大宮BL妄想物語。
*閲覧注意*









O.side






料理教室の後バーに寄るのが
ルーティーンとなっていた。



ここは翔ちゃんの友達の店で
マスターが気さくで居心地がいい




「二宮先生、お酒は得意?」



「好きですけど///弱いです…」



「マスター、彼に"ラム オアシス"を、
俺はいつものマンハッタン」



「かしこまりました」



「ゴメンね。本当はボックス席が良かったよね」



「いえ、大丈夫です。
ただ始めてなので緊張します」




「緊張しないで全然大丈夫だよー。
俺、相葉 です。よろしくね」


マスターがお通しのミックスナッツを
二宮先生の前に出してくれた。


「相葉君、彼、二宮和也 くん、
翔ちゃんの幼馴染みなんだよ」


「えー俺も翔ちゃんの友達だから
じゃあ友達だね」



「あ、え、///」


相葉さんのあまりにも突拍子もない発想に
二宮先生が困っちゃってる


「ふふっ、」


可愛いな。







相葉君が鮮やかなオレンジ色のカクテルを
二宮先生の前に出した。



「二宮君どうぞ
柑橘味の爽やかなカクテルになります」


「ありがとうございます。」



「ごゆっくり」



と、マスターは他のお客さんの接客にいった。



「乾杯」
「かんぱい///」



彼がグラスを口にする



「どお?」



「おいしい♪」



「ふふ、良かった。
いつもね、料理教室の後に寄って帰ってるんだ」



「そうなんですね」



「・・・おいしい料理の余韻に浸りたくてね。」



「・・そんな大事に思ってくれるのは
嬉しいですね。
・・・・・そうじゃない人もいるから、」



「そうじゃない人?」



「・・・生徒さんだからあまりこういうこと
言いたくないんだけど、、」



「いいんじゃない言ったって、
二宮先生だって一人の人間なんだし」



「・・・さっきの人、、あの人は料理を習いに来てるわけじゃないのがちょっと悔しくて」



「・・・それは、ちょっと痛いところをつかれちゃったな」



「痛いところ?」



「俺もそういう気持ちが少なからずあるから」


「え」



「二宮先生に会いにいってるところがあるからさ」



「///で、でも大野さんは一生懸命料理に向きあってるじゃないですか」



「それは、二宮先生が教えてくれるから」



「///でも、大野さんはこうやって余韻に浸るほど大事に思ってくれてるし」



「二宮先生のこと考えてるけどね」



「や、////でも、でも、
ほら大野さんは無理やり誘うとかしないし」



「さっき、ホテルに誘おうとしたけどね」



「それは、ほら、アレでしょ?
恋人のふりでしょ?」



「本気だって言ったら?」



二宮先生に視線を合わす



「////」


茶色の瞳が左右に揺れ動いて
明らかに動揺してる…




「ふふ、」



俺は、笑ってみせた



「もお、からかわないで下さい///」



「ふふふ」



からかってるつもりはないけど、、


今の二宮先生には
俺の思いは困るだけのようだ。