日本の食卓からマグロが消える日 (文春文庫)/星野 真澄

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通勤電車で読みました。

あえて、カバーをかけずに。タイトルをさらして読みました。



BRICsが本当にすごい勢いで成長していたころから、

リーマンショックまでの間の話になっているので、

現在のように、激しい円高でマグロ輸入が容易い状況とは真逆の

いわゆる「魚の買い負け」が発生していた時期の内容になっています。



また当時は、燃油高騰によって漁業経営がのきなみ赤字となり、

史上初めて全国一斉休漁を実施していました。

これをきっかけにイオンとJFしまねとの直接取引が話題になりました。


また、小麦の価格が高騰したり、輸出停止国がでたりして、

「食糧安全保障」という言葉が飛び交いました。








食糧をとにかく確保する、

カロリーとタンパク質を確保する、これってすごく大切。

医食同源。

一次産業が生命産業といわれるゆえんですな。医療と同じ。




で、ちょっと視点を変えてみると、

日本はスーパーマーケットがあらゆる食品を規格化/工業製品化してしまったので、

今は一次産業の産品が非常に画一的で無機質なイメージができあがっている。

これでは、サプリメントと同じである。





本来、食は文化的要素がたくさんあって、

国民性、地域の民族性の根源になるようなものである。

ローカルフードはローカリズムを形成する大きな要素である。

魚食文化は、日本人の国民性を構成する大きな要素であった。




そろそろ、

「魚食文化の安全保障」も必要じゃないだろうか?






食文化を輸出し、他国の文化/ライフスタイルに食い込むことは、

長期的にみると、食文化輸出国側にメリットがあると思う。

マクドナルドのように、ハンバーガーとそれを食べるスタイルを輸出することで、

ライフスタイル自体が変化してゆき、長期的にはよい市場がうまれていると思う。

ハンバーガーがなければ、テイクアウトして、公園でランチすることはないし、

ドライブスルーしない。





同じように、日本の魚食文化を輸出することで、

例えば、ご飯とみそ汁も売れて和食が売れる、とか。

お茶が売れるとか、日本酒がうれるとか。

そうなると、ハロウィンの代わりに「お月見」、正月、七夕、お盆なども定着するかも。




大事だぜ。フードと風土。






で、ぜんぜん、フードを大切にしない中国関連記事を発見。

$オクラ料理でカメ飼育



マレーシアの主婦が購入した「中国産乾燥ワカメ」がとんでもない事になっていたと報じられている。

パッケージを開けて水に漬けふやかすと、なんとそれはワカメではなく、細かく刻まれた黒いビニールだったのである。

水に漬けない限り黒い乾燥ワカメに似ているので、じっくり見ない限りこれは分からないだろう。このように悪質な商品を販売する企業がこれ以上出てくる事のないよう、中国政府にはより一層食品の検査を強化して欲しいものだ。
http://rocketnews24.com/?p=52521


$オクラ料理でカメ飼育