大宮 B L妄想物語
*閲覧注意*













智と一緒にブースの片付けを終え
車に乗った。


パンは全て売り切ることができ
大盛況で終えることができた。





「片付けまで付き合わせちゃってごめんな」



「うん、うーん全然平気」



「松本くんにも悪いことしちゃったな」



「それは、うん。でも今日はいっぱいご馳走したからそれで帳消しにしてもらう」



「はは、そっか。」



「うん。」



目の前のフロントガラスから見える夕焼けが
とてもキレイだ。


ここ最近ゆっくり2人で外に出ることも
なかったから
ドライブデートをしている気分になる。






「キレイだな。」


「ふふ、うん。僕も今、同じこと思ってた」


「ふふ、そっか気が合うな。」


「ね♪」




信号が赤信号出止まり
手を繋がれる。


これはいつものこと…

だけど、、

久しぶりだからドキドキする。



「なぁ…和」
「ねぇ…智」



「ふふ」
「ふふふ」


「また気が合ったな、」

「ね、」


「········」

「········」




「和、先にいいよ。」


「うーん。やっぱ帰ってからでいいや」


「じゃあ俺も」


「ふふ、」
「ふふふ」



「手、またカサカサだね」



「ああ、
今日はずっと外で作業してたから余計だな。
また、クリーム塗ってくれるか?」



「///いいけど」



クリーム…か。

僕が智に塗るのはいいんだけど、
その流れで智が僕の手にも塗ると
指一本一本丁寧にしてくれるから
身体が変に熱くなってしまって
いつもバレないようにするのが大変なんだ。


ただでさえ僕は智限定の手フェチだから











店鋪兼自宅に到着し
車の中の荷物を運びだした。



パンフェスは2日間やっているが
月兎は1日だけの出店で
明日は臨時休業にした。






「智、お疲れさま〜」

「ありがとう、お疲れ〜」


グラスを重ね
注がれたビールを勢いよく飲む智を眺めた。



「プハーー!·····旨い!」

「ふふ、」




作り置きしてあった魚の南蛮漬けをツマミに
智のお酒の勢いが止まらない。


僕は今日買ったメロンパンを食べながら
飲んでいた。




あっという間に智は缶ビール3本空け
いい感じに酔いがまわってきていた。




記憶がなくす前にちゃんと話しをしないと。



「かずぅ、」


「ん?」


智が体重をかけ俺に寄りかかってきた。


「クリーム塗ってぇ」


「今?」


「うん。今。」






いい香りでお勧めと会社の女の子に教えて貰った
ハンドクリームを智の手に塗る…



「そういうば、、」


「ん?」



「このクリーム、、
会社の子に教えて貰ったって言ってたな」



「うん、ハンドクリームのことなんてわからないから教えて貰ったの」



「それって、やっぱ女子にだろ?」



「そうだけど?」



「ふーん」



「·······ハイ!出来た。」



「········ありがと。じゃあ次は和ね」



と、手をとられた。



「·····和の手って良いよね」



「///パン生地みたいなんでしょ?」



「うん。あと可愛い」



「///何度も聞いたよ?」



「何度だって言いたいんだよ」




酔うと僕を褒めだすのはいつものこと

だけど、今日はなんかいつもと様子が違う



「今日、、
あの後も和の会社の女の子が沢山来てくれた。」



「そう······良かったね」



「和…」



「ん?」



「俺は今、かなり酔ってる」



「ふふ、酔ってるね」



「酔った勢いで言うのはズルいと思うけど…
言うな!」



「ふふ、なぁに?」



「女にうつつを抜かしたりするなよ!」



「え!!?」