こんな時間に初見の写真が投下されるの珍しい

 

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[2023期待作②]オム·テファ監督「コンクリート·ユートピア」"災難状況より災難に瀕した人々がもっと重要な映画"

製作:クライマックススタジオ

監督:オム·テファ

出演:イ·ビョンホン、パク·ソジュン、パク·ボヨン

配給:ロッテエンターテインメント

公開:2023年

大地震で廃墟となってしまったソウル、唯一残った皇居アパートに生存者が集まる。オム·テファ監督の新作「コンクリート·ユートピア」はアパートで繰り広げられる災難スリラーだ。小さいながらも唯一の世界になった皇居アパート内で住民代表(イ·ビョンホン)と住民、そしてアパート外部の生存者が生き残るために一丸となって葛藤する。 災難映画の迫力と現実風刺的要素を生かすためにオム·テファ監督はアパートと人物のイメージを実際に再現しようとした。 <隠された時間>以後、新作で帰ってきたオム·テファ監督に<コンクリート·ユートピア>で向き合う風景について尋ねた。

原作のどんな点が魅力的だったのか

=ウェブトゥーン「愉快ないじめ」第1部は突然の地震で崩壊した学校で起こる話で、第2部は地震にも崩壊せずに残った皇居アパートで起こる話だ。もともとアパートという空間に興味があったが、災難状況にアパート1軒だけが残ったという設定に魅了された。韓国社会を集約的に見せられるセッティングだと思った。

アパートを素材に韓国の政治、社会、文化、歴史を考察した人文書<コンクリート·ユートピア>を映画タイトルに持ってきたことから脚色の方向が見える

=幼い頃、長い間アパートに住んでいた。 多くの人が一つの空間に集まって暮らしているが、それぞれ食べていくことに集中した風景やアパートの中で見て体験することが興味深く感じられた。 アパートの見た目も面白い。アパートに関して勉強していて、本「コンクリート·ユートピア」までたどり着くようになった。アパートを素材に韓国社会を説明しているが、それ自体が一つの作品のように感じられた。 <コンクリート·ユートピア>を映画の仮題としてつけておいたが、テーマ的にも接しているタイトルのようで著者であるパク·ヘチョン先生に連絡した。 タイトルで使うようにと快く承諾してくださった。

脚色の過程で原作と変わった点は何か

=原作は中学生男女が皇居アパートに入って経験する話だ。マンション内にある程度体系ができた後、子供たちが入ってくるため、見慣れた空間が変わったことから感じる子供たちの恐怖に焦点が当てられている。シナリオを書いているうちに皇居アパートがどうしてこのようになったのか戦士が気になった。住民の視点で災害直後からアパートがそれなりの規則を備えるまで、どんなことがあったのか過程をディテールに見せようとした。

大きな地震で廃墟となったソウルにそびえ立つマンションは、どのように実現していったのか

=廊下型起役者アパートを3階までセットにして撮影した。ファンタジー映画のように見えるより、現実感を生かすことに優先順位を置いた。近くに残っている建物がほとんどなく、マンション1軒だけが残った風景が虚無爛漫に見えないようにするために力を入れた。 実際、地震写真や資料を参考にしてデザインし、皇居アパート団地の裏に山があって他の建物が衝撃で崩れた時も山のおかげで崩れなかったと設定を加えた。 周辺で簡単に見られる廊下式アパートを思い出した。漢江の奇跡という言葉が出るほど急激な経済成長をした当時に建てた昔のアパートだ。 新式マンションはすべて崩壊したが、その昔のマンション1軒だけが崩壊せずに残ったとすれば、また別の意味の奇跡という象徴性ももたらすだろうと考えた。

大地震という災難、アパートという背景で既存の災難映画のいくつかのイメージが浮び上がったりもする<コンクリート·ユートピア>が以前の災難映画と違う地点があれば

=災難状況そのものより災難に瀕した人々がもっと重要な話だ。 人物がどのように見えるかについて悩み、何よりも単純な悪人として描かれないように努力した。 平凡な人々が災難状況に置かれて極限の恐怖心から下す選択だが、悪の平凡性という言葉のように、そのような選択が集まれば悪になることもありうると考えた。災難の中で人々が変わり、彼らと共にアパートも変わっていく。観客が映画の中の状況を実際のように感じながら「どうしてあんなことができるのか」あるいは「私もああいうことができる」として映画に没頭して参加してほしい。

イ·ビョンホン、パク·ソジュン、パク·ボヨン、そしてパク·ジフ俳優はどんなキャラクターを演じるのか

=俳優のイ·ビョンホンは責任感の強い住民代表だ。 問題が起これば解決策を自ら探す人だ。パク·ソジュン、パク·ボヨンは平凡な30代夫婦で、それぞれ公務員、看護師として働いている。必死に集めた資金でマンション1軒を用意して暮らしている俳優のイ·ビョンホンは、これほど多くの作業をしたにもかかわらず、まるで今回が初めてのように情熱を見せてくれた。パク·ソジュン俳優は毎場面、自分に何が要求されるのかよく知っている明敏な俳優であり、パク·ボヨン俳優は以前とは違うまた違う姿を見せる作業に挑戦的で勇敢に臨んでくれた。 <隠された時間>の時に会ったパク·ジフ俳優も一緒にできて嬉しかった。 彼の役割は映画を見て確認してほしい。

<名もなき野良犬の輪舞><キングメーカー>のチョ·ヒョンレ撮影監督と作業したが主に何について話し合ったのか

=災難状況なのでマンションの空間に全く光が入らない。暗さをどう表現しようか悩んだ。自動車のバッテリーを持ってきて電気を作って使ったり、ろうそくを灯したり、光を広げるためにフラッシュにペットボトルをはめるなど、アイデアをたくさん思い浮かべた。 闇を人為的に明るく撮るとリアリティが壊れ、映画が暗いだけではいけないため、闇をうまく描写するために悩んだ。 群衆の姿自体が一つの美術作品のように見えるようにしたくて、人物配置にも力を入れた。 人物を収めるには黒澤明の『七人の侍』や『生きる』を参考にしている。 アパートでの日常を扱った「ドキュメンタリー3日」のような番組を見たりもした。

どんな面白さが期待できる映画なのか

=イ·ビョンホン、パク·ソジュン、パク·ボヨン俳優の新しい姿を見ることができるだろう。主演俳優の他にも俳優たちがたくさん出演する。 端役俳優たちも一々オーディションを受けてキャスティングした。現実感のある風景を演出するために演技が上手な俳優、演劇界で長く活動した俳優たちを丹念に迎え入れた。スペクタクルな見どころもあるが、良い俳優たちの演技を見る楽しみも大きいだろう。 暗い背景だが、ブラックコメディ的要素も多い。社会の縮小版のように感じられる皇居アパートを通じて、韓国社会の風景もどのように今の姿を整えるようになったのか、一度は考えてみることができればと思う。 後半作業をしながらまた見ているが面白い。 期待してほしい(笑)

<コンクリート·ユートピア>の撮影現場

オム·テファ監督が選んだ「コンクリート·ユートピア」のこの場面。
「アパートの住民たちが町内会する場面が個人的に愛着がある。 人々の姿を実際のように見せようと悩んだ場面だ。ドキュメンタリーは実際の状況を撮影したものだが、映画の中でそのような雰囲気を出すためには様々な要素が必要だ。 人物の配置、演技、カメラの動線、光などを加え、実際のムードを作り出そうとした」(オム·テファ監督)