6月搬送、昨年の4倍-埼玉・熊谷市


時事通信6月24日(金)17時56分配信


水分に加え、塩分摂取も忘れずに-。

6月の気温として観測史上最高の39.8度を記録した埼玉県熊谷市。

同市消防本部によると、熱中症とみられる患者の救急搬送は6月は

24日夕までに16人で、4人だった昨年同月の4倍に。

節電対策でエアコンなどの使用が控えられる中、同本部は暑さへの

十分な備えをよび掛けている。

同本部によると、搬送されたのは14~91歳の男女で、10代が4人、

60代以上が8人など。

屋内外で作業や運動をしていて手足がしびれたり、気分が悪くなったり

した人が多く、24日は6人が病院に運ばれた。

うち男性(86)はエアコンを使わずに自宅で不調をきたし、重症となった。


同本部では対策として、喉が渇く前に水を飲むことに加え塩分の摂取が

必要と指摘。担当者は「体温調節のために汗が出ると塩分も排出され、

体液のバランスが崩れる」として、塩分を含む飴やスポーツドリンクなど

で積極的に取ってほしいとしている。


今夏は、福島第1原発事故の影響で節電が求められているが、「エアコン

も全く使わないのは危険。状況に応じて、さまざまな対策を工夫してほしい」

としている。