大宮BL妄想物語
*閲覧注意*







O.side








3日間開催された展覧会は
盛況に終わった。


和によると幹部が旅館の宣伝にもなったと
ご機嫌らしい

和の役に立てなのなら何よりだ。



展覧会をした会場で
関係者で軽い打ち上げが行われた。


その時久しぶりにこの旅館の女将でもある
和の母ちゃんに会った。

明るい人柄は昔から変わらない。


ただ、出てくる話題は結婚のことだった。


俺の結婚の予定を聞かれ
自分の息子の結婚を心配しているようだった。


俺の両親は結婚のことは何も言わない

子供の頃から自由にさせてもらっていた。
それは野華流の後を継ぐことになっても変わらなかった。


和は親に結婚のこと言われたらどうするんだろう…



耳を真っ赤にして偉い人と話しをしている和を見ながら考えていた。


それにしても、、
相手が身長が高いの男のせいか
媚びるような上目遣いがあざとい。
相手もデレッとしやがって


「チィッ」


「智くん?どうしたの?」



「いや、何でもない。ちょっとトイレ」



「あ、うん」



感情がつい声に出てしまって
翔ちゃんに気付かれてしまった。


和のことになると昔から冷静ではいられない




トイレで頭を冷やしていると…



「智♪」



「和……」



「智が会場から出ていったから
追いかけてきちゃった」



可愛いな。


誰かと会話をしてても
俺のこと気にかけていたんだな。


それにしても…

和の口からでる"智"呼びが
慣れなくてくすぐったい。




「ちょっと飲み過ぎじゃないか?」



「えーそんなに飲んでないんだけどなぁ…
真っ赤?」


と、両手で頬を包んだ。


仕草一つ一つがかわいい。

お酒が入ると甘えたになるから尚更だ。

抱きしめてキスしたい衝動を抑える



「なぁ、今日は家来るか?」


「うん♪いく!あ、だけど…さっき潤くんが智も誘って二次会いこうって行ってたよ。」



「そっか。」



2人っきりはしばらくお預けか…



「行かない?」


「和が行くなら行くよ」


「良かった♪」



いつまでも隣でこの笑顔をみていたい…










雰囲気ある居酒屋で5人で飲んでいた。

和によると…俺の為に松本くんが
酒が旨い店をチョイスしてくれたらしい

メンバーも俺と和、翔ちゃんに松本くん
そして相葉ちゃんも加わり
気心しれた人たちの二次会だから
酒が進みそうだ。



「ニノと相葉くんと大野さんって学生のころからのつきあいなんでしょ?」


松本くんが聞く


「うんそう、生徒会長だったんだよ」


それに和が自慢気に答えた。


「生徒会長!?すごいな」


「すごいでしょ?
男にも、女にも人気ものだったんだよ」



「へぇー、ニノの自慢の大野さんなんだ」



「え///や、まぁ…うん、、自慢。」



思わず漏れた和の言葉に驚く

大体こうゆう話しになると
ふざけてはぐらかすのが和なのに…

伏し目がちそんなことを言うなんて
嬉しくて隣に座る和の太腿を
ポンと触れた。



「だよな~、俺も自慢したくなるもん
"華道家の大野智と知り合い何だよー"って」


「自慢する程の人間じゃないから」


「その謙虚なところもいいっすよね。」


ちらっと隣の和を見ると
さっきとは様子が一転
口をとがらせて俯き動かなくなった。


話題を変えないと、、

と、俺が話しだすより先に
目の前に座る相葉ちゃんが和の様子を察知し
松本くんの意識を違う方に持っていってくれた





「和…」


「ん?」


「和のお酒、味見させて?」


わざと体を寄せて聞いた


「え、普通のサワーだよ?」


振り向いたら
頬に唇がつきそうな距離だ


「・・・それが飲みたい」


甘く囁いて言ってみた。


「///いいよ」


「ふふ、ありがと」


「////」





隣の翔ちゃんがなんだかアワアワしているようだったが知らん振りした。