打合せが終わりそれぞれが自由に過ごす中
俺の大事なキュヒョンは俺の側にいなかった。
俺の大事なキュヒョンは俺の側にいなかった。
じぃやとチョウミとワインの貯蔵庫に行ってしまった。
俺は居間に残り、ゆったりと優雅にひとりで!時を過ごしていた。
「どうした?」
今の俺にこうやって声を掛けてこれる輩。
そう、それはこいつだけだ。
そう、それはこいつだけだ。
忌々しいダニエル。
『何が?』
俺は読みたくもない雑誌を手に取りパラパラとめくる。
俺は読みたくもない雑誌を手に取りパラパラとめくる。
「キュヒョン君がいないとお前…ヘタれだな。」
そう言いながら俺の横に腰を下ろす。
『いったい何のはなしでしょうか?』
俺は雑誌を放り出し、立ち上がろうとした。
俺は雑誌を放り出し、立ち上がろうとした。
「待てって」
すかさず俺の腕を取り引 っ張った。
不意な行動にバランスを崩し、あっ!と思ったときには俺はもんどり打ってダニエルの上に倒れこんだ。
すかさず俺の腕を取り引 っ張った。
不意な行動にバランスを崩し、あっ!
ダニエルもびっくりしたようで慌てて手を差し出し俺をとっさに支えようとした。
ダニエルの腕が俺をしっかりと抱き寄せ、
俺たちはそのままソファーの上に重なり合うように倒れこんだ。
俺たちはそのままソファーの上に重なり合うように倒れこんだ。
「危ないなぁ~大丈夫か?」
腕の力を緩めることなくダニエルが呆れたように俺の顔を覗き込む。
腕の力を緩めることなくダニエルが呆れたように俺の顔を覗き込む
眉を寄せた眉間の皺の一本一本、その深さまで確認できるほどの距離。
そして俺を見つめる瞳の深さ。
そして俺を見つめる瞳の深さ。
過ぎし日のあの頃がフラッシュバックする。
そして、悔しいが本当にいわゆるハンサムってやつだ。
この俺でさえ一瞬見とれる。
キュヒョン以外の誰かとこの距離で接近するのは
まず考えられないことだが首の後ろが逆立った。
俺は動けないままダニエルの腕の中にいた。
「どうした?さすがに重いんだが…」
ダニエルがポンポンと子供をあやすように俺の背中を叩いた。
”カシャ”
『え?』
シャッター音にハッと我に返ってその音の主を確認しようと体を起こそうとした瞬間”カシャ”ともう一度音が鳴った。
慌てて振り返りその音の主を見た。
『リョウク!!』
カメラをこちらに向けキラキラとした目でこちらを見ていたのはリョウクだった。
…し、しまった
「ねぇ何してるの?なんで抱き合ってんの?そんなとこで…」
そう言いながらリョウクがスマホを操作する。
…ちょ…もしかしてそれ…
『あ、あの…リョウクさん?なにしてるのか…な?』
しどろもどろの俺が声を掛けてもお構いなしなリョウク。
「いーけないんだ~ギュギュがいないからって…
ふたりでイチャついてるなんてギュが知ったらさぞ…」
リョウクが恐ろしいことをサクッと言ってのける。
なめらかな指さばきでスマホに何かを打ち込んでいる。
…まさか…おい嘘だろ
『これは、いや、そういうのじゃなくて…
ダニエル!お前からもちゃんと言ってくれよ!
誤解だって言ってやってくれ!』
「何をムキになってるんだ。お前が騒ぐから余計おもしろがるんだろうが。」
少しもチラッともぜんっぜん気にしてないダニエル。
むしろ面白がっているようだった。
『リョウク!やめろ。やめてくれ!』
俺は必死にリョウクを止めようとした。
が。俺の最後の願いは脆くも崩れた。
ゆっくりとリョウクが顔を上げた。
キラキラした瞳と目があった。
そして俺の目を見つめたまま
”ふふ…”
と軽く笑ったリョウクは達成感に満ち溢れていた。
…マジか?!
俺は慌ててリョウクに駆け寄り画面を覗き込んだ。
そこには送信完了の文字…
『うぉぉぉぉぉぉぉぉーなにしてるんだぁぁぁぁぁぁ』
思わずリョウクに掴みかかって肩を思いっきり揺らした。
「い、痛い!先生痛いよー!!」
リョウクが半べそをかくがそんなの知ったこっちゃない。
『誰に送った?なに送った?キュヒョンにか?キュヒョンに送ったのか?』
俺も必死だった。
あんなのをキュヒョンにみられたら…
「なになに?どうしたの?」
騒ぎを聞きつけてみんなが集まってきた。
あぁ~…どうしたらいいんだ!
