大宮BL妄想物語
*閲覧注意*







O.side












月がかわり
花を生けに和の旅館に来ていた。


あのデートをきっかけに
和と出かける機会が増えた


仕事帰り待ち合わせをして
映画を観に行ったり
外食したりと
充実した日々を送っていた。


まぁ、基本 和はインドア派だから
俺ん家の炬燵が一番のお気に入りのようだ。

この間は甥っ子の"ゆう"と
炬燵に入って一緒にトランプなんかして
盛り上がっていた。

その賑やかな光景は
幸せの象徴のようだった。



その日はゆうがお泊まりをする日で
すっかり和とも仲よくなり
俺と和と3人で寝るといいだした。


それはそれで
俺としてはかなり残念なことだった。

なんせ、
俺らの間に入って寝るというのだから…




「無垢だよな」


ゆうの寝顔を見ながら和が呟いた


「ああ、寝顔なんて天使だよな」


「うん・・・本当、天使だね」



「和の寝顔も天使だぞ」


「俺は子供かよ!」



「ふふっ」





「・・・智って、子供好きだよな…」



「まぁな」



「欲しい?」



「ん?」



「子供…」



「・・・・和との子供なら欲しいな」



「なっ///無理だろ!!」



「しっー・・・声が大きい



「智が変なこと言うから」



「変な質問するから」



「・・・・」



「和は欲しくなったのか?」



「ないない。俺はもともと子供苦手だから」



「ゆうと楽しそうだったけど?」


「ゆうくんは別だよ」


「そ?」



きっとまた母ちゃんから
何か言われたんだろうな。



「和?」


「ん?」


「愛してるよ」



「///いきなり…なによ」


「言いたくなった」


「ずるいよ・・・今、言うなんて…」


「・・・ずるい?」


「ここにゆうくんがいる時に言うなんて……」



あまりにも可愛い反応をしたから


目をつぶっているゆうの瞼を手で覆い
体をお越して和の唇にキスをした。


2人でゆうを包み込むように
和の手でとり握った。
和がぎゅっと握り返してくれる。


大切なぬくもり…
身も心も安心させてやりたかった。

今の俺には
和に愛を伝えていくことしかできないから…








花を生け終わり

そろそろ和が顔を出してくれる頃だと思ったが

表れたのはなぜか相葉ちゃんだった


「大ちゃん、大変だよ!」


「あ、相葉ちゃん、久しぶりだね元気?」


「元気♪って、
それどころじゃないよニノが!」


「ん?」


「結婚!するみたいだよ!!」



「・・・・」



「え、驚かないの?もしかして知ってた?」



「まあな…でも結婚はないだろ」



「でも、、今お見合い相手が来て
彼女さんが嬉しそうにニノと出かけて行ったよ」



「出かけた?」


「そう、」


「2人で?」


「そう!」


「チィッ」


「・・・大ちゃん?」


「や、何でもない」



心の声がつい漏れてしまった。