大宮BL妄想物語。
*閲覧注意*








N.side







ラーメンを食べて"さよなら"なのは
ちょっと寂しかったから
大野さん家に誘われて嬉しかった。



ラーメン屋さんもすごく気に入ってくれたみたいで
店を出る時大野さんが、



「これはしばらくハマりそう」



「ふふ、気に入ってもらえて良かったです。」



「次は塩バターにしようかな。」



「美味しそうでしたよね」


「あ、でも二宮さんがタンメン頼んでたら
同じのにしちゃいそうだなぁ」



と、次も僕と一緒に来る前提に話す大野さんに
くすぐったい気持ちになった。



「///じゃあ、僕も塩バターにしましょうか?」



「いや、さすがにそれは悪いよ」




大野さんの満足気な顔を見て
僕まで幸せな気分になる。



素直で優しくって可愛らしい人。









そんな大野さんに嘘をついてしまった。


だけど、部長と2人で飲んできたことは
どうしても言えない。








それからコンビニに寄って
お酒とおつまみを各々の好みの物をカゴに入れていった。



「なんか学生の頃に戻ったみたいだな」


「ふふ、確かに」



大野さんが全てのお会計をしてくれて
コンビニを出た。

歩き慣れた場所を大野さんと二人で歩く





「二宮さんはいつから一人暮らし?」


「社会人を期に」


「実家は?」


「隣の県なので、月に1度実家近くの草野球の試合に参加する為に帰ってます」



「へ〜野球少年かぁ」


「ふふ、もう少年じゃないですけどね」


「ふふ、そっか、
でも学生くらいには見られるんじゃない?」



「はい///キャップを被ってるとチームのおじさん達にからかわれます」



「ふふ、なんか想像つく、
会社でもみんなに可愛がられてるもんね。」



「そうですか?」



「うん、特に部長とか
二宮さんがお気に入りみたいだしね」



「・・・・」



やっぱり大野さんにも…
それがわかるんだ。



「ん?・・・どうしたの?」



「大野さんは、、嫌な気分にならないですか?」



「ん?・・・どういうこと?」



「・・・・」



「·····飲みながら聞くね。」




どうやら大野さんが住む
アパートの前についたようだ。





2階の角部屋が大野さん家のようで
中に入ると一人暮らしには
贅沢な間取りとなっていた




「すごく広くていいですね。」


「うん、たまたまここが空いてね。」


「わぁーすごい!キッチンのコンロが二つある!」


「ふふ、そっか二宮さん料理男子だもんね」


「あ///ごめんなさい、ジロジロ見ちゃって」


「全然大丈夫だよ。」




大野さんのキッチンには
調味料や調味器具が置いてあり
ちゃんと料理をしているように見える。


もしかしたら、
作ってくれる人とかいるのかな。。




「良かったらソファーに座って?」



「あ、はい///」




ソファーの前のテーブルに
さっき買ってきたものをひろげ
大野さんはソファーに座る僕の横
90度の位置に座った。


雰囲気から
話しを聞く体制なのが分かる。


大野さんは地べたに座ってるから
僕もソファーから降り床に座り直した。



少し緊張しながら乾杯をした。





「さっきの、、続き聞かせて?」



「あ、、、あの…」



「うん」




「大野さんが来る前にいた営業の人なんですけど…」



「うん」



「部長に気にいられている僕が面白くなくて
辞めたんです」



「そうなの?それが本当の理由かどうか
わからないんじゃない?」



「でも、少なからずその理由もあるんです。
よくグチをこぼしてるって人づてに聞いて」



「そっか、、それは二宮さんも傷付いたね」



「・・・・」


僕、、

傷付いたのかな。。



「でも、二宮さんは何も悪くないんじゃない?」




「でも。。」




「勝手にその人が僻んだだけで、
二宮さんのせいじゃないよ。」



「・・・・」



「まぁ…俺としてはその人が辞めたおかげで
営業にこれたから良かったけどね。」



「大野さん…」




「ふふ、二宮さんにも出会えたしね♪」



「///」





柔らかい笑顔にドキッとした。

















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