大宮 B L妄想物語
*閲覧注意*









O.side







録画していた翔くんの料理番組を
飲みながらカズくんと観賞する。



忙しくて2週間遅れとなってしまったが
例のスイーツを作る初回分だ。





料理となるとアワアワしていた翔くんも
テレビの中ではカッコよくそつなくこなしてる



「ふふ、良かった。ちゃんと出来てるね。」



「・・・な、」



お酒が入り、頬を赤らめ首を傾けて聞いてくるカズくんが可愛くてしょうがない。


しかも最近は敬語がとれたから尚更だ。



料理番組をみて気づく
担当している料理の先生は女性で
彼女の左手の薬指には指輪がしてあった。


料理をするなら指輪はタブーだと思っていたが
そんなことがないのか…


ならば、、
カズくんがつけても・・・



カズくんの左手を握りそっと持ち上げた。

真っ白で丸っこい手を反対の手で撫でた。




「カズくんは金属アレルギーってある?」



「・・・ない…けど、、?」



「そ。」



「・・・・・」
「・・・・・」



「智さん?もしかしてだけど、、
指輪とか買おうとしてます?」



「え!?何で分かるの?」



「ふふふ、だって、、ふふっ
恋人に左手取られて
金属アレルギーのこと聞かれたら、
鈍い僕でもさすがに、ふふっ そうかな?って」


とカズくんが無邪気に笑う


「そっかぁ。
でも大事なことだから確認しとかないと、」



「ふふ、そうだけどさ、」



「じゃあ、今度買いに行こうか。」


「一緒に?
さすがに男同士で買いにいくのは、、
それに、そういうのってサプライズしてくれるんじゃないの?」



「サプライズかぁ…もうどっちみち無理だな」



「ふふ、確かに。でも、、どうしたの急に?」



「カズくんに悪い虫(男)を
寄せ付けない方法はないかなと思って」



「"悪い虫"って、、ふふっ」



やっぱり新しい生徒が入ると
誘われることがあるという。。

最近のカズくんは可愛いさが倍増したから余計心配だ。



「恋人がいるって一目で分かれば近づく人が減ると思うんだ」



「・・・・心配?」



「当たり前。カズくんは怖くないのか?」



「うーん。。前はびくびくしてたけど、
今は、、何だろう…怖くはないかな。
もし誘われても毅然として 断れるぐらいになったし。まぁ…本当に用事があるし。」



「うん」



「何より、智さんの存在が僕を強くしてる」



「そっか、それは良かった」



「あ、でも、
智さんとお揃いの指輪は欲しい…かも///」



「買ったら、いつも、つけてくれるか?」



「もちろん♪」




上目遣いのカズくんの腰に腕を回し
唇を重ねた。



顔を離すと
カズくんが渋い顔をしていた。



「どうした?」



「イカの味がする」



「ああ、これか…」



翔くんから貰った仕事で行ったという
京都土産の日本酒を飲みながら
食べていたつまみのせいだろう。


イカわた煮 ガーリックもきいて最高に旨いが
作ってくれたのはカズくんだった。



「失敗した。」



「ふふ、最高に旨いよ」



「だって、智さんの好みに作ったんだもん、
だけど、僕は苦手」



「ふふ、じゃあもうキスしない?」



「・・・・いじわる」



「じゃあ、こうしようか、」


日本酒を口に含みそのまま
カズくんに口移しをした。


「んっ、///」



「どう?」



「///悪くないけど、酔いそう」



「少しずつなら平気かな。」


また日本酒を少し口に含み
カズくんの口内に流し込んだ。


そのまま舌を絡めとり口腔をまさぐった。



「んんっ、智さんっ///」



「ん?」


とろんとした瞳を見つめる


「・・・・やっぱり、、イカ…」



「ハハハ、ダメかぁ。」



「///ハミガキ!ハミガキしたら、」



「そうだな。」



必死になってるカズくんが可愛い…