大宮BL妄想物語。
*閲覧注意*








O.side











海外赴任を終え
日本へ戻ってきた翔ちゃんこと、櫻井翔。



俺の同期だが
エリートコースまっしぐらに進んでいる。



社内での再会を果たした翌々日
早速帰国の歓迎会を開く為
会社近くの貝料理が自慢の店に来ていた。



ニノと2人で主役を待っている。





「何で貝なんですか?」



「翔ちゃんが好きなんだよ。」



「そうなんですね。」




「苦手なのに付き合わせちゃってごめんな。」



「いえ、大丈夫です。」



「食べれそうな、ここらへんのもの注文しよう。」



「ふふ、はい。」



主役登場までしばらくかかりそうだから
先に料理を注文しニノと飲み始めた。




「翔さんとは仲良かったみたいですね」



「うん、
新人研修で一緒になったんだけど、翔ちゃんが
俺が学生の頃仲良かったヤツにすごく似てて、
勝手に親近感が湧いて仲良くなったんだ。」



「そうなんですね。」



「ニノは翔ちゃんとは?」



「僕が新人の頃お世話になりました。」



「そっか。だけど、、何で"翔さん"呼び?」



「え!?・・・何でって
・・・みんながそう呼んでいたから?」



「ふーーん」



「・・・・」




「・・・・」




翔さん呼びが
羨ましいとは言えなかった。

小さいオトコだ。




「今日はゴメンな。」


「何がですか?」


「本当は2人で会う約束だったから」


「あ///はい…」



「洗濯は明日?」



「今日飲む予定がわかっていたので、
昨日してきました。」


「そっか。。」



「明日は実家に帰る予定で」



「お、月1の野球か?」



「はい♪そうです。」



「えー見てみたいなぁ」



「大野さん野球わかんないって言ってなかったでしたっけ」



「わかんないけど、
ニノが野球してるところは見てみたい」



「////」



「ふふ、」


いちいち真っ赤になって可愛いな。




「あ、翔さん来ました」



「お、主役登場か」



「ごめん、ごめん、待たせちゃって!」



「大丈夫です。」
「先、初めてた。」


「あ、うん。」




翔ちゃんの好きな貝料理を注文し
3人での飲み会は始まった。





「海外赴任お疲れ様でした。」


ニノが改まって翔ちゃんに労いの言葉をかける。
こういうところ、ちゃんとしてて好感がもてる。



「ありがとう。これからは色々関わることが多くなると思うからよろしくね」


翔ちゃんはマーケティング部だから
うちの部署との関わりが多い。



「また翔さんとお仕事出来るの嬉しいです。
こちらこそよろしくお願いします」



「にのぉ、嬉しいこと言ってくるるねぇ
ほら、オレの貝あげるよ。食べな。」



「あ、」



ニノがちらっと俺を見た。


なんか…甘えられてるみたいで
くすぐったい。 



「翔ちゃん、ニノ貝が苦手なんだ」



「え、それなのにこの店にしてくれたの?
なんか悪いね」



「そうだよ。ニノに感謝しなよ」



「にの、ありがとう!」



「そんな///」







だんだんお酒が進むと
ほぼ俺と翔ちゃんで話して
ニノが聞き役になっていた。


そして運ばれてくる料理をとりわけてくれたり
俺らはニノの世話になっていた。


退屈してないか隣に座るニノに意識を向けていた。


時々食べたい料理に少しだけ貝が入っていたりすると固まっているから
さり気なく横からつまんで食べてあげた。




「なんかさぁ…」


「ん?」


「2人、すごく仲いいね」



「え、」
「そう見える?」


「うん、なんかすごくいい雰囲気」



傍からそうみられるのは嬉しい。


部長を超えられるのも近いかも。


俺は嬉しくってニノに賛同を求めた。



「ふふ、だって、ニノ♡」



「///や、ほら大野さんとは今、
仕事のパートナーなんですよ。
だから、きっと、ね。」



「そっか仕事のパートナーなんだぁ」



「・・・・」


 








そんなはっきり…
仕事のパートナーを強調しなくても……








さすがに…


少し…ヘコんだ。






























(´・∀・`)💐HAPPY BIRTHDAYニノ💛🎂😘










(*.゚ω゚)/// ありがとうございます///