大宮BL妄想物語
*閲覧注意*
「紹介するね、姉ちゃんファミリー。
旦那さんの"まさひろさん"
この子が姉ちゃん達の子の"ゆうや"」
お姉さんだったか…
雰囲気が全然変わっていて気付かなかった。
「ニノくん。お久しぶり♪
今回はありがとうね。
智のためにこんな素敵な場を提供してくれて」
「お久しぶりです。
こちらこそありがとうございます。」
3つ上のお姉さんと大野は仲がいいのは
しっていた。
高校の頃大野の家に遊びにいっていたから
お姉さんとは顔馴染みだった。
その頃と雰囲気が違って見えたのは
きっとお母さんになったからだろう。
しばらく大野のお姉さんと話をしていると
「ねぇ、さとし、きいて?
ボクね、おね しょ なおったんだよ!」
「おお、やったじゃん!」
「えらい?」
「えらい!」
「フフ、だからさっ、こんどさっ
さとしんちにおとまりしにいっていい?」
「おお、いつでもおいで」
「ほんと?いっしょにねんねしてくれる?」
「なんだ、ゆうは一人で寝れないのか?」
「ちがうよーさとしとねんねしたいんだよ」
「ゆうは甘えんぼうだなぁ」
何だ…この会話は、、
甥っ子にデレデレで甘々じゃないか。
なんか… …
─── 面白くない。
「和、いいか?」
「え、俺に聞かれても…」
「さとし?なんでこのひとにきくの?」
「この人 じゃないぞ、和也っていってな、
俺の大切な人だから、ゆうとねんねするなら
和に許可とらないとな」
「///ちょっ、何言ってるの?」
お姉さんも旦那さんもいる前で
大野は爆弾発言をした。
「"たいせつ"ってボクよりもたいせつなの?」
「んー、、そうだな。」
「一番なの?」
「一番だな。」
「大野///」
ツッコミどころ満載の会話を
お姉さんも旦那さんも
ニコニコして聞いてちるだけだった。
「そっか、わかった。
かず?さとしとねんねいい?」
「ゆう、"かずくん"な!」
子供相手に呼び方を訂正するなんて
大野ったら大人げない
って、、
俺もさっき子供相手に嫉妬してたな・・・
「ふふっ、いいよ。」
「かずくん、ありがとう」
「どういたしまして」
先行お披露目をしたこの日
大野は自宅に帰る。
なごみがさみしがるからという理由で…
本当は開催期間中ずっとここに泊まってくれて良かったんだけど、
なごみに負けた。
旅館の裏にある駐車場で大野を見送る。
停めてある車の中には
翔さんが待ってくれている。
「じゃあな、明日も宜しく」
「うん」
「温かくして寝ろよ」
「ふふっ、子供じゃないんだから」
「知らないのか?
和ってスゲー寝相悪いんだぞ。
俺がいつも布団をかけてやってるんだから」
「///それはありがと」
「ふふっ」
「智・・」
「・・・・」
「・・・って、呼んでもいいか?///」
「ああ、もちろん、
だけど…急にどうした?」
「え、///や、///
恋人をいつまでも
名字呼びはどうかな…と思って///」
「ふふっ、そっか。
なぁ…もう一回呼んで?」
「///さ、とし」
「ふふっ、和♪」
「智♪」
「ふふっ、バカップルだな。」
「たしかに、」
「和…」
背中に腕がまわり
そっと抱き寄せられ
髪にチュッとキスを落とした。
「おやすみ」
「うん、おやすみ」