大宮BL妄想物語。
*閲覧注意*








N.side








遅刻したのもあって
定時を超えたが仕事の終わりの目処がたたない。



隣の大野さんもまだ仕事をしている。




しばらくして部長が声をかけてきた。



「二宮、どうだ?あがれそうか?」



「すみません。まだかかりそうです。」



「そうか……待っててあげたいところだが、
用があってもう出なきゃいけない、
送るって言ったのに、、悪いな。」



「いいえ、お気遣いありとうございます。」



「いや、じゃあ気をつけて帰るんだよ」



「はい、ありがとうございます。」



正直ホっとしていた。

送っていくと言ってくれた部長だったけど
僕は何かしら理由をつけて
断ろうと思っていたから…







どんどん時間が立ち
気付くと営業の人はだれもいなくなっていた。

大野さんもいない…

デスクをみると帰った様子はない。



しばらくすると

紙袋をぶら下げ大野さんがフロアーに戻ってきた。




「ニノぉ、、食べない?」



「・・・・何ですか?」



「ドーナツ♪」



「わぁー、いいんですかぁ?」



「おう、あと、キンキンに冷えた
アイスコーヒーもどうぞ」



「わぁーありがとうございます。」



「ふふ、」




紙袋の中にはシナモンシュガーと
ピスタチオのドーナツが2種類が入っていた。




僕はシナモンシュガーを選んだ。



「うぅー甘いのがカラダにしみますぅ」



「疲れた時は甘いもんだよな。」



「ですね。」




同時に
大野さんの優しさも身にしみた。






「どう?そろそろあがれそうか?」



「はい」



「じゃあ、一緒に帰ろうか。」



「・・はい///」






なんだろう…
一緒に帰るのなんてはじめてじゃないのに
今日はこの言葉がすごくドキドキした。





タクシーで帰ろうと言ってくれた
大野さんに甘えた。



いつもの半分の時間で僕のアパート前に到着し。
大野さんも一緒に降りる。


タクシー代はいつも大野さんが払ってくれる。

でも今日は僕が原因でタクシーで帰ることになったから僕が払おうと鞄から財布をだした。


「大野さん、タクシー代今日は僕が、、」


「いいよ。」


「でも、、いつも払ってもらってばかりだし」



「いいって、そこは甘えてよ。」



「そういうわけには…」



「・・・じゃあ、割り勘にしよ。」



「・・・でも」


「ね、」



「はい。」








心配だからと僕の部屋の前までついてきてくれた。



「この間、翔ちゃんと飲んだ時
ニノに迷惑かけなかったか?」


「・・全然ですよ。」


「実はあの日の後半部分
ほとんど覚えてないんだよね。」



「結構飲んでましたもんね。」



「ああ。ごめんな。」



「・・・僕も大野さんに謝らないと…」



「ん?」




部屋の前に着いてしまった。

どうしよう。。

誤解を解きたい。。





「・・・あの…部屋寄っていきませんか?」



「いや、、でも…」



「良かったら、夕飯食べていきません?」



「急には悪いよ。足だってケガしてるし。」



「・・・・じゃあ…こんな足なので、、
大野さんに甘えてもいいですか?」



「え///」