韓国映画『パラサイト 半地下の家族』を観ました。 | まなかつおのしゃべり場へようこそ

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善なる人々が行動を怠れば、必ず、悪が勝利する
(エドマンド・バーク)

 

 

 

第92回米アカデミー賞4冠授賞

「パラサイト 半地下の家族」

原題『기생충 PARASITE』

作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞

 

あらすじ

全員失業中で、その日暮らしの生活を送る貧しいキム一家。長男ギウは、ひょんなことからIT企業のCEOである超裕福なパク氏の家へ、家庭教師の面接を受けに行くことになる。そして、兄に続き、妹のギジョンも豪邸に足を踏み入れるが...この相反する2つの家族の出会いは、誰も観たことのない想像を超える悲喜劇へと猛烈に加速していく――。

 

 

【ネタバレ有り】<まなかつお>

「パラサイト」行ってきました。

韓国映画やドラマを習慣のように観ている人は、富裕層と底辺で暮らす人の格差のストーリーは『あるある』の風景で、あえて、いつもと違うところは富裕層の家庭なのに、仕える人達に優しいところ。

暴力を振るったり、怒鳴ったり、コップを投げたり、足蹴りすることもなく.....ひたすら良い人たち。映画「パラサイト」、韓国映画・ドラマを知らない人がどんな感想を持つのか興味がありますがアカデミー賞授賞式のブラビが興奮してソン・ガンホに握手を求めたらしいので、映像だけで監督の意図は伝わったのかもしれません。

 

あくまで私の感想ですが、相変わらずのダラシナイ体型のソン・ガンホはこの手の筋書にはなくてはならない俳優で上手いです。

冒頭、ちょこっとだけ出演のパク・ソジュンの起用もおちゃめ。

それから、富裕層にピッタリのイ・ソンギュン。

あまりにも良質な声のトーンはむしろ邪魔。身近なところで言うと男版・仲間由紀恵といったところですが、セックスシーンでの繊細、かつ、めちゃくちゃ動く指は期待を裏切りませんでした。

韓国の女優さんは先輩女優さんほど上手く化けて演技も上手、家政婦のムングァンを演じたイ・ジョンウンは 素晴らしかったです。

現実に格安の半地下で生活をし、お金を貯めて一軒家を購入したい若者が居る韓国。

しかし、貧乏人は屋根裏部屋か半地下。どちらも強烈な悪臭が漂う雰囲気ながら、たくましさを感じます。

上映時間は2時間程ですが、展開も早く、引きこまれました。

ところで、あの「石」はなんだったのでしょう。