大宮BL妄想物語
*閲覧注意*
O.side
それから、お酒も入ったことにより饒舌になった俺は自分の話しをした。
二宮先生と距離を縮めるには
まずは自分のことを知ってもらわないと。
仕事のこと、
家族構成、
翔くんとの出会いから今までのこと
それと合わせて
二宮先生のことも聞いた
二宮先生もグラス2杯目だけど、
いい感じに酔いが回ってきて
俺が"趣味は釣り"って言ったら
「だから日焼けして
腕がこんなに立派なんですね♪」
と、ソフトタッチしてきた。
そして、
「おおのさぁんのちょっと飲ませてぇ」
と、俺の飲んでるカクテルを口にして
「わぁ、おおのさぁんって
お酒強いんですねぇ憧れるなぁ」
ますます酔いが回ってしまった。
「二宮先生はもう真っ赤だね」
「そうですかぁ///」
頬を両手で包んだ
そんな仕草が似合うのは
幼児と二宮先生くらいだ。
実は、今日の実習中
さっき待ち伏せしていた男が
"今夜こそ二宮先生をおとす"って
友達と話しているの耳にした。
二宮先生の様子からその男に好意を持ってるようには見えなかったから
乱暴されたりしないか心配になり
俺は終わる頃を見計らって教室に戻ったんだ。
二宮先生には庇護欲が湧く
これはきっと特別な想いがあるからだろう。
すでにふにゃふにゃの二宮先生。
もっと一緒にいたいが そろそろ帰らないと
二宮先生の明日の仕事に影響してしまう
「二宮先生…そろそろ帰りましょうか。
送っていきます」
「いいんですかぁ?///」
「もちろん」
「すみません///」
「いえ」
酔い覚めの為
タクシーが来るのを店の外で待つ
「二宮先生?大丈夫?」
「はい///」
足元がおぼつかないのか
俺にピトッとくっついている
「二宮先生…もし、
また彼が誘ってきたりしたら連絡して?
恋人役になってあげるから」
「そんなことぉ…」
「ね、」
「・・・優しいですね。大野さん」
「二宮先生だからね、」
「僕、特別ですかぁ?」
「ふふ、特別です」
「嬉しい~」
タクシーに一緒に乗り
二宮先生の自宅に向かった。
俺の肩にもたれかかりうとうとしだした。
お酒が入ったら可愛さが倍増だ。
これは自制心との戦いだな
タクシーが二宮先生が住むマンションの前に到着し、二宮先生を起こす
「二宮先生 着きましたよ」
「はい…」
「玄関まで送りましょうか?」
「大丈夫で~す」
「ふふ、全然大丈夫じゃなさそうですよ」
「ホント大丈夫で~す」
と、車から降りた二宮先生
心配だから俺も車から降りたら
二宮先生の名を呼ぶ声が背後から聞こえた。
「カズ!?」
「あ、潤♪ただいま~」