『消せ。今すぐ消せ!!じゃなかったらそのスマホ今すぐ壊せ!』
尚もリョウクに詰め寄る俺の肩を誰かがグイッと引っ張った。
この俺でさえ一瞬見とれる。
キュヒョン以外の誰かとこの距離で接近するのは
まず考えられないことだが首の後ろが逆立った。
俺は動けないままダニエルの腕の中にいた。
「どうした?さすがに重いんだが…」
ダニエルがポンポンと子供をあやすように俺の背中を叩いた。
”カシャ”
『え?』
シャッター音にハッと我に返ってその音の主を確認しようと体を起こそうとした瞬間”カシャ”ともう一度音が鳴った。
慌てて振り返りその音の主を見た。
『リョウク!!』
カメラをこちらに向けキラキラとした目でこちらを見ていたのはリョウクだった。
…し、しまった
「ねぇ何してるの?なんで抱き合ってんの?そんなとこで…」
そう言いながらリョウクがスマホを操作する。
…ちょ…もしかしてそれ…
『あ、あの…リョウクさん?なにしてるのか…な?』
しどろもどろの俺が声を掛けてもお構いなしなリョウク。
「いーけないんだ~ギュギュがいないからって…
ふたりでイチャついてるなんてギュが知ったらさぞ…」
リョウクが恐ろしいことをサクッと言ってのける。
なめらかな指さばきでスマホに何かを打ち込んでいる。
…まさか…おい嘘だろ
『これは、いや、そういうのじゃなくて…
ダニエル!お前からもちゃんと言ってくれよ!
誤解だって言ってやってくれ!』
「何をムキになってるんだ。お前が騒ぐから余計おもしろがるんだろうが。」
少しもチラッともぜんっぜん気にしてないダニエル。
むしろ面白がっているようだった。
『リョウク!やめろ。やめてくれ!』
俺は必死にリョウクを止めようとした。
が。俺の最後の願いは脆くも崩れた。
ゆっくりとリョウクが顔を上げた。
キラキラした瞳と目があった。
そして俺の目を見つめたまま
”ふふ…”
と軽く笑ったリョウクは達成感に満ち溢れていた。
…マジか?!
俺は慌ててリョウクに駆け寄り画面を覗き込んだ。
そこには送信完了の文字…
『うぉぉぉぉぉぉぉぉーなにしてるんだぁぁぁぁぁぁ』
思わずリョウクに掴みかかって肩を思いっきり揺らした。
「い、痛い!先生痛いよー!!」
リョウクが半べそをかくがそんなの知ったこっちゃない。
『誰に送った?なに送った?キュヒョンにか?キュヒョンに送ったのか?』
俺も必死だった。
あんなのをキュヒョンにみられたら…
「なになに?どうしたの?」
騒ぎを聞きつけてみんなが集まってきた。
あぁ~…どうしたらいいんだ!
『消せ。今すぐ消せ!!じゃなかったらそのスマホ今すぐ壊せ!』
尚もリョウクに詰め寄る俺の肩を誰かがグイッと引っ張った。
「シウォン。いい加減にしろ!」
俺とリョウクの間に割って入ったのはダニエルだった。
「ダニエルさ~ん。怖かったよぉ~」
などとおびえるリョウクをダニエルはすっぽりと包み込んだ。
『俺はリョウクに用があるんだ。どけよ。』
「いい加減にしろ。別にいいだろこれぐらいの事。」
『はぁ?』
「大人げないぞ。何をそんなに慌ててるんだ。
リョウク君も怖がってるだろ。」
『はぁ?』
ダニエルの胸に顔をうずめていたリョウクが
顔を上げ、俺を見つめた。
…ジーザス
俺とリョウクの間に割って入ったのはダニエルだった。
「ダニエルさ~ん。怖かったよぉ~」
などとおびえるリョウクをダニエルはすっぽりと包み込んだ。
『俺はリョウクに用があるんだ。どけよ。』
「いい加減にしろ。別にいいだろこれぐらいの事。」
『はぁ?』
「大人げないぞ。何をそんなに慌ててるんだ。
リョウク君も怖がってるだろ。」
『はぁ?』
ダニエルの胸に顔をうずめていたリョウクが
顔を上げ、俺を見つめた。
…ジーザス
悪魔の如くの笑みを浮かべたリョウクを心から呪い、
拳をぐっとにぎりしめた。
みんなが俺を見つめる中ふっと浮かんだ。
みんなが俺を見つめる中ふっと浮かんだ。
…そうだ。まだ、まだ見てないかも
「あっ!先生どこ行くの?」
ヒョクの声を背に俺はその場を駆け出した。
cont
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リョウクちゃんは無敵です
(`_´)ゞ