【スピンオフ】にんしき。⑧ | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

ウォンキュ☆ひたすら妄想~

superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


twitter→@won_kyu7




「もー、ばっかじゃない?!」
そうあきれ顔でいうリョウクの声はトーンが高くかなり耳に痛い。

俺とあいつの事を問い詰めに来たけれど
ヒチョルさんのけったいな発言で矛先が変わった。

「だってお前いつも言ってるだろ?こいつと裸で一緒に寝てるって。」

…お、お前なんの話してるんだ?
思わずリョウクの顔を見た。

「だーかーらー」

「おい待てよ。普通それ聞いたら誰だってお前らがやってるって
思うだろが!」
…ちょちょっと、なんでそうなる?
今度はヒチョルさんの顔をみた。
食い下がるヒチョルさんの声もトーンが上がっていく。


「それにお前らベタベタしてるしお前年中こいつに抱きついてるし
抱き合ってばっかじゃねぇか。」

ヒチョルさんいわくそんな俺たちがデキてないわけがないと。
俺とリョウクを指さす。
誰か聞いてやしないかと思わず周りを見回した。

で、俺も黙ってるわけにいかない。

…いや、デキてねーし。

思わずそう言おうと口を開いたがそれよりも早くリョウクが反撃した。

「だーかーらー。僕たちはぁ~」
リョウクの声のトーンがますます上がる。

「仲良しなんだからいーじゃない!
裸で寝ようが抱きあおうがボクたちの勝手でしょ?
お互いそれで気持ちいいんだからいいじゃない!!
ね!キュヒョンもそうでしょ?!」

そう言っていきなりリョウクが俺に抱き着いてきた。

…ちょ…リョウガこのタイミングそれする?

たじろぎながら身を捩るとあいつが目に入った。
一瞬目があってしまい心臓が跳ね上がる。

…そうだ。こいつがいたんだった。
思わず目を反らした。

一度テンションが上がると女子力の高いリョウクの口撃は止まらない。
が、ヒチョルさんも負けてない。

「お前、それ本当に普通だと思ってんの?ありえないだろ!
やってるならやってるっていえばいいじゃねぇか!!」

「あぁ~やだやだ。これだからやってらんない。
ヒチョルさんの頭の中はそんなくだらない事しかないわけ?」

「くだらない事?それしかないだろお前たちは!
なぁシウォン。お前だってそう思うだろ?こいつらやってるって!」

ヒチョルさんがいきなりあいつに話を振った。

…な、なんでそいつに振るんだよw
だいたいふたりどんな関係なんだ?
かなり気安い雰囲気だけど…

リョウクの後からついてきたそいつは
リョウクと一つ席を空け腰を下ろし
カップラーメンをすすりながら”ん?”と視線を上げ
俺とリョウクを一瞥したが無言だった。

「ほらな。シウォンもそう思ってるじゃないか」
「ちょっとー!何も言ってないじゃない!!」
「こいつの無言は肯定なんだよ!」
「なにそれー!適当な事言わないでよ!」
「じゃぁ、違うって証明できるのかよ!」
「だってパンツは履いてるもん!!」

リョウクが胸を張って言い放った。

…リョウガ!そこ違うだろ

焦って思わずリョウクの口を塞いだ。
もちろん手で。

そしてだんだんエスカレートしていくふたりの舌戦に
…えっと2人とももういいんじゃない?と
思わずため気をついた。

そもそも俺とリョウクは本当に何もない。
もしあるとしたらそれは肉親の情に近いものだ。
子供のころから何かと一緒だったので
ただ気心が知れてて何一つ隠すものもなく
気を使わなくて済む。
家族同然でとても貴重な存在だ。

でもただそれだけだった。
リョウクとどうこうなろうなんて
一ミリも思ったことなんてなかった。

ふとあいつを見るとまた目があった。
カッと耳が熱くなる。

思わずあの一夜が頭をよぎったからだ。

わかってるはずだ。
そう。わかってるはず。

俺とリョウクがそういう仲じゃないって
ここにいるこいつはわかってるはずだ。

…まさか余計な事いうわけないよな

俺の腕の中でジタバタと暴れるリョウクを
はいはいはい…となだめながら
俺はそれに気づかない振りをした。

「ギュギュ~悔しいよ~」
と俺に抱き着きながら胸に顔を擦りつけるリョウクの
背中をポンポンしながらヒチョルさんを見ると
ニヤリとヒチョルさんが笑った。

「大丈夫。ヒチョルさんは本当はわかってるから」
そういってリョウクをなだめた。

「ヒチョルさんもうそのくらいで。
リョウクがヘソ曲げると大変なのわかってますよね?」

「あぁもちろん。でもほら。今晩ベットの中で
優しくたっぷりかわいがってやればいいじゃねぇか!」
ヒチョルさんは悪びれもせずそう言い放った。

「もぉ~!!」
「ヒチョルさん!!」

本当にもうそこまでにしてくれと
あきれ顔でヒチョルさんに言ううと
ヒチョルさんは”そんなの知るか!”と言って
高らかに笑った。
それにつられてリョウクも俺も笑い一気に場が和んだ。


ちゃんちゃん。


そう。
それで終わるはずだった。
そういう場の雰囲気だった。


”あぁ~うまかった”

カップラーメンを平らげたそいつが
それまで一言もしゃべらずそこにいたそいつが
大きく伸びをしてグラスの水を一気に飲み干した。

ごくごくと動く喉仏。
また心臓がトクンと脈打つ。

目が離せなかった。
つられて自分の喉仏も上下するのを止められなかった。

”コツン”
とグラスをテーブルに置くとそいつはまっすぐ前を見た。
そして信じられない言葉を発した。

『右足付け根。内側。ほくろ3つ。』

「え?」
「え?」
「え?」

顔をこちらに向けたそいつが
短く息をのんだ俺たちをみてニッと口角を上げた。

沈黙と静寂。
その空間だけ時が止まった。

しばらくの沈黙を破ったのはリョウクからだった。

「なんなの~???なんでしってるのぉ~???
パンツ脱がないと見えないじゃんそこ~!」

「は~ん…


お前らやったな。」

両頬を手を当てたリョウクの近年稀に見る大絶叫と
顎に手をやりニヤリと笑ったヒチョルさんのしたり声が
ポカンと口を開けたままその場に立ち尽くす
俺の頭にストレートに響いた。

なにこの展開…

ズキズキと痛む後頭部と
キリリと刺すような胃の痛みを
どうすることもできなかった。




cont


****************************************


この子たち
本当に誤解されても仕方ないよねw
仲良しでかわいすぎて
(TT▽TT)ダァー 



ペコリ(o_ _)o))