大宮BL妄想物語。
*閲覧注意*


















きっかけをつくったのは俺なのかも・・・


って思う出来事はあった。。







大学生になった俺は定期的に
かずに勉強をみてあげていた。


ある日……

いつも通り
俺の部屋で一緒に勉強をしていた日、、


何かあったのか…
その日のかずは…
明らかに元気がなかったんだ。


勉強しているのか、遊んでるのか
わからないぐらい
いつも楽しそうにしているのに、、

その日だけはかずから漂うオーラが
どんよりしていた。



何かあった?と聞いても
首を横に振るだけ


具合悪いのかと思い
オデコに手を当てたら


「なっ!だっ大丈夫だよ!」


手を払い退けられた。


まぁ…くすぐったがりだから
こんなことされてもめげる俺ではなかった。


それよりもいつものかずに戻って欲しくて、、

俺は…

かずの頬にキスをしたんだ。


そうすれば
元気になると思ったから


良くふざけあいながら
してたから…


だけど、、


かずはすごく不安そうな顔をしながら
俺を見たんだ。



「かず?」


優しく呼びかけたら


「ダメだよ、、智。
もう…そういうことしちゃ」


って、、



その日からだった・・・


かずとの間に距離が出来たのは。。






頬にキスしちゃいけない意味・・・


かずに好きな人が出来たんだと思った。



それでも変わらず会うことは
出来ると思っていた。


だけど、、かずは、、


俺を避けたんだ。。
















「智~ご飯出来たよー」



母ちゃんの声で急に現実に戻った。



今さら何でこんなことを
思い出したかというと…


最近通勤する電車のなかに
かずに似た人をみかけるからだ。


新年度がはじまり電車の中に
真新しいスーツを着、
明らかに新入社員って人が
車内に目立ってきた頃


かずを見つけたんだ。

シャツにジャケットを羽織
スーツではないけど
キチンとした格好をしていた。



俺は25だから
カズは23か、、








久しぶりに母ちゃんのご飯を堪能する。


「ねぇ母ちゃん?かずの事覚えてる?」


「ん?二宮さん家の和くん?」


「そう」


「もちろんよ!
立派な社会人になったらしいわよ。」


「俺電車の中で似た人見かけたんだよね」


「あら、案外そうかもよ。
ここの近くに住んでるらしいから」


「そうなんだ」




やっぱり、、あれはかずかな。


「あれっきり会ってないの?」


「うん」



「そう……ねっ?どう?
久しぶりのおふくろの味は?」



「ウマイ!」



「そ♪」


うん、、なんか元気でる。



「今度…」


「ん?」



「声かけてみたら?和くんに」



「・・・・そうだね。でも、、
会わないで6年も経つけど覚えてるかな?」



「あら、大丈夫じゃない?
智、変わってないし」



「なんか…母ちゃんに言われると
俺成長してないみたいだよな」



「あら、いい意味よ♪」







かずが俺のこと覚えてたとしても


拒否られないかが心配だ。。