「大スターの一大事(仮)」


「あ、京子ちゃん、ここにいたんだ」
「探してたんだよ?俺たち若手はあっちに集まってるからおいでよ」

よくある業界のパーティで、用意された軽食をつまもうとしている時にかけられたその声は、最近共演が増えた他所の事務所の俳優と女優のものだった。

会場入りしてすぐに挨拶は交わしたのに、それ以降姿が見えなかったのはそういう訳なのね、と、ひとり納得しながら応対する。

「あ、そうなんですか?」
「うん、だってこっちは中堅とベテランさんの社交場だからね。若手はいてもトップクラスだけだろ?」
「そうそう。ここに私達が混ざるのはちょっとね」

「そう・・・・・・・・・・・ですよね」

先程までキョーコと一緒にいた事務所の大先輩は、ベテラン女優たちに囲まれたままどこかに移動したようで、姿が見えなかった。

元々彼とはパートナーでも何でもないのだ。たまたま入り口付近で出会い、そのままこの場まで同行してしまっただけで。

あの大スターである先輩からすると、芸能人としての格がうんと下である、ある意味立場が違う自分が一緒にいるほうがおかしいのに、彼がこの場に戻ってくるのを待っていた自分自身に呆れてしまう。

そう。私が’ここにいなければならない理由は何もない。
むしろ、いるほうがおかしい。

そう判断した私は、声をかけてくれた2人に連れられ、若手グループが集う、パーティルームの影とも言える場所に移動したのだった。


その後、「馬の骨に攫われたかもしれないキョーコ」を探すため、大スター敦賀蓮が血眼になって、パーティ会場を彷徨うこととなるのだが。

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

キョーコが、「馬の骨に攫われたかもしれない」ってのは、蓮さんにとっては一大事ですよね。

キョーコが見つからないため、焦りまくる蓮さん!
キョーコを見つけたあと、馬の骨候補に見せつけるため、人前で熱~いラブ攻撃を繰り広げる蓮さん!

そして、それを見事にスルーしちゃうキョーコを楽しく書いてくださいませ。


タイトル、内容、アレンジ自由です。
罠文の使用不使用、アレンジ使用もご自由に!

ドボン、お待ちしてます。

この罠にドボンしてくださったのはこちら。
<リク記録78>被害者「ひがなきままに」さんの場合

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