大宮BL妄想物語。
*閲覧注意*
O.side
「すげー、これニノが作ったのか?」
「はい///」
ニノにはダイニングテーブルの椅子に
座ってもらって
俺は冷凍庫に入っているロールキャベツを出した。
ニノの家にお邪魔し俺はキッチンに立ち
夕飯の支度を手伝っている。
と、いってもレンジに入れ温めるだけだが、、
どうやらこれがニノの"甘え"のようだ。
『甘えていいですか?』と言われた時は
ちょっと違うコトを想像したが、、
どんな甘えでも頼られたことが嬉しい。
「ホントすげーちゃんとしてるな。
部屋は綺麗に片付いてるし
キッチンだってピカピカじゃん」
「そんなことないですよ///」
「冷凍庫におかずのストックもいっぱいだし」
「遅くなった時食べるのに楽だから」
「そんな貴重な食料、
俺が食べちゃっていいのかな。」
「それは全然、大丈夫です!
ただお口にあうかどうか、、」
「ニノが作ったものは俺にとってはご馳走だよ」
「////まだ食べてないのに、褒めすぎです。」
「本当だよ・・・・」
・・・・好きな人が作ったものなんだから…
ピーピー♪
ニノの前に座り温まったロールキャベツを
一緒にいただく。
「大野さん、ビールありますよ?」
「いや、いいよ。」
「・・・遠慮しないで下さい」
「でも、ニノは飲まないだろ?」
「んーどうしよっかなぁ。
ケガしてるからやっぱりダメかなぁ?」
「・・・・」
甘えたな言い方が可愛い……
いかん、いかん、
邪な心を頭から追い払った。
「じゃあ、、一本貰っていいか?
それで、グラスに分けて飲もうか」
「あ、はい♪」
ロールキャベツは最高に美味かった。
あっという間に食べてしまったのが残念なくらい
「ごちそうさま。めちゃくちゃ美味かったよ。」
「良かったです///」
「座ってていいからな。」
「ありがとうございます…」
食べ終わった食器を片付け
ニノに背中を向け洗いものをする。
「あの、、大野さん…」
「ん?」
「あ、そのままで聞いて下さい。」
振り返ろうとしたらそれを制された。
「あの、、金曜日はごめんなさい。」
「金曜日?翔ちゃんと飲んだ時?」
「はぃ…翔さんに大野さんの仲のことを言われて
仕事のパートナーって答えてしまって」
「あぁ……」
「確かに大野さんは僕の
仕事のパートナーなんだけど、、」
「・・・・」
「それだけじゃないくて、、
大野さんと一緒にいると楽しくって、
すごく安心感があって、
僕には特別な人なのに、、
あんな突っぱねたような言い方して……
ごめんなさい。僕…ずっと後悔してたんです。」
「や、そんな謝らなくて大丈夫だよ。
それよりニノ、、そんな大事なこと
顔見て聞きたかったな。」
洗いものの手を止め
ニノの方を向いた。
「///や、…恥ずかしくって///」
「・・・俺もニノが特別な存在だよ。」
「・・・本当ですか?」
「ああ、本当だよ。」
「じゃあ、、あの、、キスは?……///」
うつむいてしまったニノに
俺は近づいた。
「うん、
ニノのことが可愛くて愛おしく思ったからシた。」
「///」
「いまも…触れたい。。」
「////」
「いい?」
コクんと小さく頷いた
ニノの頬に手を伸ばした。
「///」
まだ下を向いている
ニノのオデコに唇を落とす……
ゆっくり顔を上に向かせた。
今度は頬に唇を落とした。
視線が合う
ニノの様子を伺う…
水分量が多い潤んだ瞳に吸い込まれ…
唇にキスをした。
「…好きだよ。」
と今度はちゃんと想いを伝えて…