大宮BL妄想物語
*閲覧注意*











「じゅーん!大変!!」



「お帰りー、って、どうした!?」



「大野さんが、大野さんがね!
潤に会いたいって!どうしよう、、」



「どうしようって、オレはかまわないけど?」



「え!?会うの?」



「何だよ。大野さんはオレに会いたいんだろ?」



「そうだけど」



「・・・何?カズは嫌なのか?」



「・・・・・」



「ん?どうした?」



「大野さん…もしかしたら
潤が好みなんじゃないかと思って…」



「はぁ!?何でそうなるんだよ!?」



「僕、つまんない男だから、、もしかしたら」


「つまんないって
大野さんそんなこと言ったのか?」


「言ってない…いつも可愛いしかいわない



「可愛いって、、相当ベタ惚れされてるな」



「///そうかな?」



「何を心配してるのか知らないけど、
自信持っていいんじゃない?」



「・・・自信…」




「で、いつにする?
オレは仕事終わりの方が都合がいいかな。」



「うん、わかった。
大野さんに電話してくる」





大野さんは何で急に潤に会いたいって
言ったんだろう。。




僕のモヤモヤはすぐに解決した。


3日後の金曜日の仕事帰り

迎えに来てくれた大野さんと一緒に
潤とよく行っていたご飯屋さんに向かった



今日の大野さんは
おしゃれなカラーシャツを着て
暑いのか袖を捲りあげていて
いつもに増して色気が溢れていた。



「大野さん///?あの、聞いてもいいですか?」



赤信号で停まったタイミングで
運転席の大野さんに話しかけた。



「ん?何?」



「何で、潤に会いたいと思ったんですか?」



「交際の了承を貰おうと思ってね」


「え///」


「反対されるかな?」


「それは、、大丈夫かと///」



「そお?」



「はい///・・・応援して貰ってたぐらいなので」



「そうなの?」



「はい///」


「そっかぁ、、ちょっと安心したよ。
実は緊張してたんだよね。」


「そうなんですか?」


僕も違う意味で緊張していたから
お互いホッっとした気持ちで潤に会えた。








形式ばった挨拶から始まったが、
すぐに潤と大野さんは意気投合した。

僕との交際を認めて欲しいと
潤に頭まで下げてくれた。

もちろん 潤は了承してくれたけど
急に真面目なトーンになって話しだした。


「こんな容姿だから、心配でさ」


「こんな、容姿ってどういう意味よ!?」


「お前は中性的な魅力を持ってるから…」


「同意です。」


「大野さん///」


「だから、大野さん、
カズを守ってやって下さい」


「それは、もちろんです」


「よろしくお願いします」


今度は潤が頭を下げた。



「潤…」


「良かったな、カズ」


「うん、ありがとう」


僕は、幸せものだとつくづく実感した。





「あの、潤くん」


また、大野さんが姿勢を正した。


「はい。」


「外泊の許可を貰えないでしょうか?」


「え///」


「ふふふ、それはオレなんかの許可をとらずに
どうぞどうぞご自由に♪」