大宮BL妄想物語
*閲覧注意*












「和(なごみ)♪もうすぐ智が帰ってくるよー
楽しみだな♪」


「アンッ♪」




智がフランスに行ってから
あっという間に2週間が立った。


日中は仕事が忙しく
夜になれば智が毎日電話をかけてきてくれてたから寂しいって思っている暇がなかった。


それぐらい智の存在が当たり前の日常に
なっていた。


それと、出発前になごみの名前の由来を聞いて
心が満タンに満たされたのも大きい。



智は俺に言ったつもりで済ませようとしていたが俺は問い詰めた。



「"和 "なごみ って名前、、もしかしてだど、、俺の名前から?」



「まぁ・・・そうなるかな、いい名前だろ?」



「うん、、すごくいいね。でも…なんで?」



「え、そりゃあ和にそっくりだったから」



「えー、似てるから?」



「そう、
知り合いの家で仔犬が産まれたって聞いて
見にいったらコイツが短い尻尾を振って
俺にむかって一目散に駆け寄って来たんだよ」


「・・・・」


「足にからまりついたりして
その懐っこさが和みたいでそっくりでさぁ」



「そこ!?俺のことを想いすぎて名前つけた
とかじゃないの?」



「ふふっ、顔もそっくりだと思わないか?」



「俺は犬顔かよ!」



「犬顔、可愛いじゃん」



「なら、"カズ"ってつければよかったじゃん。」



「それじゃあ面白くないじゃん」



「やっぱり本当は俺が好き過ぎて
つけたんでしょう?」



「ふふっ 和がそう思うならそうかもな。」



「何それ!?絶対そうじゃん!」



頑として認めない智にブーブー言ってたら
急に智が声のトーンを変えた…



「"カズ"じゃなく"なごみ"ってつけたのはさ…
もし和と再会することになって、
んで、和がコイツと会うことになって、
和がカズって呼ぶのはハズイだろうなぁって
想像してたからなんだ」


「確かに、
自分の名前呼ぶのは恥ずかしいけど…」



「だろ?だから…いつか対面する時の為に"なごみ"って名付けたんだ。」



「・・・・」



「ふふっ、
もしかしたら、"カズ"って名付けたたら
再会出来てなかったかもな。」



なんて…
俺を泣かすようなことを言ったんだ。

一瞬智の考えに感動してしまったけど、、

冷静に考えたら


「なら、他の名前だっていいじゃん!
やっぱり俺のこと好き過ぎてつけたんじゃん!」



って犬みたいにきゃんきゃんほえていた。


智は、ふふふと笑って、"やっぱ犬だな"って
幸せそうに目尻を下げていた。




例え"カズ"と名付けていたって

俺と智は再会できる運命だったと思ってる。


悔しいから、

本人には言わなかったけど…ね。





そんなことを思い出しながら
時計にばかりに目がいっていた。


さっき日本に着いたって連絡が来た。

もうすぐ智に会えるかと思うと

今か今かと待ち遠しい。



何かしてようと思うが
既に夕飯の支度は終わってる。


なら、先にシャワー入って待ってようか…

いや、湯船に湯をはって入ろう。


そして、、


今日はシースルーのエプロンをつけて
お出迎えしようかな♪
















FIN