牛角炎上とハラスメント(その3 男女同権迄の流れ) | 空知の社労士

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男女雇用均等法が施行されたのは、1986年です

当初の法は、努力義務が規定されるのみで、強制力が無かった為

それ以前の男性・女性求人から

性別を特定しない総合職・一般職(職務・地域限定正社員に

変わりましたが

総合職では男性、一般職では女性を雇用し

現在の様に、性別に関係なく採用する形ではなく

依然として、性別による役割分担が行われていました

女性の4年生大学への進学率も13%程度と低く

短大・専門学校の進学率が40%弱で

一般職で就職し、数年勤めて結婚し退職して専業主婦になる

寿退社が多く「腰掛」と揶揄されていましたし

一般職で結婚せずキャリアを重ねる女性を

当時の大河ドラマの「春日の局」になぞらえ

「お局様」と揶揄されていました(今ならハラスメントです)

 

2000年前後までは、職場内で相手を見つけ結婚する職場結婚や

他の職場や他業種と宴会を開く「合同コンパ(合コン)」を

切っ掛けとして交際・結婚する事が多く

仕事や仕事関係での付き合いを切っ掛けとして

交際・結婚をし、結婚を起に退職し専業主婦となり

社会から離れる事が多かったのですが

2000年以降、女性の4年生大学の進学率が急速に延び

総合職を目指しキャリアを重ねる人も増えてきました

1992年に育児休業法も制定され

結婚・妊娠・出産を経て仕事を続けられるシステムも出来き

2015年には、女性参画・女性活躍推進法が制定され

ポジティブアクションが明記された事から

女性の社会進出が活発になりました

 

同時に労働環境を改善する取り組みも行われています

セクシャルハラスメント(セクハラ)が認知されたのは意外と古く

1987年の訴訟により、初めてセクハラが認定されました

その後2001年にパワーハラスメント(パワハラ)の造語が生まれ

ハラスメントが一般にも認識される様になり

数々のハラスメントが生まれる事になりました

女性の社会進出が活発になる事により

女性の社会的地位の向上とともに

セクハラ・パワハラを訴える声が増え、大きなムーブとなって

(それまでは、我慢していたのでしょうね)

2020年に女性活躍推進法が改正される事になり

ハラスメント防止対策が明記される様になりました

 

この様な流れもあり、

女性の就労者も増え、年齢別労働人口も

嘗てはM字型と言われ、結婚・出産を起に減少し

子供が就学年齢に達した後に再就職する形から

男性と変らない台形型に近い形になっています

 

         (次回ラスト これからのハラスメント対策)