タイトル、内容アレンジ自由です。
プロローグの使用不使用、アレンジ使用も自由!
ドボンお待ちしてますw( ̄▽+ ̄*)
この罠にはこのお方がドボン!
<リク記録97>被害者「☆Happy cosmetics☆」さんの場合
成就作品はこちら!
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「その矛先は(仮)<プロローグ>」
「好きだよ、愛してる」
テレビ画面に映る敦賀蓮の表情には見覚えがあった。
その口から流れ出した愛の言葉にも聞き覚えがあった。
声のトーンや言い方までもまったく同じ。類似と言えるレベルを遥かに越えた、ある意味見事な再現シーンだった。
「同じだ・・・・・・・・全部、同じ・・・・・・・・・・・」
気づかない方がおかしいと思う程の一致具合に、キョーコは一瞬混乱したものの、次の瞬間には思考能力をフル稼働させて、自分が納得できる大先輩の行動理由を導きだそうとしていた。壊死した恋愛回路以外を駆使して。
そして、この日始まったばかりの連続ドラマで役者「敦賀蓮」が大盤振る舞いしている熱い視線や愛の言葉に、数カ月前から「プライベート」で日常的に晒されていた最上キョーコの脳内で、ある答えがはじき出された。
(そういえば、私にこの冗談を言い出し始めたのは、このドラマのクランクイン直前からだったような?)
「なるほどね」
「ふーーーん」
「別にいいですけどね?」
「冗談だってわかってますし?」
「どこでも大盤振る舞いしちゃうような安っぽい台詞を鵜呑みになんかしませんし?」
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「そうだ!!」
「うん、セリナみたいに返したらいいんじゃない?冗談を冗談で返して悪い訳ないもの、いいアイデアじゃない?こう、余裕な感じで、微笑みながら?うんうん?!イイ感じかも!」
キョーコの頭の中でセリナ像がどんどん具体的になっていく。
自分の口から流れ出した言葉に自ら相槌を打っている姿は妙ではあるが、キョーコの一人会議は順調に進行していた。
「前に演じたナッちゃんが大人になった感じ?もう少しソフトな人格で、大人の色気は敦賀さんの女版的な?」
「流し目で・・・・・こう・・・・・・あ、でも・・・・・・・・好きよ、とかより、逆に好きじゃないとか嫌いって言ったほうがいいかも。敦賀さんのことだから、好きだなんて言ったら夜の帝王でいじめられるに決まってるもの!」
湧いてきた役のイメージを膨らませながら、敦賀蓮への対処方法も堅めて行くキョーコ。
(ちょっと私の反応が面白いからって、玩具のようにからかい続けるあの先輩の悪行に報いを!)
(乙女の心を弄ぶことに長けた、あの大先輩に勝負を挑むだなんて大それたことを考えてしまうのは、私の我慢が限界にきていたからで、それは全部敦賀さんのせいなんだから!)
キョーコはその戦いに向けて、役のイメージをかためていった。何があっても揺らがない程にしっかりと役に入り込めるように。
決して素に戻ることなく演じきることが何よりも大事だと、彼女の少なくない敦賀蓮との共演経験が告げていたから。
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
どうすればキョーコを落とせるのかわからなくなってしまった蓮さん、緊張もあり、ついつい丁度来ていた役の台詞を使いまくって告白。素を隠したまま、役をなぞるようにして。
そして、立派な墓穴を掘った蓮さんは、誤解したキョーコさんから凄い攻撃を受けちゃうのです。
いつも蓮に翻弄されっぱなしのキョーコさん。
一応大人になりましたので、今回は余裕で目的を完遂させてあげてください。
タイトル、内容アレンジ自由です。
プロローグの使用不使用、アレンジ使用も自由!
ドボンお待ちしてますw( ̄▽+ ̄*)
この罠にはこのお方がドボン!
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