フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)/デビッド・カークパトリック
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ツイッターに続いてフェイスブック関連書を読み終わりました。同時に、フェイスブックに関するワイアード誌のネット上の記事について興味深いものがあったので貼り付けておきます。
Facebookで「狭くなった」世界を実証
今年の1月に出版された本ですが、これが出版された時点でフェイスブックの利用者は5億人を越えたそうです。本書の中で、ジョーク交じりだが「中国、インド、フェイスブック」という表現があるくらいの勢いで利用者が増えてるSNSです。つまり、中国の人口が13億人、インドが12億人、フェイスブックのユーザーが5億人を超えて6億人に近づいている。もしフェイスブックが国ならば、人口で世界3位の大国ということになるという意味です。その多くのユーザーを有するフェイスブックのCEOであるマーク・ザッカーバーグの年齢はまだ26歳ということに驚きました。
内容は、フェイスブックというサービスの誕生から、世界へとサービスを拡大していく物語でした。このサービスを誕生させた若者はマスコミ嫌いで、インタビューするのも大変だったであろうと窺える至高のノンフィクション。しかと堪能させてもらいました。全体を通して読んでわかったことは、彼は金には興味なく、ただただ世界をよりもっと透明性のある所にしようという強い意志を持っているということでした。物語の中で何度も多くの会社から買収しようと話を持ちかけられても会社は売らないということに終始落ち着いていました。中には評価額が150億ドルという話もありました。本当にお金には興味ないみたいで、彼のトレードマークは質素な洋服にアディダスのサンダルというような格好で、まるでスティーブ・ジョブズのようだと思いました。
さて、このフェイスブックというサービスは当初ハーバード大学限定のサービスとしてスタートしていますが、現在では世界中に配信されています。世界へサービスを拡大していく過程についての話も詳しく取り上げられていて読みどころ沢山ありました。世界へと目を向けるにあたって必要となってくるのは、サーバーの増設や各国の言葉を翻訳する作業などが挙げられますが、翻訳という作業においてはフェイスブック(最初は英語のみ)というサービスの特徴を生かした実に巧妙な手段が用いられて、結果ほとんどコストがかからなかったというからスゴイです!
私個人として本書から感じ入った言葉を挙げますと、
「アイデンティティーはひとつだけ。~2種類のアイデンティティーを持つことは不誠実さの見本だ。」
「オープン性の高いところまで人々を持っていくことーそれは大きな挑戦だ。」
この2つです。ネット社会においては、今までは仕事用のプロフィールとプライベート用のプロフィール、といった風に個を維持してきた方もたくさんいるのではないでしょうか。しかし、この変化してゆく新時代においては、匿名などでなく、完全に一人ひとつとしての個の確立が肯定される社会になっていくのではないでしょうか。この言及については色んな議論の種があるでしょう。私としても非常に考えさせられる議題であると思います。このザッカーバーグ氏の言葉を読み、私はアニメーション作品でとても大好きな「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」における、個についての興味深い現象を想起しました。この作品も素晴らしいので是非視聴することをおすすめしておきます。
とにかく中身の濃い本を読んでモチベーションが高まった気がします。以上で読書感想終わりとします。今回は関連性はあまりないですが、お勧めのアニメを紹介して終了とします。↓
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX DVD-BOX (初回限定生産)/田中敦子,阪脩,大塚明夫
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