憲法の9条第2項の「陸海空軍その他戦力を持たない」「国の交戦権は認めない」では国を守ることは出来ません。交戦権がないということはやられっぱなしということです。これは武装解除のことで、国家を弱体化させるために作られたものです。軍隊がなければ平和だというのは間違いです。
最初に衆議院に提出された憲法改正草案の9条2項は、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持してはならない」と定められていました。これを辛うじて、解釈で保持できるようになったのは芦田修正と呼ばれる修正です。憲法9条の改正草案の衆議院における審議の過程において、憲法9条第1項冒頭に「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し」の語句を、憲法9条第2項の最初に「前項の目的を達するため」の語句を追加しました。この修正について、総司令部側からは何ら異議もなく、成立に至りました。後に芦田修正と呼ばれる修正が解釈上重要となり、日本の戦力の不保持を限定的にしたことは幸いです。この修正によって、憲法9条第1項で放棄しているのは、侵略を目的とする戦争や武力行使と解釈することができたからです。
中国は国連やワシントンで、日本は旧敵国なので、その侵略に対しては国連安保理決議なしに攻撃できると主張しています。独、伊はNATOに加盟して敵国条項は外されましたが、日本は米国と同盟になっただけで敵国条項から外れていません。そこで中国は歴史を捏造した反日活動と沖縄の侵略を進めています。国際連合の条文では、日本が再度戦争を起こそうと画策したと判断されただけで、いつでも戦勝国側(米・英・中・ロシアほか戦勝国など)は、無条件で日本を攻撃できるという条文になっており、現在でも、国連の敵国条項がはずれていないのは日本のみとなっています。
戦争は国連憲章第2条4項で禁止されています。しかし世界から戦争がなくなったわけではありません。国が武力攻撃を受けても国連軍が駆けつけてくれるとは限りません。安保常任理事国のうち一か国が拒否権を行使したら国連は動きません。
現在、自民党は「憲法9条の1項と2項は残し、自衛隊を明記する」との方針から改憲の第一歩を踏み出そうとしています。「必要最小限度」を削除し、より適切にしています。改憲案は「9条の2(第1項) 前条の規定は、我が国の平和と独立を守り、国及び国民の安全を保つために必要な自衛の措置をとることを妨げず、そのための実力組織として、法律の定めるところにより、内閣の首長たる内閣総理大臣を最高の指揮監督者とする自衛隊を保持する。」としてあり、自衛隊を憲法に明記することには意義があります。まだ至らない点がある改憲案ですが、敵国条項との兼ね合いもあり、本格的な憲法改正は、NATO加盟後でも良いと私は考えています。一歩前進という意味で自民党改憲案を私は支持します。
ロシア、中国、北朝鮮に力で対抗しなければ、日本は暮らしやすい自由主義陣営にいられません。北方領土問題、拉致問題、核問題、東シナ海領有権問題、どれも外交だけで対抗して成功した例はありません。
日本の国土はその領土面積でみれば世界で61番目です。ところが、領海と日本の権益が及ぶ「排他的経済水域」でみると、世界で6番目になるのです。しかし、中国やロシアが相手となれば、一度譲歩すると際限がなくなるのが領土問題です。これが見識ある日本国民が憲法9条改正を支持する理由です。しかし、憲法9条で自衛隊合憲化だけでは、国防が不自由な現状は変わらず不十分です。日本はNATO加盟をした後、76条2項を削除して軍法会議を設置することが重要です。憲法76条2項や自衛隊法も含めて、自由主義陣営の集団防衛が積極的にできる法改正を目指さなくてはなりません。
また、自由と正義、平和を守るために、日本はもっと防衛力を充実させるべきです。日本とNATOは多くの共通点で結ばれており、民主主義、人権、法の支配という価値観を共有しています。日本はNATO加盟を目指すべきです。日本がNATOに加盟できれば、世界は大きな集団防衛で結ばれ、更に世界的な安全保障は発展するでしょう。
