※注意※この小説には表現力が足りない部分がありますがそれでも読んでくださるかたは暖かく見守ってください。
白い…真っ白だ…
なにもない…独り…独りはいやだ…
「はっ…!」
ゆっくり周りを見る、私の部屋だ…
目覚まし時計がうるさく鳴いている。
「…うるさい」
私は少しイライラしながら目覚まし時計を止めた。
机の上にいるカピバラさんがこっちを見てる。
「おはよう…かっぴ…」
立ち上がりぬいぐるみを撫でて着替えようとする。
「うわぁ…汗だくだ…パンツまでびしょびしょ…」
私は着替えを持ってお風呂場に向かう。
すると居間に向かっている弟にあった。
「お姉ちゃん…おはよう…あふぅ…」
この眠たそうにしている子は弟の「翔」とっても可愛い私の弟
「おはよう、翔あんたまた眠たそうにして」
そう言って頭を撫でてやる。
そうすると猫のようにゴロゴロいうからとっても可愛いんだ。
「ほら、顔洗ってきな。昨日の残り物があるからそれを食べてシャキッとしなさい!」
「はぁ~い…」
力のない返事をして台所に向かっていった。
私はシャワーを浴びて制服に着替える。
「あっ、お姉ちゃんの分のお弁当詰めといたからね!」
こいつはおっとりとしているけどしっかりしている、そう言うところもまた可愛い。
「ありがとう、じゃあ学校行こうか?」
「うん!」
私達は同じ学校に通っている。
中等部と高等部が一緒だから毎朝一緒に通学している。
「じゃあまたね!お姉ちゃん!」
「はいはい、いってらっしゃい。」
お互い自分達の教室に向かう。
中等部とは別校舎だから少し寂しい…
教室に入ってしばらくするとホームルームが始まる。
一日が始まった。
・・・
「お姉ちゃん!帰ろー!」
正門にいる翔が手を振っている。
お互いに部活をやっていない。
…私達には親がいない
だから自分達で自炊をしなければならないからだ。
二人で買い物をして、二人で帰って、二人でご飯を食べる。
ほとんどの時間を翔と過ごしているのだ。
「お姉ちゃん…最近なにかあった?」
買い物をし終わっての帰り道に翔が聞いてきた。
「なんで?」
「なんか…すごい疲れてるみたいだからさ。」
もしかして眼に見えて疲れてる顔がでてたかな…夢…あの夢を見てからずっとそう…でもあたしは翔がいてくれれば…それで…
「大丈夫よ、あたしは翔がいてくれれば元気いっぱいなんだから!」
「でも…本当に大丈夫なの?」
翔は心配してこちらを見ている。
そんな心配性の翔が大好きなのだ…
「本当に大丈夫!心配してくれてありがとう」
そう言って頭を撫でてあげる。
「むぅ…そうやって誤魔化す…あんまり心配かけさせないでよね!」
「ふふっ…はいはい」
呆れたように言う翔、笑う私…こんなのどかな時間が私は好き…翔にはすごい感謝してる。
今の私がいるのは翔がいてくれるからである。
私達は家路につき他愛もない話をしながらご飯を食べる。
そして私達は自分達の部屋に戻った。
私はあの夢を見ないよう祈りながら…
・・・
白い…真っ白だ…
なにもない…誰もいない…
独り…一人…ひとり…
「はっ…!」
ゆっくり周りを見る…目覚まし時計がうるさく鳴いている。
「また…あの夢…」
目覚まし時計をイライラしながら止めた。
机の上にいるカピバラさんがこっちを見てる。
「おはよう…かっぴ…」
私は立ち上がり机の上にいるぬいぐるみを撫でて着替えようとする。
「またびしょびしょ…シャワー浴びてこよ」
着替えを持って部屋をでたらそこには翔がいた。
「わっ!びっくりした…おはよう、翔。」
「お姉ちゃん…大丈夫?」
もしかして心配して起こしに来てくれたのかな?
「うん…大丈夫だよ。」
「お姉ちゃん…僕すごい心配だよ…」
泣きそうな顔で私を見てくる。
そんな顔してほしくなかったのになぁ…
私は精一杯の笑顔で抱き締めてあげた。
「大丈夫よ…私には翔がいるから…」
「お姉ちゃん…恥ずかしいよ…」
「翔…私をひとりにしないでね…」
翔だけは…私の…
「さっ…ご飯食べよ!」
「…うん!」
そしてまた一日が始まる。
・・・
「お姉ちゃん!帰ろー!」
正門で待っていた翔が手を振っている。
とても可愛い笑顔で…
「うん!でも今日は寄るとこがあるからね。」
「えっ!どこによるの?」
翔は嬉しそうに聞いてきた。
「もう…忘れちゃったの?今日はお父さんとお母さんの命日でしょ?」
「あっ…そうだったね…」
私は翔の頭を小突いた。
「そうだったね、じゃあないでしょ…
まったく」
「ごめん…本当に覚えていないんだ…」
翔の顔は悲しそうだった。
…もしかして忘れたかったのかな…翔の心はまだ癒えていないのかな…
私達はお花とお線香を買って両親のお墓に向かっていった。
お墓に近づくにつれて翔の顔は暗くなっていく…
やっぱり辛いんだろうな…私も辛い…
「さっ…お墓掃除して帰りましょ。」
「…うん」
私達はお墓を掃除していた。
上から水をかけて、たわしと雑巾で洗って…ふと両親の名前を見た。
「えっ…」
理解できなかった…周りの時間が止まる。
頭の中で警報がなっている…見てはいけない、考えてはいけないと。
「…お姉ちゃん…」
翔の声で我にかえる。
「えっ…あっ…どうしたの?」
翔は悲しそうにしている。
「見たんでしょ?」
「なっ…何を?」
「もういいよ!わかってるくせにわからないふりして…そうやって現実から目をそらして…」
言葉が出ない、動くこともできない…ただただ翔の言葉を聞く。
「お姉ちゃん…僕はとても楽しかったし幸せだったよ…」
翔は泣いている…もう言わないで…聞きたくない…ダメ…
「僕はね…死んじゃってるんだよ…」
やめて…お願い…
「あの交通事故でね、僕は死んじゃったの…お姉ちゃんだけが生き残った…僕は幻…お姉ちゃんが造った夢…もう…夢は覚めなきゃ…」
私をひとりにしないで…いや…
「今までありがとう…そして……さようなら…」
翔…行かないで…お願い…お願いだから…
そしてすべてが白に染まっていく…
・・・
「…」
ゆっくり周りを見る…机の上にいるカピバラさんがこっちを見てる。
白い天井…白い部屋…ここは…どこ…?
「…びょう…いん」
夢は…終わった…
私は翔が死んでしまってから自分も死のうとした。
OD、リスカ、練炭、首吊りに飛び込み…
すべて失敗した…最後の飛び込みでも奇跡的に生還したのだ。
私はここで長い夢を見ていた…
私は立ち上がり階段を登っていく。
どうして私だけ生き残ってしまったのだろう…これからどう生きていこう…
いや…また眠れば翔に会える…
翔がいる世界が本当の世界なんだから…
また…すぐに会えるよ…大好きな…私の…
ーENDー
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
もしよろしければ感想等をコメントで書いていただくととても嬉しいです。
それではまた…
