大宮BL妄想物語。
*閲覧注意*










O.side







新しい部署に配属され3ヶ月が過ぎた。




今日は部長と二宮さんの3人で
地方の取引先を回ることになっていた。

日帰りの弾丸日程
朝一から取引先の店舗を回り
午後はその本社にて打ち合わせになる。

部長はその本社で合流だ。



現地へは飛行機で向かう。
二宮さんと自宅がある最寄りの駅で待ち合わせだ。




「おはようニノ!」



「おおのさん、おはよーございます。」



ついさっき日が上ったばかりの時間
寝起きなのか、眠たそうな甘えた声が可愛い。






「ニノ、寝癖」


頭のてっぺんがピョコンとはねていたから
直してあげた。


「あ///ありがとうございます///
ギリギリまで寝てたから///」



「ふふ、流石に早いよね」



「おおのさんは、やっぱり釣りで慣れてますか?」



「うん、もっと早い時間から出発するしね」



「尊敬します」



「ふふ」





仕事以外では二宮さんのことを
ニノと呼ぶようになった。


初めてニノと俺んちで飲んだ日


「ねぇ、ニノって呼んでいい?」


と酔った勢いでお願いしたけど


「あ、はい///」


心良く受け入れてくれた。







呼び方を変えたら
一気に距離が縮まった。





金曜日の夜は時間が合えば
コインランドリーて待ち合わせをし食事に行き
そのまま自宅飲みがお決まりになっていた。




最近は退勤時間が合えば一緒に帰るくらい
一緒にいる時間が多くなっている。



ニノと一緒にいると心地いいし、楽しい。







飛行機に乗り
座席に着いている個人のモニターで映像コンテンツを選ぶ




「スゲー、今飛行機ってこんな機能ついてるのか」



「ふふ、飛行機はいつぶりですか?」



「えー、学生の頃に行った旅行以来かな。
でもその時は格安のでいったから
個人の座席にこんなのついてなかったぞ」



「ふふ、確かに昔はなかったですよね」


 
「だろ?なぁ…ニノは何観る?」



「えーどうしよったかなぁ」


 
「せっかくだから同じの観ようよ。」



「え///」



「ニノは何系が好き?」



「え、、っと///」



「ん?どうした?…暑い?」



ニノの頬を手の甲で触れた



ニノはお酒を飲むとすぐに顔が赤くなる
そんなニノが可愛くて
よくほっぺたをぷにぷに弄っている。

今まさにそれに近い状態だ。




「だ、大丈夫です///」




「そぉ? あ、これは?ニノはこの映画観た?」



「観てないです。それいいですね。」



「じゃあ、同時にスタートね。」



「え、あ、ちょっと待って下さい///」


















仕事のことをすっかり忘れ空の旅を楽しんだ。





現地の空港に到着し担当の営業の方合流し
店舗回りをする。


そうなれば俺もニノも仕事モード

可愛らしいニノから
キリッとしたカッコいいニノに変わるんだ。


そのギャップに胸がドキッとする。








午前の店舗まわりを終えた。
すごく興味深い内容だった。

店舗の場所によって個性が出ていて
それぞれの店舗に合わせ
ウチの商品の売り込みをした。





昼食を挟み取引先の本社に到着した。


会議室に入ると
部長はすでに席に着いていた。



「お疲れ様です。」

「お疲れ様です。
部長、思ったより早く着きましたね」



ニノが部長にフランクに話しかける。



「お疲れ様。飛行機も遅れなかったし、
道も空いてたからね。良かったよ」



「ふふ、良かったです。」



しばらく会議室で3人で談笑する。


お昼は何を食べたとか、
おみやげを何を買って帰ろうとか、
仕事とは関係ない話しだ。




「大野は、この県には来たことあるか?」


「初めてです。」


「そうか。それは日帰りなのは残念だったな」


「でも、貴重な体験をさせて頂いています」


「そうか。」






先方の担当部長、営業さんが来て
打ち合わせが始まった。


それが終われば
今度は部長も交え店舗回りだ。









一足先に部長が帰った後、、

天気が急変。

暴風警報が発令され
搭乗予定の飛行機が欠航となってしまった。


























今週もよろしくお願いします♪